MillenVPNとExpressVPNのどちらを選ぶか迷うとき、ノーログポリシーが本当に守られているかを気にする人は少なくなく、検索の手間をかけてここにたどり着いた方もその一人ではないでしょうか。
両社とも通信内容を記録しないと公式にうたっていますが、その主張を第三者機関が検証しているかはサービスごとに大きく違います。
今回は、ExpressVPNの第三者監査の実績とMillenVPNの運営会社・ノーログポリシーの中身を具体的に比較していきます。
ノーログ監査は何を基準に判断すればいいのか?
監査という言葉だけが独り歩きしがちですが、確認すべきポイントを整理すると判断しやすくなります。
監査を評価する3つの視点
ノーログ監査を評価する際は、監査機関の実名・実施年・対象範囲の3点をセットで見るのが基本です。
この3点がそろって初めて、宣伝文句ではなく検証済みの主張だと判断できます。
逆にどれか一つでも欠けていると、主張の裏付けとしては弱くなってしまいます。
- 監査機関が実在する組織かどうかを確認します。
- 監査が実施された年や時期が明記されているかを確認します。
- ノーログポリシーそのものが対象範囲に含まれているかを確認します。
- 監査報告書が公式サイトで一般公開されているかを確認します。
- 単発ではなく継続的に実施されているかも見ておきます。
- 監査結果に対する指摘事項の是正状況も確認しておきます。
- 複数の監査機関から同じ結論が出ているかも参考になります。
- 監査報告書の発行日が新しいかどうかも確認しておきます。
この7点を満たすほど、ノーログの主張は信頼できる裏付けに近づいていきます。
逆に情報が一つも見つからない場合は、慎重に構える方が無難です。
チェックリスト化しておくと、複数サービスを見比べるときにも役立ちます。
- ノーログ監査を評価する際は
- この3点がそろって初めて。
運営会社の情報開示だけでは判断できない理由
監査報告書がない場合でも、運営会社の情報開示レベルは一つの判断材料になります。
ただし、情報開示と第三者による検証はまったく別のものだと区別しておく必要があります。
会社概要が丁寧に書かれていても、それだけでは通信ログの扱いまでは分かりません。
会社概要と監査報告は、あくまで別の軸として並べて見るのが安全です。
両方をそろえて確認できると、判断の解像度がぐっと上がります。
片方だけを根拠にすると、思わぬ思い込みにつながりやすくなります。
| 確認項目 | 意味すること。 |
|---|---|
| 会社名・所在地の公開 | 最低限の透明性の目安になります。 |
| プライバシーポリシーの詳細度 | 記録範囲の具体性が分かります。 |
| 第三者監査の公表有無 | 外部検証の有無が分かります。 |
| 問い合わせ対応の速さ。 | 安心して契約できるかの目安になります。 |
この表の3項目をそろえて確認すると、比較の抜け漏れをかなり減らせます。
逆にどれか一つだけで判断すると、思わぬ見落としにつながります。
面倒に感じても、契約前の数分でできる確認としては割に合います。
ExpressVPNの第三者監査はどこまで公開されているのか?
ExpressVPNは公式ブログとサポートページで、複数の監査法人による検証結果を具体的に公開しています。
ExpressVPNの監査履歴を確認すると
公式ブログを確認すると、ExpressVPNはPwCスイス・Cure53・KPMGといった実在の監査法人の検証を重ねてきました。
監査の対象もTrustedServer技術やLightwayプロトコル、ノーログポリシーなど多岐にわたっています。
詳細は公式ブログのカテゴリページで随時更新されています。
| 実施時期 | 監査機関 | 対象範囲 |
|---|---|---|
| 2019年6月 | PwCスイス | ビルド検証プロセスとTrustedServer技術 |
| 2021年 | Cure53 | Lightwayプロトコルの初回ソースコード監査 |
| 2022年10〜11月 | Cure53 | Lightwayのソースコードと侵入テスト |
| 複数年にわたり実施 | KPMG | ノーログポリシーとプライバシーポリシー |
| 実施時期非公表 | F-Secure | Windowsアプリ(v10・v12)の脆弱性診断 |
2022年のLightway監査では低リスクの指摘が5件出たものの、致命的な欠陥は見つからなかったと公表されています。
翌年の再検証では、指摘事項がきちんと是正されたこともCure53側が確認しています。
ここまで細かい経緯が追える点だけでも、比較する価値は十分にあると感じます。
監査機関の実名開示が示す透明性
ExpressVPNは公式ブログで「業界内でも特に多くの監査報告を公開してきた」と説明しています。

実施年・監査機関名・対象範囲まで具体的に開示している点は、比較材料として大きな差になります。
個人でここまで一次情報を追える公式ページは、正直なところそう多くありません。
- 監査機関の実名がPwC・KPMG・Cure53と明記されています。
- 実施年や実施時期がブログの投稿ごとに公開されています。
- 対象範囲がノーログポリシーを含む形で明示されています。
- 過去の監査結果まで遡って参照できる構成になっています。
- 指摘事項とその是正状況まで公開されている点も特徴的です。
公開情報の量が多いほど、利用者側は手元の情報だけで裏を取りやすくなります。
裏を返せば、ここまで開示する体力があるのは大手ならではとも言えます。
比較サイトの評価だけに頼らず、一次情報を自力で確認する価値は大きいです。
- 監査報告書のページを実際に開いたら
- 比較材料として大きな差になります。
MillenVPNのノーログ運用と運営実態はどうなっているのか?
MillenVPNは公式サイトでノーログポリシーを明示していますが、第三者監査の公表は確認できませんでした。
MillenVPNの記録しない情報の範囲
MillenVPNの公式プライバシーポリシーには、記録しない情報の範囲がかなり具体的に書かれています。
プランごとに範囲が微妙に異なる点も、実際に読み比べてみないと気づきにくい部分です。
細かな違いこそあれ、通信内容そのものを残さない設計は共通しています。
| プラン | 記録しない情報の範囲 |
|---|---|
| 標準プラン | 接続元IP・タイムスタンプ・通信内容・閲覧履歴・DNSクエリ |
| Nativeプラン | 通信内容・閲覧履歴・DNSクエリ |
| 専用サーバープラン | 通信内容・閲覧履歴・DNSクエリ |
| 固定IPオプション | 接続元IP・タイムスタンプ・通信内容・閲覧履歴・DNSクエリ |
契約時のIPアドレスや通信量の合計など、運営上最低限必要な情報のみ収集していると公式に説明されています。
収集したデータと通信内容・閲覧履歴を結びつけることはできない、とも明記されています。
読んでみると、想像していたよりも記録範囲の説明は丁寧だと感じました。
運営会社AzPocket, Inc.と監査の有無
MillenVPNの運営会社はAzPocket, Inc.であることが公式サイトのフッターに明記されています。
一方で、第三者機関による監査報告書の公開は、公式サイト内のどこにも見当たりませんでした。
プライバシーポリシー・利用規約・サポートページを一通り確認した上での結果です。
料金の安さと引き換えに、開示情報の量が絞られている面もありそうです。
問い合わせ窓口で監査の予定を尋ねてみるのも一つの手です。


監査がない事実そのものより、他の情報開示とあわせて総合的に見る姿勢が大切です。
今後、公式サイトの更新で監査に関する情報が追加される可能性は十分残っています。
大手サービスとの価格差自体が、コスト構造の違いを物語っているとも言えます。
- 第三者機関による監査報告書の公開は
- 公式サイト内のどこにも見当たりませんでした。
監査実績の差は利用者にとって何を意味するのか?
監査の有無という一点だけでサービスの優劣を決めるのは早計ですが、判断材料としての重みは軽くありません。
用途別に見る選び方
海外の公的な監査法人による裏付けを重視するなら、ExpressVPNのような継続監査型が向いています。
料金の安さや国内運営の安心感を優先したい人には、MillenVPNも十分に選択肢に残ります。
用途や重視するポイントによって、向き不向きがはっきり分かれる部分でもあります。
| 比較軸 | ExpressVPN | MillenVPN |
|---|---|---|
| 第三者監査の公表 | 複数回・継続実施 | 公表実績は確認できず。 |
| 監査機関の実名開示 | PwC・KPMG・Cure53 | 該当なし。 |
| 運営会社 | ExpressVPN | AzPocket, Inc.(国内) |
| 強みの方向性 | 国際基準での裏付け。 | 料金・国内サポート |
| 監査ページの見つけやすさ。 | 公式ブログで明示 | 該当ページなし。 |
| 情報開示の姿勢 | 監査結果を継続公開 | ポリシー文言が中心 |
どちらが正解というより、何を重視したいかで選ぶべき方向は変わってきます。
両方の弱点を理解した上で選べば、契約後の後悔はぐっと減らせます。
迷ったときは、監査の有無を最優先の基準に据えるのも一案です。
契約前に確認したいチェック手順
筆者は以前、監査報告書を確認しないまま料金の安さだけでVPNを選んだことがあります。



この手順を踏むだけでも、契約後に感じる不安はかなり減らせます。
手間はかかりますが、この一手間で安心感がだいぶ変わってきます。
迷ったら家族や知人にも意見を聞いてみると、判断の助けになります。
まとめ:「MillenVPNとExpressVPNのノーログ監査を運営会社ごと比較するとこうだった」
ExpressVPNは複数の実在監査法人の検証を継続的に受けています。
PwC・KPMG・Cure53という監査法人が、実施年と対象範囲まで公式ブログで開示している点が特徴です。
対してMillenVPNは、ノーログポリシーの記録範囲こそ具体的に開示しているものの、第三者監査の公表実績は確認できませんでした。
| 項目 | ExpressVPN | MillenVPN |
|---|---|---|
| 第三者監査 | 複数回・継続実施 | 公表実績なし。 |
| 監査機関の実名 | PwC・KPMG・Cure53 | 該当なし。 |
| 運営会社 | ExpressVPN | AzPocket, Inc. |
| 記録しない情報の開示度 | ブログで詳細開示 | ポリシーで具体的に開示 |
この差は優劣そのものというより、監査という手段を選んで公表してきたかどうかの違いだと捉えるのが妥当です。
- どちらを選ぶにしても、監査の有無を知った上で契約するかどうかで、後々の安心感は大きく変わってきます。
- 関連してMillenVPNとExpressVPNの学生向け割引を確認したページやMillenVPNとExpressVPNのマルチホップ機能を比較したページも参考になります。
- 運営会社のAzPocket, Inc.も、公式サイトの範囲では監査に触れていません。
迷ったときはノーログ監査の一覧をここで確認から詳細を見てみてください。
運営会社の背景まで調べてくださったことに、心から感謝します。
信頼できる一本を選び、安心してネットを使える毎日を過ごしてください。
出典・参照元
- ExpressVPN公式ブログ(透明性レポート)。
- ExpressVPN公式ブログ(Cure53 Lightway監査)。
- MillenVPN公式サイト。
- MillenVPN公式プライバシーポリシー。
- MillenVPN利用規約(運営会社情報を含む)。
※本ページに掲載している口コミ・体験談は、特定の個人を特定できないよう配慮しており、公開情報をもとに編集しています。個人の体験に基づく情報であり、料金・サービス内容は変更される場合があるため最新情報は公式サイトでご確認ください。










