VPNがよく勝手に切れる場合の対処法：認証？ファイアウォール？通信制限？

更新日：2024年8月18日 | Masashi

VPNの接続が頻繁に切れると感じたことはありますか？

VPNを使い始めてから、ネットが不安定、速度が遅い、ブチブチ切れるなど、会議中やダウンロード中だと大きな問題になります。

この記事では、その原因と簡単な対処法をわかりやすく解説します。安定したVPN接続を求めるすべての方へ、この情報が役立つことを願っています。

VPNがつながらない主な理由

VPNを利用する際、接続できないトラブルは誰しもが経験するものです。しかし、その原因はさまざま。ここでは、主な理由とその対処法をわかりやすく解説します。

ルーターの設定による通信制限

VPN接続ができない場合、最初に疑うべきはルーターの設定です。特定の通信を制限している場合、VPNの接続も妨げられることがあります。

自宅のルーターとVPNの通信の相性が悪いことが、VPNの接続に問題を引き起こすことがあります。しかし、多くのルーターにはこの問題を解決するための機能が備わっています。その機能が正しく設定されているか確認することで、問題を解決できるかもしれません。

• VPNの通信は暗号化されているため、ルーターのNAT/NAPT機能との相性が悪いことがある。
• 多くのルーターには、この問題を解決する「IPsecパススルー」という機能がある。
• ルーターの設定によっては、この機能が最初からオンになっていることも、オフになっていることもある。
• 問題が発生した場合、ルーターの取扱説明書を参照して、設定を確認・変更することが大切。

ルーターの設定を確認し、必要な機能がオンになっているかをチェックすることで、VPNの接続問題を解決できる可能性が高まります。

スマホでVPNを設定している場合は別の問題がある可能性があります。

ファイアウォールによるブロック

ファイアウォールは、不正なアクセスを防ぐためのセキュリティツールですが、時としてVPNをブロックすることがあります。

PCにインストールされているセキュリティソフトのファイアウォールが、VPNの接続を邪魔していることがあります。この問題を解決するためには、いくつかの設定変更を試すことが考えられます。

• VPNでの接続には特定のアプリケーションが必要。
• セキュリティソフトのファイアウォールが、VPNアプリの通信をブロックすることがある。
• 通信をスムーズにするためには、必要な通信ポートを開放する設定が考えられる。
• VPNアプリ自体の通信を許可する設定も効果的。

セキュリティソフトの設定を見直し、VPNの通信をスムーズにするための変更を行うことで、接続の問題を解決できるかもしれません。

セキュリティソフトの設定が、VPNをウィルスと判断し、インターネットのアクセスの許可をしないといった状況も考えられます。ファイアウォールの設定やウィルス対策ソフトを一時的にオフにしてみて、接続できるか確認してみましょう。

接続できるようになったら、通信ポートを空けるなどの措置を取ることができます。

通信経路の問題

インターネットは複数の経路を経由して通信が行われます。その経路上でのトラブルがVPN接続の障害となることがあります。

VPNの通信は特別な暗号化が施されていて、このデータは正確に復号化される必要があります。しかし、ネットの通信中にデータが分割されることがあるのです。この分割は、暗号化されていない通信では問題ないのですが、VPNの場合は問題となることがあります。

• VPNのデータは暗号化されているため、正確に復号化することが大切。
• 通信の途中でデータが分割されることを「フラグメンテーション」という。
• この分割は、通常の通信では効率を上げるために行われる。
• しかし、VPNの暗号化されたデータが分割されると、正しく復号化できなくなることがある。
• この問題を解決するためには、分割されないような設定に変更することが考えられる。

VPNの通信で問題が起きる場合、データの分割が原因かもしれません。設定を見直して、分割されないようにすることで、スムーズな通信を実現できるかもしれません。

パケットサイズを小さくするなどの対応で、通信が安定することが考えられます。

認証情報のミス

VPN接続には認証情報が必要です。ユーザー名やパスワードの入力ミスは、接続できない原因となります。

VPNを安全に利用するためには、正しい認証情報が必要です。しかし、パスワードの間違いや証明書の有効期限切れなど、さまざまな理由で認証に失敗することがあります。このようなトラブルを避けるためには、認証情報の管理が大切です。

• VPNの安全性を保つためには、正確な認証情報が必要。
• パスワードの間違いや有効期限切れが認証失敗の原因となることがある。
• 証明書も有効期限があり、期限切れになるとVPNの通信ができなくなる。
• 認証情報の期限切れにより、社内ネットワークへの接続が必要な場合も。
• 認証情報の有効期限を管理することで、トラブルを避けることができる。

認証情報の管理はVPNの安全な利用のために欠かせない。定期的な確認と更新を忘れずに行いましょう。特に有効期限が設定されている場合は、確認することが大切です。

認証装置のトラブル

VPNサービス側の認証装置にトラブルがあると、接続できなくなることがあります。

VPNの接続には認証装置が必要ですが、この装置に問題が生じると接続できなくなることがあります。ユーザー側での対応は難しいため、問題が発生した場合はサービス管理者に連絡するか、ネット上のウェブサイトなどで情報を探しましょう。

• VPNの接続には認証装置が中心的な役割を果たす。
• 認証装置がダウンすると、ユーザーはVPNに接続できなくなる。
• 多くのユーザーが同時に接続しようとすると、認証が行えないことがある。
• ユーザー側での対応は難しいので、問題がある場合はサービス管理者に報告する。
• 装置の性能上限に達すると、新しい装置への交換が考えられる。

認証装置の問題はユーザー側での対応が難しい。問題を感じたら、すぐにサービス管理者に相談しましょう。このような問題が起こっているときは、他のユーザーへも障害が起こっている可能性が高いので、その辺りを検索してみることをお勧めします。

VPNの速度が遅い主な理由

VPNを使用すると、安全にインターネットを楽しむことができますが、速度が遅くなることがあります。その背後にはいくつかの主な理由があります。ここでは、それらの理由と対処法を詳しく解説します。

利用者が多い時間帯

VPNの接続速度が遅くなる原因の一つは、多くのユーザーが同時に利用することです。特にテレワークの増加やWeb会議の利用が増えると、VPNの通信量が増大し、接続に問題が生じることがあります。

• VPNの速度は同時接続ユーザー数に影響を受ける。
• 新型コロナの影響でテレワークが増え、VPN利用者が急増した。
• Web会議の利用増加により、通信量が大きく増えた。
• クラウド型VPNの提供者は、ユーザー数の増加に対応できず、新規の申し込みを一時停止することもあった。
• VPNの性能は、装置やサービス提供者の設計によって異なる。

VPNの速度問題は、利用者の増加や通信量の増大によるもの。適切な設計や性能の装置選びが重要です。無料のサービスを利用している場合は、有料の会員が優先されるため、遅くなる傾向にあります。

利用者が多い時間帯にどうしてもVPNを使わないといけない場合は、有料プランを検討し、費用対効果を考え、良いプランを選択しましょう。

装置の性能限界

多くの企業がセキュリティを高めるための装置を利用しています。これらの装置は、通信の安全性を確保するための多くの機能を持っていますが、その中にはVPN機能も含まれていることがあります。しかし、これらの装置が多くのタスクを同時に処理すると、VPNの速度が遅くなることがあります。

• 企業はセキュリティ向上のために特定の装置を使用している。
• これらの装置にはVPN機能が含まれることもある。
• 装置は通信の解析やアクセス制御などの多くのタスクを行っている。
• すべての通信はこの装置を経由して行われる。
• 装置が多くのデータを処理すると、VPNの速度が遅くなることがある。
• 装置の性能上限に達すると、処理速度が遅くなる。

装置の多機能性は便利だけど、同時に多くのタスクを処理するとVPNの速度が遅くなる可能性があるので、注意が必要です。VPNのルーターなどが多機能である場合、フィルタリングやファイアウォールなどで遅くなっている可能性があるので、注意が必要です。

インターネットの速度の影響

元々のインターネットの速度が遅い場合、VPNを使用しても速度は向上しません。

VPNの速度はインターネットの回線速度に大きく影響されます。特に、多くの人が同時にインターネットを利用すると、通信が混雑してVPNの速度が遅くなることがあります。新型コロナウイルスの影響でテレワークが増えたことで、この問題がさらに顕著になっています。

• VPNはインターネット回線を使うので、その速度に影響される。
• テレワークの増加で、昼間の通信量が40%以上増えた。
• VPNの通信効率はもともと高くない。
• インターネットが混雑すると、VPNの速度も遅くなることがある。
• 速度は最も遅い回線の影響を受ける。

インターネットの混雑はVPNの速度に影響を与えるので、通信のピーク時は特に注意が必要です。集合住宅などに住まわれている方は、ネット回線を他人数で共有するために、非常に遅くなるリスクがあります。

遅くなったインターネットの上をVPNの設定があるとさらに遅くなるので、ネットが開かない、つながらないなどの問題が起こりやすくなるのです。

家のネットワーク環境の影響

家の中のネットワーク環境もVPNの速度に影響を与えることがあります。特に、家族が同時にオンラインで活動していると、通信が混雑することがあります。さらに、最近はさまざまなデバイスが無線LANを使っているので、その影響も受けやすいです。

• 家族が同時にWeb会議などをしていると、家のネットワークが混雑する。
• 無線LANを使うデバイスが増えている。例: ゲーム機、スマートスピーカー、スマホなど。
• これらのデバイス同士の干渉で通信速度が遅くなることも。
• 家の無線LAN環境を見直すと、速度が上がることもある。
• VPNの速度には、いろいろな要因が関わっている。

家のネットワーク環境を整えることで、VPNの通信速度も快適になる可能性があります。知らず知らずのうちにIT機器が増え、ルーターに接続されている端末の数が増えてしまうものです。ちなみに私の家族は四人家族ですが、現在は30台ほどの端末が一つのルーターにつながっています。

何台の端末がお使いのルーターにつながっているか？確認してみることをお勧めします。

その他のVPNの接続トラブルと解決策

VPNは多くの利点を持っていますが、時として接続トラブルに直面することがあります。ここでは、よくあるトラブルとその解決策をご紹介します。

動画配信サイトへのアクセス制限

動画配信サイトは、地域によるアクセス制限を持っていることが多いです。VPNを利用してもアクセスできない場合があります。

VPNを使っても、時々Netflixなどの動画サイトにアクセスできないことがあります。そんな時は、いくつかの方法で対応できるかもしれません。

• 動画サイトのブロックを解除できないことがある。
• ブロック解除できるVPNでも、アクセスできない時がある。
• トラブルがあったら、別のVPNサーバーを試してみるのが良い。
• すぐに解決したいなら、VPNのサポートに連絡してみると良い。

動画サイトにアクセスできない時は、VPNのサポートに相談するとスムーズに解決するかもしれません。

ただし、規約等で禁止されている場合がありますので、注意が必要です。

ネット規制の厳しい国での使用制限

一部の国では、インターネットの利用が厳しく制限されています。

中国やロシアなどの国では、ネットのアクセスが制限されている場合があります。そのような国でのネット利用には、事前の準備や注意が必要です。

• 中国やロシアなどでは、特定のサイトがブロックされていることがある。
• SNSやニュースサイト、VPNのサイトなどがアクセスできないことが多い。
• そういった国に行く前に、VPNをインストールしておくと便利。

ネット検閲が厳しい国でのネット利用は、事前の準備と現地の法律の確認が大切です。米国のソーシャルメディアでも、閲覧できないものもあります。VPNを使用しても法律違反になる可能性もありますので、注意しましょう。

VPNサーバーの場所の選択ミス

VPNを使うとき、サーバーの場所が実際の場所と異なることがあるので、注意が必要です。特に仮想サーバーを使っている場合、予期せぬトラブルが起きることがあります。

• VPNは通常、指定の国にサーバーを持っている。
• しかし、高い料金やリスクのある地域では仮想サーバーが使われることも。
• 仮想サーバーは実際の場所と異なる国にあることが多い。
• 一部のサイトは、仮想サーバーの位置情報を正しく認識できずアクセスをブロックすることがある。
• トラブルを避けるためには、VPN企業に仮想サーバーの情報を確認するのが良い。

VPNのサーバー位置と実際の位置が異なる場合があるので、使用前に確認しておくと安心です。特定の国に設置されていると思っても、実は違う場所にある、なんてこともあります。実際のサーバーの場所を角にしましょう。

以前のVPNサーバーの情報が見当たらない

VPNサービスを利用していると、以前に接続したサーバーの情報が見当たらなくなることがあります。

前に使っていたVPNサーバーが見当たらないとき、それはメンテナンスや国の法律の変更などの理由で一時的に利用できなくなっているかもしれません。

• サーバーが一時的に利用できなくなることは稀ですが、起こることがあります。
• メンテナンスやアップグレードのためにサーバーが停止することがある。
• ある国の法律が変わった場合、その国のサーバーが全て撤去されることも。
• 使いたいサーバーはお気に入りに保存しておくと便利。
• サーバーがなくなった理由は、VPN企業に問い合わせる。

前に使っていたVPNサーバーがないときは、お気に入りに保存しておくか、企業に理由を問い合わせてみることをおすすめします。サーバーの廃止を知らずに使い続けていて、突然使えなくなり、接続できないという場面がありますので気をつけましょう。

まとめ：VPNの接続が不安定な時の対処法

VPNを利用する際、接続が不安定になることは誰にでも経験があるでしょう。しかし、その背後にはさまざまな原因があります。このセクションでは、それらの原因と具体的な対処法を簡潔にまとめてきました。

接続が不安定な主な原因 VPNの接続が不安定になることは、多くの場合、外部の要因によるものです。例えば、利用者が多い時間帯に接続することや、装置の性能限界、インターネットの速度の影響、そして家のネットワーク環境などが考えられます。

接続が不安定な時の対処法としては、混雑している時間帯を避ける、高性能なVPNサービスを選択する、インターネットの契約内容を見直す、Wi-Fiの最適な位置に移動するなどの方法が考えられます。

VPNが勝手に、突然に、切れる原因が少しは判明したでしょうか？

VPNの接続が不安定になる原因を理解し、適切な対処法を適用することで、より快適にVPNを利用することができます。このまとめを参考に、日常のVPN利用をよりスムーズになれば嬉しいです。