VPNでIPアドレスはバレる？位置情報は漏洩する？そもそもIPとは？

更新日：2024年10月23日 | Masashi

VPNを使用すると、IPアドレスや位置情報が本当に隠されるのでしょうか？

また、IPアドレスとは何なのか、その重要性は？この記事では、これらの疑問に対する答えと、VPNの安全性やIPアドレスの役割について詳しく解説します。

安全なオンライン活動のための知識を身につけましょう。

VPNを使えば、どんな悪いことをしてもバレないと思っている方もいるようです。VPNを使うことによって、IPアドレスはバレにくくなりますが、専門機関が本気で調査すればバレることになります。

詳細を以下にまとめています。

VPNとは何か？

VPNは、Virtual Private Networkの略で、インターネット上での通信を暗号化し、安全に情報をやり取りするための技術です。特に、公共のWi-Fiなどのセキュリティが不十分な場所での通信において、第三者による情報の盗み見や改ざんを防ぐために役立ちます。

VPNは、実際には専用の回線ではないけれど、ソフトウェアを使って専用の回線のように動作させる技術のことを指します。これにより、安全にインターネットを利用することができます。

• VPNは「Virtual Private Network」の略。
• 「Virtual」は「仮想的」、つまり「実際にはないけど、そう見える」こと。
• 専用線は実際の物理的な回線。VPNはその上で仮想的に作られる。
• VPNは共有の回線を使いながら、専用の回線のように動作します。

VPNは、共有の回線を使いつつ、安全に通信するための仮想的な専用回線を作る技術です。VPNというトンネルがあるとして、あなたの家からトンネルを引いて、出た先から他の場所に行く、その「出た場所」が「あなたの家」と異なるから、情報の漏洩がしにくくなるということです。

VPNの主な目的

VPNの主な目的は、プライバシーの保護とセキュリティの強化です。インターネット上での活動を匿名化し、アクセスしたサイトや使用したサービスの履歴を隠すことができます。また、国や地域による制限を回避して、様々なウェブサイトやサービスにアクセスすることも可能です。例えば、ある国でアクセスが制限されている動画コンテンツでも、VPNを使用して別の国のサーバー経由で接続することで視聴することができます。

VPNは、安全にインターネットを利用するための技術です。専用線のように安全に通信することができる一方で、専用線よりもはるかに安価に利用できます。VPNの利用目的はさまざまで、以下のようなものが挙げられます。

主な利用目的：

• リモートワーク：家や外出先から、会社のネットワークに安全にアクセスする。
• セキュリティ向上：通信を暗号化し、第三者に内容を知られないようにする。
• 拠点間の通信：本店と支店など、離れた場所のネットワークをつなぐ。
• 海外サービスの利用：国や地域の制限を回避し、様々なサービスを楽しむ。
• 規制の回避：特定のサービスやサイトへのアクセス制限を避ける。

VPNは、安全かつ経済的にインターネットを利用するための重要なツールです。さまざまな目的で活用できるので、日常生活やビジネスの中での役立ち度は非常に高いです。

以前は、専門線を敷くことで、暗号化が成り立っていましたが、現在ではVPNを引くことで安全性がより確保されているということになっています。

VPNを使うとどんな情報がバレるのか？

VPNを使用すると、通信内容は暗号化されますが、それでも一部の情報が漏れる可能性があるのでしょうか？

このセクションでは、VPNの使用時にどのような情報が外部に知られる可能性があるのか、そしてそのリスクをどのように回避するかについて詳しく説明します。

VPNを使っていることは知られる？

VPNを使用すると、通信内容は第三者から見えなくなりますが、VPN自体を使用していることは一部の方法で検出されることがあります。

通信内容はしっかりと暗号化されるので、中身は分からないものの、VPNを利用していること自体は隠し通せない場合があります。

• 通信の暗号化：VPNを使うと、通信内容はしっかりと暗号化される。
• VPN利用の可視性：VPNを利用していることは、外部から見ても分かることがある。
• 通信速度の変化：VPN利用時は、通信速度が遅くなることが一般的。
• 疑念の原因：なぜ通信速度を犠牲にしてまでVPNを使うのか、という疑問を持たれることがある。
• 国による制限：一部の国ではVPNの利用が禁止や制限されている。

VPNの利用は通信の安全性を高めるための有効な手段ですが、利用していること自体が知られることがあるので、利用の際にはその点を理解しておくことが大切です。

先ほどの例だと、あなたの家から出ている「トンネル」は見えている、つまりはVPNが使用されていることは見えるということになります。ただし、そのトンネルは透明ではないため、中に何が通っているのかはわからない、そんな状態です。

 VPNで位置情報やIPアドレスは知られる？

VPNを利用すると、接続元のIPアドレスを隠すことができますが、VPNを使用していること自体は他者に知られることがあります。特に、企業やサイト運営者、警察などは、さまざまな方法でVPNの使用を検知することができます。

なお、本当のあなたのIPアドレスはわかりにくくなっており、VPNの出口のIPアドレスが公開されています。また、位置情報はGPSの情報をネットで公開しているとなると、VPNを使用していようがいまいが関係ないことになるので、注意が必要です。

• IPアドレスの隠蔽：VPNは接続元のIPアドレスを隠すことができる。
• GPSとの関連：位置情報はGPSによって提供されるため、VPNとは別の話。
• 企業の管理ツール：大企業では、使用するデバイスに管理ツールがインストールされていることが多い。
• サイト運営者の情報取得：サイトにアクセスすると、IPアドレスやブラウザ情報などが運営者に知られる。
• VPNブロックの回避：「難読化サーバー」や「ステルスVPN」を使用することで、VPNブロックを回避することができる。
• 警察の捜査：VPNを使用しても、警察が本気になれば追跡は可能。

VPNはプライバシーを保護するための有効なツールですが、完全な匿名性は保証されません。正しい知識と使用方法で、安全にインターネットを楽しむことが大切です。

データ通信やデータの発信元は外部に知られにくくなるものの、そのデータの中身を公開としている場合は、VPNの外に出た時に、しっかりと外部へ伝わってしまいます。その辺りはハッキングとは無関係ですので、設定をしっかり見直す必要があります。

IPアドレスとは何か？

IPアドレスは、インターネット上のデバイスが他のデバイスと通信する際の「識別番号」のようなものです。この番号によって、データが正確に送受信されることを保証します。それでは、このIPアドレスの詳細や、その種類について詳しく見ていきましょう。

インターネット上の「住所」とは？

インターネット上での通信は、実際の郵便のやり取りに似ています。宛先や差出人の住所がなければ、手紙は正確に届きません。

同様に、デバイスがインターネット上で通信する際には、IPアドレスがその「住所」として機能します。この「住所」によって、情報は正確に目的地に送られ、また受け取られます。

• IPアドレス：デバイスのインターネット上の住所。
• 通信の際、デバイスを一意に識別するための手段。
• 大規模なネットワークでの正確な通信を保証。

IPアドレスは、デバイスがインターネット上で正確に通信を行うための大切な「住所」です。しっかり理解して、スムーズな通信を楽しみましょう。

IPアドレスがないことはありえず、IPアドレス同士で通信し合うことでネット情報のやりとりが行われています。

グローバルIPとプライベートIPの違い

インターネット上のIPアドレスには、大きく分けてグローバルIPとプライベートIPの2つのタイプがあります。グローバルIPは、インターネット上での外部との通信に使用される一意のアドレスです。

一方、プライベートIPは、特定の内部ネットワーク内でのみ有効なアドレスで、外部からは直接アクセスすることができません。

これにより、内部ネットワークのセキュリティが保たれます。例えば、家庭内のWi-Fiネットワークに接続されているデバイスは、それぞれ異なるプライベートIPを持ちますが、外部との通信には共通のグローバルIPが使用されます。

• グローバルIPアドレス：
  • インターネット全体でデバイスを一意に識別。
  • インターネット上の他のデバイスとの通信に使用。
  • ISPから提供される。
• プライベートIPアドレス：
  • ある特定のネットワーク内でのみ有効。
  • 同じネットワーク内のデバイス同士の通信に使用。
  • Wi-Fiルーターやネットワーク管理者から提供される。

IPアドレスは、デバイスがどこに位置しているのか、どの範囲で通信を行うのかによって、グローバルとプライベートの2つに分けられます。ちゃんと理解して、通信の安全とスムーズさを確保しましょう。

例えば、家の住所がグローバルIPで、玄関をくぐり、一つ一つの部屋に割り当てられた部屋番号が、プライベートIPアドレスになります。

IPアドレスがバレるとどうなるのか？

IPアドレスが第三者に知られると、どのようなリスクがあるのでしょうか？このセクションでは、IPアドレスが漏洩した場合の潜在的なリスクや、それに関連する情報について詳しく説明します。

IPアドレスからわかる地域情報

IPアドレスは、インターネット上の「住所」のようなものですが、このアドレスからは使用者の大まかな地域情報も推測されます。

IPアドレスを知られると、あなたの居住地や接続している場所の情報が第三者に知られる可能性があります。IPアドレスはISP（インターネットサービスプロバイダ）によって割り当てられ、これには地域情報が含まれているためです。

• IPアドレスの特性：
  • 個人の具体的な住所や身元を特定することはできない。
  • それぞれのデバイスに一意に割り当てられる。
• IPアドレスから得られる情報：
  • どのISPによって割り当てられたか。
  • そのISPがどの地域でサービスを提供しているか。
• 具体的な例：
  • インスタやYouTubeの広告で、自分の住んでいるエリアを元にした広告が表示される。

IPアドレスからは、具体的な個人情報はわからないけれど、大まかな地域情報は知ることができるので、ネットの世界でもちょっとした注意が必要です。

IPアドレスがバレたからといって住所まで特定されるわけではありません。専門機関が本気になれば住所まで割り出すことができますが、プロバイダーが提供しない限り、通常は住所はわからないようになっています。

IPアドレスが知られるとどんな情報が判明するか？

IPアドレスだけで、具体的にどのような情報が判明するのでしょうか。

IPアドレスからは使用者の地域情報や使用しているISP、接続時間などの情報が知られる可能性があります。しかし、具体的な個人情報や名前などはIPアドレスだけでは知ることはできません。

• デバイスのプロバイダー：どの会社のサービスを使ってインターネットに接続しているか。
• 住んでいる国や地域：大まかな位置情報がわかる。
• 企業名や所有者：特に会社のデバイスを使用している場合、会社の名前などが判明することがある。

IPアドレスから得られる情報は限られていますが、特定の状況下では、より詳しい情報が判明することも。それは、専門機関がプロバイダ等に開示請求を出し、個人情報を取得した場合などです。

個人情報とプライバシーの違い

個人情報とプライバシーは、似ているようで異なる概念です。

個人情報は具体的なデータや情報のことを指し、プライバシーはそれらの情報の取り扱いや保護の概念を指します。

例えば名前や住所などのデータは「個人情報」に該当し、これらの情報が第三者に漏れないようにする取り組みや権利が「プライバシー」として考えられます。

それぞれの特性や違いを理解することで、インターネット上での安全な活動をサポートします。

• 個人情報：
  • 人を直接特定できる情報。
  • 例：名前、生年月日、住所など。
  • 法律で保護されている。
• プライバシー：
  • 個人の生活や活動に関する情報。
  • 例：行動パターンや好み。
  • 個人を直接特定はできないが、分析することで特定の可能性がある。
• IPアドレスの関連性：
  • 個人情報ではない。
  • しかし、集団の情報を分析することで、プライバシーに関する情報を推測することができる。

個人情報は直接的な情報で、法律で守られています。一方、プライバシーはより広範な情報で、分析や集計によって個人を特定する可能性があります。

IPアドレスがバレると、個人情報やプライバシーが侵害されると認識されている方もいるようですが、そうではありません。しかるべき機関がしかるべき許可の下、捜査をした時に開示されるものです。

まとめ：VPNでIPアドレスはバレる？について

VPNの使用は、私たちのオンラインプライバシーを保護するための強力なツールとして知られています。しかし、VPNを使用しても本当にIPアドレスは隠されるのでしょうか？このセクションでは、VPNの効果とその限界について詳しくまとめてみました。

VPNを使用すると、ユーザーのオンライン活動は暗号化され、外部からのハッキングアクセスが困難になります。

VPNはユーザーのIPアドレスを隠し、オンラインでのプライバシーを向上させる効果があります。VPNはユーザーのデータを暗号化し、外部の監視から保護するため、ユーザーの実際のIPアドレスはVPNサーバーのIPアドレスに置き換えられます。

しかし、VPNも完璧ではありません。

一部の高度な技術を持つ第三者は、VPNの使用を検出することができる場合があります。VPNの通信は特定のポートやプロトコルを使用するため、これをターゲットとした攻撃や監視が行われることがあります。

結論として、一般的に、VPNでIPアドレスはバレにくい、バレたとしても個人情報まではバレない。ただし、専門機関がプロバイダなどに開示請求をした場合はこの限りではない。ということになります。

VPNに関して、不安でしたら参考にしていただければ幸いです。