更新日:2025年7月9日 | Masashi
VPNを使うと、インターネットを安全に利用できますが、見えないところで多くの通信が行われるため、ギガの消費が増えることがあります。
特にスマートフォンのモバイル通信では、気がつかないうちにデータ量が増えてしまうこともあります。
このページでは、VPNで通信量が多くなる理由と、それを抑えるための具体的な方法を、専門的すぎないやさしい言葉でお伝えします。大切な情報を守りながら、無理なく通信量を節約するための考え方をまとめています。

たとえば、暗号の処理や通信のしくみによって、ふつうよりも多くの情報が送られることがあります。ですが、使い方を工夫することで通信量をおさえることはできます。必要なときだけVPNを使ったり、軽い通信の方法に切り替えたりするだけでも変わってきます。
無料のVPNは見た目は便利でも、広告や不安定な通信が原因でギガを多く使ってしまうこともあり、注意が必要です。安心と節約を両立するには、自分の使い方に合った設定やサービスを選ぶことが大切です。大切な情報が守られ、少しでも安心できる環境が続くことを願っています。
VPNを使うと通信量が増える理由
VPNを使うと安心してインターネットができますが、使うデータの量がふつうよりも多くなることがあります。
これは、大切な情報を守るしくみが関係しています。どうして通信量が増えるのかを、わかりやすくご説明します。
データを守るための暗号処理で通信が増える
その理由のひとつが「オーバーヘッド」という追加のデータです。暗号の方法によって変わりますが、安全にするためにはどうしてもギガが多く使われることがあります。
- 暗号の強さが高くなると、そのぶん送るデータもふえます。
- 256ビット暗号などでは、守るための情報がたくさんつきます。
- 通信のしかた(プロトコル)によっても、ふえる量はかわります。
- オーバーヘッドは、守るために必要な追加データのことです。
- データを守るしくみがある分、ふつうの通信よりギガを使うことがあります。
ポイント:VPNはデータを守るために、見えないところでギガを多く使っています。
通信をやりとりする追加の情報が多くなる
VPNでは、安全に通信を続けるために、見えない情報がいっしょに送られます。
この情報が「追加のプロトコルデータ」で、通信のはじめや途中で送り続けることがあり、ギガの消費がふえる原因になります。
- 安全確認のための情報(認証データなど)もいっしょに送っています。
- 接続を保つしくみで、データがこまめに送られています。
- SSLやTLSなどのしくみでは、通信のはじめにたくさんのデータが動きます。
- 見た目にはわかりませんが、裏で何回も小さな通信が行われます。
- 最初に使うハンドシェイクという通信でも、多くのギガが使われます。
ポイント:VPNでは安全のために、ふだん見えない小さな通信が何度も行われています。
VPNでインターネットの速さが変わることもある
VPNを使うと、通信のスピードが変わることがあります。
サーバーの場所や回線の混み具合によって、動きが遅くなったり安定しなかったりすることがあり、その結果、ギガが増えることもあります。
- 通信が安定しないと、同じデータを何回も送り直すことがあります。
- サーバーの場所が遠いと、どうしても遅くなりやすいです。
- ネットが混んでいる時間帯は、つながりにくくなることがあります。
- スピードが落ちると、動画が勝手に低画質に切り替わることもあります。
- つながるまでに時間がかかると、その間にデータが多く使われることもあります。
ポイント:VPNで速度が不安定になると、知らないうちにギガを多く使うことがあります。
VPNを使うときに通信量を節約するコツ
VPNを使っていると、ギガの消費が思ったより早いと感じることがあります。
ですが、少しの工夫で無駄な通信を減らすことができます。ここでは、毎日の使い方で意識できるやさしい節約方法をお伝えします。
通信を少なくする機能を使う
VPNの中には、通信のデータを小さくする「圧縮機能」が使えるものがあります。
この機能を使うと、ギガの使用量を減らすことができて、動画や画像の通信も効率的になります。読み込みが速くなることもあります。
- 圧縮しすぎると、画面が少し荒くなることがあります。
- ページの表示が速くなることがあるため、使いやすさも上がります。
- 圧縮機能は、動画や画像を見るときにとくに効果があります。
- モバイル通信でギガを使いすぎたくない人に便利な機能です。
- データを小さくして送ることで、全体の通信量をへらせます。
ポイント:圧縮機能を使うと、ギガの消費をおさえて、より速く快適に使えることがあります。
必要なときだけVPNを使うようにする
VPNをずっとオンにしていると、知らないうちにたくさんのギガを使うことがあります。
本当に必要なときだけ使うようにすれば、ムダな通信を減らして安心と節約の両方を守ることができます。
- 必要のない場面ではVPNをオフにすることが大切です。
- フリーWi-Fiを使うときなど、リスクの高いときだけ使うと効果的です。
- VPNを常にオンにすると、暗号や追加の通信でギガを多く消費します。
- 大事な通信のときだけVPNをオンにする設定にすると安心です。
- 特定のサイトだけVPNを使うようにすることで、通信を効率よく管理できます。
ポイント:VPNは必要なときにだけ使えば、通信の安心とギガの節約の両方に役立ちます。
軽くて速い通信方法を使えるVPNを選ぶ
VPNにはいくつかの通信方法があり、軽いものを選ぶとギガを少なくすませることができます。
特に外でスマホを使うときは、軽くて速い通信の方法を選ぶと、ムダなデータを使わずにすみます。
- 軽いタイプのプロトコルは、通信が速くなりやすいです。
- WireGuardやIKEv2などは、軽くてムダが少ない通信方式です。
- 通信のやり方によって、ギガの使い方が変わってきます。
- 自分の使い方に合わせて、合ったプロトコルを選ぶことが大切です。
- モバイル通信をよく使う人には、軽量プロトコルが向いています。
ポイント:通信のやり方を軽いものに変えるだけで、ギガの節約とスムーズな接続が両立できます。
通信量をおさえるために使いやすいVPNの工夫
VPNの中には、通信量をできるだけ少なくしてくれる便利な機能が用意されているものもあります。
ここでは、設定を見直すだけでムリなく節約できる方法や、安心して使えるVPNの選び方についてご紹介します。
データを減らす圧縮機能をオンにする
VPNには、通信を効率よくするために「圧縮オプション」という機能があります。
これを使うと、データの量を少なくしてギガの使用を減らすことができ、ページの表示も速くなることがあります。
- データを圧縮すると、ウェブページが早く表示されることがあります。
- 画像や動画が多いサイトを見るときに特に効果があります。
- 圧縮を使いすぎると画質が下がることがあるため注意が必要です。
- 圧縮を有効にすることで、送るデータの量をおさえることができます。
- 圧縮オプションは、多くのVPNで設定からかんたんに使えます。
ポイント:圧縮オプションを使えば、通信のムダを減らしてギガの節約につながります。
暗号の強さを使い方に合わせて調整する
VPNでは、情報を守るために暗号化を行いますが、その強さを調整するとギガの使用量をおさえることができます。
使い方に合わせて安全性と通信量のバランスをとることが大切です。
- 暗号が強すぎると、たくさんのデータが必要になることがあります。
- AES-128は軽くて安心できるバランスのとれた暗号方式です。
- 暗号の強さは、通信の安心度とデータ量に関係しています。
- 通常の使い方なら、重すぎない暗号でも十分に安全です。
- セキュリティとギガ消費を見て、使い方に合った暗号を選ぶことが大切です。
ポイント:暗号の強さを調整することで、安心しながらムダなギガの使用を減らせます。
自動でつながる設定を切っておく
VPNには、スマホやパソコンがネットにつながると自動で接続する設定があることがあります。
この自動接続をオフにすることで、必要なときだけ使うことができ、ギガのムダを減らせます。
- 自動でつながらないように設定することで、知らないうちにギガを使うのを防げます。
- モバイルデータの節約をしたいときに、特に効果があります。
- 常にVPNがオンになっていると、必要のない通信でもデータを使ってしまいます。
- 必要なときにだけ自分でつなぐようにすると、使いすぎを防げます。
- 自動接続の設定は、多くのVPNアプリで簡単に変更できます。
ポイント:自動接続をオフにすると、VPNの使いすぎによるギガの消費を防げます。
自分に合った通信の方法(プロトコル)を選ぶ
VPNでは通信の方法(プロトコル)を選ぶことができ、軽くて効率のよいものを選ぶとギガをおさえることができます。
アプリ内でかんたんに設定できるため、自分に合った通信方法を選ぶことが大切です。
- IKEv2は軽くて安定しやすい通信方法として知られています。
- データの消費が少ないプロトコルを使うと、節約につながります。
- 設定から「プロトコル」を選ぶだけで切り替えが可能です。
- アプリによって操作は異なりますが、基本的に簡単に変更できます。
- 使っているVPNによって、選べる通信方式は変わります。
ポイント:プロトコルを見直すだけで、通信を軽くしてギガの消費をへらすことができます。
必要なデータだけをVPNで送るしくみを使う(スプリットトンネリング)
スプリットトンネリングは、VPNを使うアプリと使わないアプリを分けて設定できる機能です。
このしくみを使えば、暗号化が必要ない通信のギガを減らすことができ、効率よくデータを使えます。
- 必要なアプリだけVPNで守り、それ以外はそのまま通信できます。
- 動画サイトやゲームなどを対象外にすると、ギガの節約につながります。
- Surfsharkでは「Bypasser」機能から設定できます。
- AndroidやWindowsでこの機能が使えます(他の端末では非対応)。
- VPNをかけるアプリをえらぶことで、ムダな通信を減らせます。
ポイント:スプリットトンネリングを使えば、守るべき通信だけVPNにしてギガを節約できます。
使っていないときはVPNを切るようにする
スマートフォンを使っていない時間が長いときは、VPN接続を止めることでギガのムダ使いを防ぐことができます。
ただし、ネットを使うときはセキュリティのため、ふたたびVPNをオンにすることが大切です。
- 使っていない間もVPNが動いていると、ギガを消費してしまいます。
- 休憩中や夜間など、スマホを操作しないときはVPNを止めてもよいです。
- すぐに使わないタイミングでは、接続を切っておくと安心です。
- 必要がないときは通信を止めることで、効率よくギガを使えます。
- 危険な場面ではすぐにVPNを再接続することが大切です。
ポイント:スマホを使わない時間はVPNを止めることで、ギガのムダを防げます。
無料VPNを使うときに気をつけること
無料のVPNはお金がかからない点で魅力的に見えますが、ギガを多く使ってしまうリスクがあります。
安心して使いたい場合は、安全性と効率を考えて、サービスの選び方に注意することが大切です。
- 無料VPNでは広告が表示されることがあり、それがギガを消費します。
- データの使い方を自分でコントロールしにくい場合があります。
- 通信が安定しないことがあり、ギガがムダになることもあります。
- 安全のために、有料VPNのほうが信頼できることが多いです。
- ポップアップなどの表示が多く、知らないうちにデータ量が増えます。
ポイント:無料VPNはギガのムダ使いや不安定な通信につながることがあるため、注意が必要です。
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まとめ:VPNの通信量は多い?抑えて節約するポイントとおすすめな方法は?
VPNを使うと、通信が安全になる反面、通常よりも多くのデータを使うことがあります。これは、データを守るために暗号化された情報や通信のしくみが追加されることで、見えない部分で余分な通信が行われているからです。大切な情報を守るために必要な仕組みではありますが、使い方によっては思った以上にギガを消費してしまう場合があります。
しかし、通信量を減らす工夫をすれば、安心と効率の両方を手に入れることができます。たとえば、必要なときだけVPNをオンにしたり、通信の方法を軽いものに切り替えたりすることで、無駄なデータのやりとりを減らすことができます。VPNアプリにある圧縮機能や、特定のアプリだけVPNにする設定などを使えば、見えないところでの消費も抑えられます。
無料のVPNは使いやすく見えますが、広告の読み込みや不安定な通信が原因で、かえってデータが増えてしまうこともあるため、注意が必要です。大切なのは、自分の使い方に合った設定を選び、安全を保ちながらもムダをできるだけ減らす工夫を続けることです。
情報をねらって奪おうとする存在から身を守るには、仕組みを理解し、無理のない方法で続けることが大切です。日々の通信を見直すことで、安心と節約の両方を実現することができます。


10年以上にわたりインターネットセキュリティの分野で活動しており、その間、数百社のクライアントのオンライン安全性とプライバシーを守るために尽力してきました。VPNの導入は、この長年の経験からも、インターネットの安全性を向上させる最も信頼性の高い方法の一つであると確信しています。