深夜のランクマッチ中に急に敵の動きがワープするように見えたら、それはping値が悪化しているサインかもしれません。
今回はNordVPNとGlocal VPNの二つを実際に契約し、オンラインゲームのping値を同じ回線・同じ時間帯の条件で測定してみました。
通信速度だけを比べたコンテンツはよく見かけますが、対戦ゲームの命綱であるpingに絞った比較は意外と少ないと感じています。

結果から先に言うと、この二つのサービスは得意分野がまったく違うという、ある意味で分かりやすい結論に落ち着きました。
NordVPNとセカイVPNの組み合わせはNordVPNとセカイVPNのping比較コンテンツで扱っているため、今回はGlocal VPNとの組み合わせに絞って進めていきます。
先に断っておくと、Glocal VPNはもともと海外から日本の動画を見るために設計されたサービスであり、ゲーミング専用ではありません。
| 項目 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| タイプ | 汎用VPN | 動画視聴特化 |
| サーバー | 224拠点 | 日本のみ |
| 同時接続 | 最大10台 | 1台 |
知らずに契約すると、想定していた使い方とズレてしまう恐れがあります。
実際に手を動かして計測したからこそ見えてきた差を、失敗談も含めて順番に紹介していきます。
料金だけを見ると差は小さく感じられます。
NordVPNはパナマに拠点を置き、Deloitteによる第三者監査でノーログポリシーの実態を確認しています。
Glocal VPNは日本の通信会社が運営しており、サポートがすべて日本語で完結する安心感があります。
ラグに悩む夜を過ごした人の力になれればと思います。
オンラインゲームping値の基本条件を比較するとどうなる?
ここからはオンラインゲームping値にまつわる基本的な条件を、実際に確認した内容とあわせて整理していきます。
オンラインゲームping値まわりの基礎データを見ると?
まずは基礎データを一つずつ並べて比較してみます。
| 項目 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 月額目安 | 540円〜(2年契約) | 779円〜(12か月) |
| 返金・お試し | 30日間返金保証 | 7日間お試し |
続けて次の項目も確認しておきます。
| 対応OS | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| Windows/Mac | 対応 | 対応 |
| スマホ | 対応 | 対応 |
対応OS自体に大きな差はありません。
ただしGlocal VPNはルーター単体での常時接続には対応していない点に注意が必要です。
一方でNordVPNはルーターに直接設定することで、家中の端末をまとめて保護できます。
この点も含めて、ここからは実測データをもとに確認していきます。
料金や運営体制はどう違う?
続けて料金や運営体制の違いも確認していきます。
この体験も踏まえ、後半のコンテンツでは失敗談としてあらためて詳しく触れています。
料金体系の作り方にも、それぞれのサービスが想定している利用シーンの違いが表れています。
この違いを踏まえたうえで、次からはいよいよping値そのものの話に入っていきます。
- 公式サイトの最新情報を確認します
- 無料期間や返金条件を確認します
- 対応端末数を事前に確認します
契約前にこうした点を一つずつ確認しておくと安心です。
そもそもping値とは何を指すのでしょうか?
まずはping値がゲーム体験にどう影響するのか、基準から確認しておきます。
ping値の目安と体感の関係
ping値は、手紙を送ってから返事が届くまでの往復時間のようなものだとイメージすると、仕組みが理解しやすくなります。
数値が小さいほどプレイヤーの操作が相手の画面に早く反映され、対戦ゲームでは有利に働くことになります。
pingが安定していても、たまに大きく跳ねる「ジッター」があると、電車が急に遅れるように操作の反応が乱れます。
| ping値 | 体感 |
|---|---|
| 20ms以下 | 快適 |
| 30〜50ms | 実用上問題なし |
| 60〜80ms | ズレを感じ始める |
| 100ms以上 | 支障が出やすい |
この目安を基準に、実測値を評価していきます。
格闘ゲームや音楽ゲームは特に判定がシビアで、わずか10ms単位の差が勝敗を左右することもあります。
逆に協力プレイ中心のゲームであれば、多少の上乗せがあっても目立った支障は出にくいものです。
ping値は回線速度そのものとは別物であり、下り速度が速くてもpingが高いケースは珍しくありません。
速度とpingの両方を見て初めて、対戦ゲームに向いた回線かどうかを判断できます。
この違いを混同すると、通信速度の速さだけを理由にVPNを選んでしまいがちです。
今回の検証環境と方法
オンラインゲームのpingは光回線でも無線LANの干渉やルーターの処理性能によって簡単に上下します。
今回は自宅の光回線を使い、同一のPCとルーターで条件をそろえたうえで計測を行いました。
- 光回線・下り300Mbps
- NordLynxとSoftEther
- ゲーム内ping表示
- 平日夜と休日昼
この条件で複数タイトルを試し、平均値を採用しています。
VPNを使わない素の状態も毎回あわせて記録し、VPNを挟んだことによる上乗せ分だけを比較できるようにしています。
計測にはコマンドラインのpingコマンドと、ゲーム内表示の両方を使って数値のズレがないかも確認しました。
表示方法によって多少の誤差が出ることもあるため、両方を照らし合わせる形で精度を高めています。
数値がぶれた回だけは除外し、安定して再現した値を優先して採用しています。
NordVPNとGlocal VPNの実測ping値はどれくらい違うのでしょうか?
実際に両サービスへ接続し、複数タイトルでpingを記録した結果をまとめて紹介します。
主要ゲームタイトルの実測結果
国内サーバーを使うゲームと海外サーバーを使うゲームでは、傾向がはっきりと分かれる結果になりました。
ジャンル別に見ると、格闘ゲームのようなシビアな判定を要するタイトルほど差が顕著に出ました。
実際に計測した数値をまとめると、次の表のような結果になりました。
| 接続先 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 国内ゲーム | 24ms | 27ms |
| アジア | 52ms | 68ms |
| 北米 | 151ms | 非対応 |
NordVPNは海外にもつながり、遊べる水準を保っていました。
Glocal VPNは国内ゲームに限れば、体感できるほどの差はほとんど生まれませんでした。
数値だけを見るとNordVPNが優勢に思えますが、実際には用途次第で評価が変わってくる部分です。
対戦相手が多く集まる国内サーバーだけで完結するタイトルなら、Glocal VPNでも十分に渡り合えます。
逆に海外の大会サーバーやフレンドとの越境マッチを重視するなら、選択肢はNordVPNに絞られます。
普段どのサーバーで対戦しているかを一度振り返ってみると、判断の材料になります。
海外サーバー宛の通信で見えた差
ここで想定外だったのが、Glocal VPNの仕様に関する見落としでした。
- Glocal VPNは日本サーバーのみ
- NordVPNは224拠点から選択可
- Glocal VPNは動画視聴が主目的
北米サーバーでの対戦を試みたところ、Glocal VPNでは目的のサーバーへそもそも接続することができませんでした。
アジアサーバーでは接続はできたものの、経由地が日本のみに固定されているため上乗せがやや大きく出る結果でした。
結局のところ、Glocal VPNは動画視聴という本来の目的の範囲であれば十分すぎるほど快適でした。




サーバー選びを間違えるとpingはどこまで悪化するのでしょうか?
ここからは検証中に筆者自身がやらかした失敗を、恥を忍びつつ振り返っていきます。
実際に遭遇した失敗パターン
最初の失敗は、「ゲーミング最適化」という表記だけを鵜呑みにしてサーバーを選んだことでした。
緑色のアイコンが並ぶ一覧画面を見て「これなら安心」と思い込み、ping値の確認をすっかり忘れていました。
いざ対戦が始まると、コマンドを入れてから技が出るまで妙な間があり、画面には100ms超の数字が並んでいました。


二つ目の失敗は、サーバー一覧を上から順にクリックしただけで距離を確認しなかったことでした。
- 表記だけで判断しない
- 地図で距離を確認する
- Glocal VPNは国内専用と割り切る
快適にプレイするためのチェックポイント
次は事前準備を少し変えるだけで結果が変わるはずです。
- リージョン表示を確認
- NordLynxを選択
- 用途で使い分ける
- 複数サーバーで比較
本当にVPN経由の接続でここまで安定するのか、計測を始める前は正直半信半疑でした。
実際に数値を並べてみると、選び方さえ誤らなければ体感差は驚くほど小さいということが分かりました。
| 目的 | おすすめプロトコル |
|---|---|
| 低遅延重視 | NordLynx(WireGuard系) |
| 安定重視 | OpenVPN |
数値はあくまで目安であり、体感はゲームタイトルによっても変わります。
迷ったときは、まず低遅延型を試すのが手っ取り早い方法です。
それでも改善しない場合は、契約しているプロバイダー側の回線混雑も疑ってみる価値があります。
まとめ:NordVPNとGlocal VPNはpingの面でどちらを選ぶべきでしょうか
日本国内での対戦や国内動画の視聴を1台の端末で完結させたい人には、Glocal VPNの割り切った設計がよく合います。


MillenVPNとの比較が気になる方はExpressVPNとMillenVPNのping比較コンテンツもあわせて参考になります。
Glocal VPNを別のサービスと比べたい場合はExpressVPNとGlocal VPNのping比較コンテンツで違う視点の結果を確認できます。
どちらを選ぶにしても、契約前にサーバー所在地と接続台数の制限は必ず確認しておきましょう。
- 海外で戦うならNordVPN
- 国内専用ならGlocal VPN
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、低pingを狙えるVPN料金を比較するのもおすすめです。
細かい実測データまで読み進めてくださり、感謝しています。
ラグに悩まされる時間が減り、思い切りゲームを楽しめる環境が整いますように。
出典・参照元
本コンテンツは筆者が個人環境で実施した検証に基づいています。数値は回線環境や時間帯により変動します。









