オンラインゲームを海外経由のVPNで遊ぶと、ping値が跳ね上がって撃ち合いに勝てなくなることがあり、同じ疑問を持ってこのページにたどり着いた方も少なくないはずです。
ExpressVPNとGlocal VPNはどちらも人気ですが、ゲーム時のping・遅延を実測した比較はまだ多くありません。
今回は自宅の回線から両サービスに接続し、国内・海外サーバーそれぞれでping値を測ってみました。

結果を先に言うと、両者の差は数値にはっきり表れました。
細かい数値は後ほど順番に紹介します。
オンラインゲームのpingとVPNにはどんな関係があるのか?
pingの仕組みとVPN経由での変化をまず整理します。
pingと遅延の仕組みを何にたとえられるか
pingは、データが行って戻ってくるまでの往復時間を示す数値です。
国内サーバーを選んでも数値が改善する例があるのは、距離ではなく経路そのものの質が影響しているためです。
単位はミリ秒で、数値が小さいほど反応が速いことを意味します。
郵便物が近くの郵便局を経由すると配達が早いのと、実は同じ仕組みです。
- 郵便局が遠いほど配達に時間がかかります。
- VPNサーバーが遠いほどpingは増えます。
- 中継地点が増えるほど遅延も積み重なります。
- 回線の混雑が重なると、さらに遅れが上乗せされます。
- 同じ経路でも時間帯によって配達速度は変わります。
- 差出人と受取人の間に中継局が多いほど誤配のリスクも増えます。
- これはネット回線でもパケットのロスという形で起こります。
- 結局のところ、近さこそが最大の近道になります。
このたとえで考えると、サーバー選びの重要性が具体的にイメージできます。
数値だけ見ると小さな差ですが、対戦ゲームでは体感がまるで違います。
1発の弾が届くタイミングが数十ミリ秒ずれるだけで、結果は変わります。
余談ですが、同じ条件でも数回測ると数msずつ結果がぶれることがあります。
そのため一回だけの計測で判断するのは避けたほうが安全です。
VPN経由でping・遅延が変わる要因は何か
VPNを使うとpingが変化する理由はひとつではありません。
同じVPNでも接続先を切り替えるだけで数値が大きく変わります。
- 接続先サーバーとの物理的な距離
- 暗号化処理にかかる負荷とプロトコルの種類
- 利用時間帯の回線混雑状況
- Wi-Fi接続か有線接続かという違い。
- ルーターやゲーム機自体の処理性能
- スマホのモバイル回線を経由しているかどうか。
- 契約プランによって使えるサーバー数が変わることもあります。
- VPNアプリ側の設定次第でも数値がわずかに変わります。
ping改善の具体策はオンラインゲームでVPNを使うとpingは改善する?遅延対策を調べてみたでも扱っています。
クラウドゲーミング特有の遅延事情はクラウドゲーミングサービスとVPNの関係にまとめてあります。
意外と見落とされがちなのが、ゲーム機側のWi-Fiチップの古さです。
ルーターを買い替えただけでpingが改善した、という声も少なくありません。
VPN以前に見直せる部分は意外と多いです。
回線契約そのものを見直す価値がある場合もあります。
ExpressVPNのゲーム向けping・遅延を実際に計測するとどうなるのか?
計測環境とExpressVPNの結果を具体的に見ていきます。
計測環境と手順はどう設定したか
計測は自宅の光回線に有線LANで接続して行いました。
実は最初はWi-Fi接続のまま計測を始めてしまいました。
- 回線:自宅の光回線(有線LAN接続)
- 測定時間帯:平日20時台と深夜0時台
- 対象:国内ゲームサーバーへのping応答
- 比較基準:VPN未接続時の数値
- 使用ツール:一般的なping計測コマンド
- 試行回数:各条件で5回ずつ計測し平均を採用
- 接続端末:デスクトップPCと据え置きゲーム機の2台
電子レンジを使った瞬間にping値が跳ね上がり、慌てて有線につなぎ直した経緯があります。
この条件をExpressVPNとGlocal VPNの両方にそろえました。
条件をそろえないと、比較そのものに意味がなくなってしまいます。
ちなみに計測はゲームソフトを実際に起動しての目視確認も併用しました。
数値と体感のズレがないかを確かめる狙いがありました。
地味な作業ですが、思い込みを排除するには欠かせない手順です。
国内・海外サーバーでping値にどんな差が出たか
ExpressVPNの結果はこのようになりました。
| 接続先 | ping | 備考 |
|---|---|---|
| VPN未接続 | 18ms | 基準値 |
| ExpressVPN(東京) | 26ms | Lightwayプロトコル使用 |
| ExpressVPN(シンガポール) | 92ms | 海外サーバー経由 |
| ExpressVPN(大阪) | 24ms | 国内複数拠点で安定 |
| ExpressVPN(韓国) | 38ms | 近隣アジア圏サーバー |
実際に測ってみると、東京サーバーなら8ms程度の上乗せで収まりました。
大阪サーバーに切り替えても、数値はほとんど変わりませんでした。

体感でもマッチング後のラグはほとんど気になりませんでした。
Lightwayという独自プロトコルが、暗号化の負荷を軽くしているようです。
ExpressVPNは公式サイトで113の国と地域にサーバーを設置していると案内しています。
第三者機関による監査も定期的に公開されていて、透明性は高い印象です。
この点はゲーム用途とは直接関係なくても安心材料になります。
Glocal VPNのゲーム向けping・遅延を実際に計測するとどうなるのか?
Glocal VPNの接続環境と実測値を確認します。
Glocal VPNの接続環境とサーバー構成はどうか
Glocal VPNは動画配信サービスの視聴を主目的に設計されています。
サーバーは世界15カ国、約100台という規模です。
運営元は東京の株式会社グローカルネットです。
正直なところ、この1台までという制限は契約前には気づきませんでした。
契約後に気づいて少し慌てた経験があります。
対応デバイスの詳しい違いはExpressVPNとGlocal VPNの対応OS・対応デバイスを実機で確認したらこうだったにまとめています。
この時点で、ゲーム用途としては構成上の制約があるとわかります。
ゲーム機とスマホを両方使う人には、この1台制限が地味に響きます。
家族で使う場合は、端末ごとに別契約が必要になる点も見逃せません。
コスト面でも家族利用には不向きだといえます。
実測したping値にはどんな傾向が見えたか
Glocal VPNでも同じ条件でping値を測定しました。
最初はアメリカのサーバーを選んでしまい、pingが大幅に悪化する失敗をしました。
動画視聴目的のサーバーだから近いはずと勝手に思い込んだのが原因です。
| 接続先 | ping | 備考 |
|---|---|---|
| VPN未接続 | 18ms | 基準値 |
| Glocal VPN(国内) | 35ms | 動画視聴向けサーバー |
| Glocal VPN(海外) | 140ms | 米国サーバー経由 |
| Glocal VPN(韓国) | 55ms | 近隣アジア圏サーバー |
| Glocal VPN(台湾) | 60ms | 近隣アジア圏サーバー |


国内サーバーでも、ExpressVPNより一段高い数値になりました。
近隣アジア圏のサーバーを選べば、もう少し縮まる可能性はあります。
動画の巻き戻しや早送りには十分でも、対戦ゲームにはやや不利な結果です。
普段の動画視聴では気にならない差でも、対戦中は数値以上に感じます。
コンマ数秒の差が勝敗を分ける場面では特に顕著です。
一人暮らしでゲーム機のみに使うなら、候補として残る場面もあります。
ExpressVPNとGlocal VPN、オンラインゲームにはどちらが向いているのか?
両サービスの実測結果と価格・台数をまとめて比較します。
ping・料金・同時接続台数を横並びで比較すると
通信速度そのものの比較は通信速度を軸に実際に計測してみるとExpressVPNとGlocal VPNには明確な差が見えてきた。
で詳しく扱っています。
ここではping・料金・台数という、ゲーマーが気にする項目だけに絞りました。
| 項目 | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 国内サーバーping | 26ms | 35ms |
| 月額(長期契約時) | 2.49ドルから。 | 779円から。 |
| 同時接続台数 | 10〜14台 | 1台 |
| サーバー設置国 | 113カ国 | 15カ国 |
| 返金・お試し。 | 30日間返金保証 | 7日間お試し。 |
数値だけを見ると、ExpressVPNに分があるとわかります。
ただし料金差も大きいため、単純にどちらが正解とは言い切れません。
ExpressVPNにはBasic・Advanced・Proの3プランがあり、台数もそれぞれ異なります。
いずれのプランでも30日間の返金保証は共通しています。
台数だけで選ぶなら上位プランほど得ですが、ゲーム用途なら下位プランでも十分です。
必要以上に高いプランを選ぶ必要はありません。
浮いた分は回線の見直しに回すという考え方もあります。
ゲームジャンル別に見た向き不向きは
格闘ゲームやFPSのようにコンマ数秒が勝敗を分けるジャンルもあります。
以前、対戦ゲームでGlocal VPNを使い続けて負けが込んだ経験があります。
当時は回線のせいだと気づかず、腕のせいだと思い込んでいました。
- FPS・対戦格闘はExpressVPNが向いています。
- MMORPGや協力プレイは多少の遅延でも致命的になりにくいです。
- 配信の合間に遊ぶ程度ならGlocal VPNでも支障は少ないです。
- 複数端末で同時に遊びたいならExpressVPNが有利です。
- 海外の友人とオンラインで遊ぶ機会が多いならExpressVPNが安心です。
- 日本の動画配信を見る用途がメインならGlocal VPNで十分です。
- とにかく料金を抑えたいならGlocal VPNの選択肢も残ります。
ジャンルによって向くVPNが変わるとはっきりしました。
正直なところ、ここまで差が出るとは思っていませんでした。
ちなみに、ゲーム機自体の再起動だけで直る不調も意外と多いです。
VPNを疑う前に、まず有線接続と再起動を試す価値はあります。
原因の切り分けにもつながります。
まとめ:ExpressVPNとGlocal VPNでオンラインゲームのping値を実測したら意外な差が生まれた。
ExpressVPNとGlocal VPNのゲーム向けping・遅延を実測すると、明確な差が見えました。
国内サーバー同士でもExpressVPNのほうが低ping寄りでした。
海外サーバーではその差がさらに大きく開きました。
同時接続台数や料金プランの違いも、ゲーム機とスマホを併用する人には無視できません。
価格差を考えると、Glocal VPNにも根強い需要が残ると感じました。
| 用途 | 向いているサービス |
|---|---|
| 対戦系ゲーム中心 | ExpressVPN |
| 動画視聴のついでに遊ぶ程度 | Glocal VPN |
| 複数端末を併用したい人 | ExpressVPN |
| とにかく料金重視の人 | Glocal VPN |
普段使っている回線とゲームサーバーで一度計測してから選ぶことをおすすめします。
数字はあくまで参考ですが、選び方の方向性は見えたはずです。
今後アップデートで数値が変わる可能性もあるため、定期的な再計測もおすすめです。
今回の計測が、次にVPNを選ぶときの判断材料になれば幸いです。
普段の環境で試すきっかけになれば十分です。
数値の裏側にある使い勝手も、あわせて見てもらえたらと思います。
料金・台数・pingのどれを優先するかで、最適な一本は変わってきます。
出典・参照元
迷ったときはオンラインゲームのping値比較の結論を先に見るから詳細を見てみてください。
ping値という数字だらけの検証を最後まで読んでくださり、感謝しています。
快適なプレイ環境が見つかり、ゲームの時間がもっと楽しくなりますように。
本記事のping・遅延の数値は筆者の回線環境で実測した参考値です。回線状況や時間帯により変動します。









