従業員5名の小さな会社でリモートワーク規定を整えることになり、VPNは個人契約のアカウントを使い回せば十分だと考えていました。
ところが経理担当から実際に指摘されたのは、契約者名がExpressVPNの個人名義のままだと経費精算が通らないという一点でした。
その一言で、法人名義の契約と個人契約の間には想像以上に大きな壁があることを思い知らされました。
同じような壁にぶつかりたくない人のために、実際に確かめた内容をまとめて共有します。
そこでExpressVPNとセカイVPNの両方を法人名義で申し込み、管理画面や請求書の対応まで確認してみました。
想定より時間はかかりましたが、法人契約ならではの注意点がはっきり見えてきました。
本当にこの2社だけで法人利用の判断材料が揃うのか、着手する前は少し不安もありました。
ここでは両社に法人名義で申し込んだ結果を、専用プランの有無・請求書対応・拡張性まで整理してお伝えします。
すでに公開しているExpressVPNとセカイVPNの料金プラン比較とあわせて読むと、費用感の全体像がつかみやすくなります。
実際に申し込みフォームを開いた瞬間、法人と個人で入口がはっきり分かれていることに気づきました。
余談ですが、法人契約の話を社内でしたところ、思いのほか経理担当から質問攻めに遭いました。
すでに公開しているExpressVPNとNordVPNの法人アカウント比較もあわせて参考になります。

会議室で資料を突き合わせながら、経理・情シス・現場の三方向から意見を聞いて回りました。
立場によって重視するポイントがまるで違うことも、今回あらためて実感した点です。
経理は請求書の書式、情シスは管理画面の権限設計、現場は速度と安定性を気にしていました。
1つのVPNサービスがすべての希望を満たすわけではないと痛感しました。
最終的には優先順位を決めて折り合いをつける必要がありました。
ここから先は、実際に比較して見えてきた内容を項目ごとに掘り下げていきます。法人名義での契約なんてニッチな話題をわざわざ検索する人は、一体どれくらいいるのでしょうか。そう考えると、開いてくれているだけで貴重に感じます。
そもそもExpressVPNとセカイVPNに法人向けプランはあるのか?
両社の法人向け提供の実態を、公式情報から順番に確認していきます。
ExpressVPNの「ExpressVPN for Teams」は個人プランと何が違うのか?
ExpressVPNには個人向けサブスクとは別の製品があります。
その名も「ExpressVPN for Teams」という法人専用のサービスです。
最低5ライセンスから契約でき、管理者用のコンソールでライセンスを一括管理できます。
個人プランのアカウントを社内で使い回す運用とは違い、退職者のアクセスをその場で止められます。
実際に5ライセンスと20ライセンスの単価を比べると、二桁パーセントほどの差が出ていました。
少人数のスタートアップでも導入しやすい設計だと感じました。
まとめ買いでケーキ1切れの単価が下がるのと同じ感覚で、ライセンスを増やすほど1人あたりの負担が軽くなります。
導入初月だけは請求額が想定より高く見え、少し焦りました。
セカイVPNに法人プランはあるのか、それとも別ブランドのグループ専用VPNなのか?
セカイVPNのサイトを見ても、いわゆる法人プランという名称のメニューは見当たりません。
運営元のインターリンクは、法人向けに「グループ専用VPN」という別ブランドのサービスを用意しています。
セカイVPNが大人数で使う共同マンションだとすると、グループ専用VPNは自社専用に建てた一戸建てのようなものです。
セカイVPNをそのまま法人名義で契約するのではなく、別サービスへ申し込み直す必要がある点は誤解しやすいところです。
実際に確認したグループ専用VPNの特徴は、次の3点にまとめられます。
- 固定IPアドレスを1個割り当てた専用サーバーを1社で専有します。
- 標準10アカウントで、最大200アカウントまで拡張できます。
- オンラインの申込フォームから見積書を発行できます。
- 契約前に無料トライアルで管理画面を試すことができます。
契約前に人事担当と相談したところ、専用サーバーという言葉の響きに安心感があるとの声もありました。
社内向けの説明資料としても使いやすいキーワードだと感じました。
ブランド名が違うだけで、検索してもなかなかたどり着けなかったのは正直つまずいた点です。
実際に法人名義で申し込んで比較したらどうだったのか?
公式情報だけでは分からない部分を、実際の申込作業で確かめました。
契約から利用開始までの流れはどう違ったのか?
ExpressVPN for Teamsへ申し込むと、個人プランからの切り替えではなく新規契約という扱いになりました。
一方でセカイVPNのグループ専用VPNは、法人名と担当者名を入力するだけでした。
それだけでオンライン見積書がすぐに発行され、拍子抜けするほど早かったです。
稟議を先に通す立場からすると、見積書がすぐ出る方が社内手続きは進めやすいと感じました。
ExpressVPN側も英語のFAQは充実しており、迷ったときの情報量は十分でした。
日本語での問い合わせ窓口がもう少し充実していると、なお安心できると思います。
申込フォームの入力項目自体はどちらも5分ほどで終わり、想像していたよりずっと簡単でした。
管理画面でできることは同じだったのか?
本当にこの管理画面だけで日々の運用が回るのか、最初は半信半疑でした。
ExpressVPNの管理コンソールは、ライセンスの割り当てと解除に機能がまとまっています。
グループ専用VPNの管理画面はIPフィルタリングや接続ログの確認までできました。
両社の管理画面でできることを整理すると、次のように分かれます。
- ExpressVPN for Teamsはライセンスの発行・再割り当て・利用状況の確認ができます。
- グループ専用VPNはアカウント発行・IPフィルタリング・強制切断・接続ログ閲覧ができます。
- 両社とも管理者は複数人を登録して権限を分担できます。
正直なところ、管理項目の細かさはグループ専用VPNの方がひとまわり多い印象です。
それでも管理画面の反応速度はどちらも良好で、操作にストレスは感じませんでした。
経費処理で欠かせない請求書・インボイス対応はどちらが安心か?
経理を通す際に必ず問題になる書類まわりを確認しました。
ExpressVPN for Teamsの請求書・領収書対応は?
管理者アカウントの「Account & Billing」という項目から請求書をダウンロードできます。
支払い方法はクレジットカードやPayPalが中心です。
ライセンスの更新日は契約全体で統一されています。
請求書まわりで実際に確認できたポイントは次のとおりです。
- 管理画面のAccount & Billingから領収書をダウンロードできます。
- 支払い方法はクレジットカード・PayPalなど海外決済が中心です。
- ライセンス追加時は日割り計算で請求されます。
- 領収書はPDF形式でダウンロードできます。
余談ですが、海外サービスらしく日本の会計ソフトにそのまま貼り付けられる書式ではない点は少し手間でした。
それでも支払い明細とあわせて保管すれば、経費として説明できる状態には十分でした。
初めて請求書をダウンロードしたときは、表示言語が英語のままで一瞬戸惑いました。
ブラウザの翻訳機能を使えば内容の把握自体は難しくありませんでした。
セカイVPN(グループ専用VPN)の請求書対応は?
グループ専用VPNは、申込前の段階でオンラインから見積書を発行できます。
支払い方法はクレジットカードのほかNTT料金合算や銀行振込にも対応しています。
日本の商習慣に合わせやすい印象でした。
契約後は月単位の請求になり、日割り計算がない点だけ経理担当へ事前に共有しておくと安心です。
見積書の書式は一般的な日本語ビジネス文書に近く、社内稟議にもそのまま使えました。
正式な領収書の発行可否は窓口への確認が必要で、この点だけは事前に問い合わせておくと安心です。
料金と拡張性で法人利用に向いているのはどちらか?
人数が増えたときの負担を、料金と管理の両面から確認しました。
人数が増えたときのコスト感はどう変わるのか?
本当にこの料金体系で人数が増えても運用できるのか、契約前は正直不安でした。
ExpressVPN for Teamsは5ライセンス以上から契約でき、規模拡大に応じて割引率が上がる仕組みです。
グループ専用VPNは標準10アカウントに固定IP1個が付き、10アカウント単位で追加していく形でした。
| 人数の目安 | ExpressVPN for Teams | セカイVPN グループ専用VPN |
|---|---|---|
| 5人 | 最低ライセンス数から契約できます。 | 標準10アカウント込みで月額5,500円です。 |
| 10人 | ライセンス単価が下がり始めます。 | 標準アカウントの範囲に収まります。 |
| 20人 | ライセンス数の増加で割引率が上がります。 | 10アカウント追加ごとに5,500円が加算されます。 |
| 50人以上 | 大口ライセンスでさらに割引されます。 | 最大200アカウントまで拡張できます。 |
数字だけを見ると、少人数ならグループ専用VPN、大人数ならExpressVPN for Teamsに分があります。
ただし為替レートの影響でExpressVPN側の実質負担額は変動しやすい点も見逃せません。
固定IPと管理機能の柔軟性はどちらが上か?
固定IPの扱い方にも、両社らしい違いがはっきり出ていました。
ExpressVPNは1年・2年契約に限り、追加オプションで固定IPを持てます。
その名は「Dedicated IP for Teams」というオプションです。
グループ専用VPNは標準プランの時点で固定IPが1個付属しており、追加の申込は不要でした。
どちらも管理者権限さえあれば、サポートに問い合わせず自己解決できる範囲が広い点は好印象でした。
固定IPを社内ネットワークのホワイトリストに登録する作業は、どちらのサービスでも数分で終わりました。
情シス担当からも、この作業の手軽さは高く評価されていました。
まとめ|ExpressVPNとセカイVPN、法人利用ならどちらを選ぶべきか
ここまでの内容を踏まえ、判断材料を整理します。
海外拠点との利用や個人利用の延長を重視するなら、ExpressVPN for Teamsのシンプルな管理画面は扱いやすい設計です。
一方で見積書の発行や国内向けの請求書対応を重視するなら、セカイVPNのグループ専用VPNの方が経理との相性は良好でした。
最終的な判断基準は、次の2点に集約されます。
- 海外決済とシンプルな管理画面で完結させたいならExpressVPN for Teamsを選びます。
- 見積書や国内決済など経理対応を重視するならセカイVPNのグループ専用VPNを選びます。
出典・参照元
ここまでの比較で自身に合う方が見えてきた方は、法人向けVPNプランの料金を比較するのもおすすめです。
実際に両方へ問い合わせてみると、対応スピードにも違いが見えました。
ExpressVPNはチャットでの一次対応が速く、セカイVPNは電話でのやり取りが手厚い印象でした。
どちらを選んでも失敗しないよう、契約前に無料トライアルや見積もりで具体的な数字を確認しておくことをおすすめします。
今回の比較を通じて、法人向けVPN選びは料金表だけでは判断できないと改めて感じました。
管理画面の使い勝手や請求書の形式まで含めて、自社の運用に合うかどうかを確認する姿勢が欠かせません。
次回は実際の導入から半年後の運用状況も追ってレポートする予定です。
貴社の業務がより快適に進むきっかけになりますように。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
本記事は2026年9月時点の公式サイト情報をもとに執筆しています。最新の料金・仕様は必ず公式サイトでご確認ください。


