正直、固定IPなんてマニアックな条件を調べに来る人がこんなにいるとは思っていませんでした。
ありがたい誤算です。

MillenVPNとセカイVPN、固定IP(専用IP)は本当にどちらでも使えるのか?
今回はMillenVPNとセカイVPNの申し込み画面を実際にたどり、固定IP事情を確認しました。
MillenVPNの固定IPオプションの中身とは
MillenVPNには「固定IPオプション」という追加メニューが用意されています。
サブスクプランに紐づく形で契約する仕組みになっています。
固定IPと聞くと難しそうですが、要は契約者専用の住所を持つようなイメージです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 396円(税込)/1アドレスです。 |
| 単体契約 | 不可、主契約への加入が必須です。 |
| 対応拠点 | 東京・ロンドン・パリ・フランクフルト・カンザスシティの5都市です。 |
| 返金保証 | 同時契約時のみ30日保証の対象です。 |
固定IPオプションと法人向け専用サーバーは、名前は似ていても別物です。
前者は共有サーバー上で契約者専用のIPを割り当てる仕組みです。
後者はサーバーごと契約者が専有する構成になっています。
セカイVPNに固定IPオプションが存在しない理由
セカイVPNの公式サイトを隅々まで読みましたが、固定IPというメニューは見当たりませんでした。
セカイVPNは複数国のIPを切り替えて使うことを目的にした、共有IP型のサービスだからです。
- 日本やアメリカ、イギリスなど10カ国前後のサーバーIPを共有で利用します。
- 同じサーバーへ毎回つなげば同じIPになりますが、固定を保証する契約ではありません。
- 固定IPが必要な場合は、運営会社インターリンクの別サービスへの加入を案内されます。
- その別サービスは「マイIP」と「マイIPソフトイーサ版」の2種類です。
| サービス | 役割 |
|---|---|
| セカイVPN | 複数国のIPを共有で利用します。 |
| マイIP | 日本の固定IPを専有します。 |
セカイVPNというサービス単体には、固定IPを買い足すボタン自体が存在しませんでした。
セカイVPNとGlocal VPNの固定IPオプション申し込み比較でも、窓口はマイIPだと確認されています。
正直、探せば見つかるはずだと思い込んでいたので、かなり拍子抜けしました。
固定IPを実際に契約する手順に違いはあるのか?
それぞれの申し込み画面を実際にたどると、手続きの重さやスピード感がかなり違うことが分かりました。
MillenVPNで固定IPを申し込むまでの流れ
MillenVPNのサブスクプラン購入画面には、オプション選択のチェック欄があります。
- 公式サイトで1年または2年のサブスクプランを選びます。
- 同じ画面内の「固定IPオプション」にチェックを入れます。
- 希望する拠点を選んで決済に進みます。
- アプリを最新版に更新し、固定IP対応の接続先を選んで接続します。
- iOS版やMac版など、対応アプリの最新バージョンが必要です。
- ワンタイムプランでは固定IPオプションを利用できません。
- Android TVやFire TVアプリへの対応は今後の予定として案内されています。
| プラン期間 | 固定IPオプション |
|---|---|
| 2年プラン | 選択可能で、実質負担が最も軽くなります。 |
| 1年プラン | 選択可能ですが、2年プランより割高です。 |
| ワンタイムプラン | 選択不可です。 |
既存契約者が後から追加する場合は、マイページから同じ項目を選ぶだけで反映されます。
固定IPは最新版のアプリでないと選べないため、アップデートを忘れると設定画面に出てきません。
ただし後から追加すると、30日返金保証の対象から外れる点には注意が必要です。
申し込み自体は数分で終わり、思ったより手軽な手続きでした。
セカイVPN利用者が固定IPを使うにはどうすればいいのか?
セカイVPNの契約者が固定IPを使うには、別サービスへの新規契約が必要になります。
| サービス | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| マイIP | 1,100円 | 固定IPを1個利用できます。 |
| マイIPソフトイーサ版 | 1,320円/1個 | 最大128個まで対応し、塞がれにくいポートも使えます。 |
| セカイVPN | 別料金 | 固定IP機能はなく、共有IP専用です。 |
マイIPは申し込みから2ヶ月間、無料でお試しできる点もあわせて確認できました。
- インターリンク公式サイトで「マイIP」または「マイIPソフトイーサ版」を選びます。
- 2ヶ月無料体験に申し込み、必要事項を入力します。
- VPNクライアントの設定情報を受け取り、接続設定を行います。
固定IPという軸で見ると、この2社は片方だけが該当メニューを持つという珍しい構図でした。
ExpressVPNとMillenVPNの固定IPオプション比較でも、MillenVPN側の仕組みは共通していました。
固定IPは何のために必要なのか?
固定IPと共有IPの違いを図解でイメージすると
共有IPのVPNは、いわばホテルの共同ロビーの住所を名乗るようなものです。
多くの宿泊客が同じ住所から出入りするため、他の利用者の行動の影響を受けやすくなります。
この巻き添えの構造が、思わぬアクセス制限や一時的なログイン拒否につながることもあります。
共有IPと固定IPの違いは、住所を借りているか持っているかの違いに似ています。
固定IPは、契約者名義の一軒家の住所を持つイメージに近いといえます。
- 共有IPは他の利用者の不正操作の影響で、制限を受ける場合があります。
- 固定IPなら住所が本人専用なので、他人の行動に巻き込まれにくくなります。
- 銀行や社内システムが「見慣れないIP」を止めるのは、この住所の考え方が背景にあります。
| タイプ | たとえ |
|---|---|
| 共有IP | ホテルの共同ロビーの住所です。 |
| 固定IP | 契約者名義の一軒家の住所です。 |
| 専用サーバー | 建物ごと契約者が所有するイメージです。 |
本当にここまで違うものかと、たとえ話にしてようやく腑に落ちました。
実際にどんな場面で固定IPが役立つのか
固定IPが効いてくる場面を、実際に寄せられた相談内容から整理しました。
- 楽天銀行などのIP制限サービスに、事前登録したIPからだけアクセスしたい場合に役立ちます。
- 社内システムやクラウドの管理画面へ、リモートでも同じIPからアクセスしたい場合に便利です。
- オンラインゲームやサーバー運用で、ポート開放を安定させたい場合に活用できます。
- 海外出張が多い人が、日本のIPを維持したまま金融サービスへ接続したい場合にも向いています。
- クラウドサーバーの管理画面をVPN経由で開きたいエンジニアにも向いています。
- 複数の担当者が同じ管理画面へ安定してアクセスしたい中小企業にも需要があります。
- 特定の国からのアクセスのみを許可するサービスを、日本から使い続けたい場合にも便利です。
- 複数拠点の在宅スタッフが、同一のIPを共有して社内承認フローを使いたい場合にも役立ちます。

本当にここまで固定IPが必要なのか、最初は半信半疑でした。
楽天銀行のIP制限を共有IPで設定したところ毎回警告が出たため、必要性を実感しました。
料金と実質コストはどちらが得なのか?
固定IPを使うために発生する追加費用を、実質コストの観点で細かく比べていきます。
MillenVPNの固定IP込み実質月額を計算してみると
| プラン | 基本料金の目安 | 固定IP込み |
|---|---|---|
| 2年プラン(割引適用時) | 実質396円/月前後です。 | 実質792円/月前後です。 |
| 1年プラン | 2年プランより割高です。 | 固定IP込みでさらに上乗せです。 |
| 途中解約 | 解約すると同時に固定IPも終了します。 | 返金は主契約の規定に準じます。 |
| 拠点数 | 共通して5都市です。 | 追加料金なしで選べます。 |
主契約が値引きされている期間に固定IPを足すと、総額を抑えやすい設計になっています。
初回割引が62%オフになるタイミングを狙えば、固定IP込みでも負担を抑えられます。
MillenVPNとNordVPNの固定IPオプションを契約して比較しわかったことで見た料金構造とも一致していました。
固定IPが用途に合うかどうかは、拠点一覧と料金表を見比べて判断するのが確実でした。
セカイVPN+マイIPの合計コストは高くつくのか
セカイVPN本体の料金に加えて、マイIPの月額1,100円が上乗せされます。
ソフトイーサ版を選んだ場合は、1個あたり1,320円がそのまま加算されます。
- セカイVPNだけなら複数国のIP切り替えという強みを活かせます。
- 固定IPも欲しい場合は、マイIP分の支払いが純増します。
- 結果としてMillenVPNの固定IP込みプランより割高になりやすい構成でした。
- それでも複数国のIP切り替えと固定IPの両方が必要な人にとっては、納得できる出費とも言えます。
余計な一言ですが、セカイVPNの申し込みページで固定IPを探して10分ほど迷いました。
失敗しないために気をつけるべきポイントは?
ここまでの調査で見えてきた注意点と、筆者自身がやらかした失敗を振り返ります。
契約前に確認すべき注意点
契約前にチェックしておくと、後から慌てずに済む項目を並べました。
筆者が実際にやらかした失敗談
ここでは、筆者自身が実際にやらかした失敗を三つ振り返ります。
- MillenVPNの申し込み画面で固定IPオプションに気づかず、決済直前の画面に見慣れない金額が表示されて思わず二度見しました。慌てて申し込み内容を見直し、不要であればオプションを外せると分かって胸をなで下ろしました。
- セカイVPNでは「同じサーバーを選べば固定IPと同じだろう」と勝手に思い込んでいました。IPアドレスを確認できる外部サイトを開くたびに番号が違っていることに気づき、思い込みの誤りをようやく悟りました。
- 固定IPを取得したあとにポート開放の設定を忘れ、ゲームサーバーに外部から誰も入れず、頭を抱えて数時間悩みました。ルーターの設定画面を一つずつ見直してポート開放を済ませると、拍子抜けするほどあっさり接続できました。
どれも事前に一つの表で仕組みを比べていれば防げた失敗ばかりでした。
NordVPNとGlocal VPNの固定IPオプションを料金と手続きで比べてわかった違いでも似た手順の落とし穴が紹介されていました。
まとめ:MillenVPNとセカイVPNの固定IP事情、結論は?
- MillenVPNは固定IPオプションを公式に用意しており、月額396円から追加できます。
- セカイVPNには固定IP機能自体がなく、必要な場合は別サービスのマイIPを追加契約します。
- コストと手続きの手軽さでは、固定IPが欲しい人にはMillenVPNの方が分かりやすい選択肢でした。
- セカイVPNのユーザーが固定IPを諦めたくない場合は、マイIPの2ヶ月無料体験から試すのが現実的な一歩です。
- 複数国のIPと固定IPを両方使い分けたい人は、セカイVPNとマイIPを併用する選択肢も残ります。
出典・参照元
複数国のIPを切り替えたいだけならセカイVPNは有力な候補です。
固定IPが目的ならMillenVPNの一択に近い結果でした。
細かい検証結果を追ってくださったことに、感謝しかありません。
固定IPの悩みが解決し、快適な環境で楽しく使い続けられますように。









