NordVPNとGlocal VPNは、比較サイトで並んで紹介される機会が多いVPNサービスです。
名前が並ぶと、性能もどこか似ているように錯覚してしまいます。
以前は「VPNならどれでもNetflixの海外配信を解除できる」と考えていました。
今回はNetflixの海外配信解除という一点に絞り、実際に両方を契約して接続を試しました。

本当に解除できるのか、契約前から半信半疑だったことを先に白状しておきます。
海外配信解除の悩みを抱えている人には、遠回りせず実例を見せます。
NordVPNとGlocal VPNはそもそもどんなVPNなのか?
まずはサーバー規模や対応デバイス数など、基本スペックと想定ユーザーの違いを整理します。
基本スペックを比較すると見えてくる差
サーバーの設置範囲と同時接続台数には、想像以上の差がありました。
数字を並べただけで、契約前に気づけることは意外と多いと感じました。
契約前に募る不安のほとんどは、実はこの基本スペックの段階で解消できます。
| 比較項目 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| サーバー設置国 | 129カ国 | 日本国内のみ |
| サーバー台数 | 8000台以上 | 約100台 |
| 同時接続台数 | 10台まで | 1台まで |
| 運営拠点 | パナマ | 日本 |
| 暗号化方式 | AES256を採用 | 方式の詳細は非公開 |
| ノーログ監査 | PwCとDeloitteが実施済み | 公開された監査実績なし |
台数だけを見ても、両者が別方向を向いていることが伝わってきます。
片方は世界中を、もう片方は日本国内だけを見ている構図です。
この差はNetflixの海外配信解除にも、後ほど大きく影響してきます。
想定される利用シーンの違い
用途を思い浮かべると、両者が別の需要に応えていることが分かります。
- NordVPNは海外旅行や海外在住から日本と世界の配信を見たい人向けです。
- Glocal VPNは海外にいながら日本の動画配信だけを見たい人向けです。
- 単身赴任先や留学先から日本のドラマやアニメを追いかけたい人にも適しています。
- NordVPNはセキュリティ機能や匿名性、キルスイッチなどの安全機能を重視する人にも向いています。
- Glocal VPNは日本語サポートの手厚さと料金の分かりやすさを重視する人にも向いています。
- 海外赴任や留学で長期滞在する人にはNordVPNが候補になりやすいです。
- 短期の海外出張で日本の動画だけ見られれば十分な人にはGlocal VPNが向いています。
- 複数のVODサービスをまとめて解除したい人にもNordVPNが向いています。
用途がはっきり分かれている以上、優劣ではなく適材適所で考える必要があります。
Netflix海外配信の解除は実際にできたのか?
検証の手順と結果を、順番に確認していきます。
検証した接続手順と環境
今回はアプリの自動接続に頼らず、手動でサーバーを選んで接続しました。
検証はすべて同じ日、同じ時間帯にそろえて行いました。
回線速度や天候による誤差をできるだけ減らすための工夫です。
- NordVPNはアメリカ・イギリス・韓国のサーバーへ個別に接続しました。
- Glocal VPNはアメリカ向けサーバーの候補があるかを確認しました。
- 両方ともブラウザとスマホアプリでNetflixを開いて確認しました。
- 同じ回線と同じ端末を使い、条件をできるだけそろえました。
仕方なく日本のサーバーのままアメリカ版Netflixを開くと、案の定プロキシエラー画面が出ました。
NordVPNではサーバーを一つ切り替えただけで、あっさりと画面が切り替わりました。
拍子抜けするほどの差で、思わず画面を二度見してしまいました。
実際に見えた結果の違い
結果は想像していた以上に、はっきりと分かれました。
接続を待つ間、心のどこかでまた駄目かもしれないと思っていました。
その予想は、NordVPN側では見事に裏切られる形になりました。
| 接続先 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| アメリカ版Netflix | 視聴可能 | 非対応 |
| イギリス版Netflix | 視聴可能 | 非対応 |
| 韓国版Netflix | 視聴可能 | 非対応 |
| 日本版Netflix(海外から) | 視聴可能 | 視聴可能 |
Glocal VPNは日本版だけを狙って作られたサービスだと実感しました。
海外配信の解除を期待して契約すると、確実にすれ違いが起きる結果です。
逆に日本版だけが目的なら、Glocal VPNの結果はむしろ安定していました。
なぜここまで結果に差がついてしまうのか?
差の理由をたどると、サーバー配置という物理的な壁に行き着きます。
サーバー設置国という物理的な壁
VPNは接続先の国のIPアドレスを借りて、通信をその国から来たように見せる仕組みです。
いわば、旅行先で現地の住所を一時的に借りるようなものだと考えると分かりやすくなります。
この違いは、公式サイトのパンフレットには明記されていない部分でもあります。
Glocal VPNは日本国内にしかサーバーを持たないため、海外Netflixの解除は構造的に不可能です。
- 海外の住所を借りたくても、そもそも海外に拠点がない状態です。
- アメリカ版やイギリス版のNetflixには接続経路自体が存在しません。
- 反対に海外から日本の住所を借りる用途には最適化されています。
- 現時点の公式サイトを見ても、海外サーバーの案内は見当たりません。
この一点を理解しておくだけで、契約後の後悔はかなり防げるはずです。
逆にNordVPNは世界中に住所を持っているため、行き先を自由に選べます。
旅行先の住所を借りるだけなら、Glocal VPNの守備範囲は日本国内において十分に広いといえます。
Netflix側の検知網とVPN側の対抗策
検知の仕組みを知っておくと、なぜここまで相性が分かれるのかが見えてきます。
Netflixは既知のVPNサーバーのIPアドレスを継続的にブロックリストへ追加しています。
Glocal VPNとセカイVPNのNetflix解除率を検証した比較でも、Glocal VPNは国内版どまりという同じ傾向が出ています。
- NordVPNは専用のブロック回避サーバーを複数のリージョンに用意し、常時更新しています。
- 不安定になった場合はサーバーを切り替えるだけで復旧するケースが多いです。
- Glocal VPNは日本国内向けの通信品質にリソースを集中させています。
- サーバー数の規模がそのまま、迂回できる経路の数につながっています。
MillenVPNとGlocal VPNの海外配信解除を検証した比較でも、同じ立ち位置の違いが確認されています。
ブロックといたちごっこを続ける体力の差も、結果に表れていると感じました。
体力の差は、結局のところサーバー規模の差そのものと言い換えられます。
法人利用や長期滞在では何に気をつけるべきか?
個人の動画視聴とは別に、業務利用の視点でも両者を見ておきます。
法人利用・海外赴任者向けの適性
海外赴任や出張が多い人ほど、サーバーの広さがそのまま安心感につながります。
在宅勤務やリモートワークの普及で、この観点を重視する人も増えています。
| 比較項目 | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 法人プランの有無 | ビジネス向けプランあり | 固定IPの法人プランあり |
| 海外拠点との通信 | 世界各国のサーバーで対応可能 | 想定なし |
| 固定IPオプション | 専用IPの追加が可能 | 月660円から利用可能 |
| サポート言語 | 日本語を含む多言語対応 | 日本語のみだが手厚い対応 |
| 推奨される用途 | 海外拠点を含む多国籍な業務利用向き | 日本国内の固定IP用途向き |
固定IPだけを目的にするなら、Glocal VPNの法人プランは有力な選択肢になります。
海外拠点との常時接続まで求めるなら、話はまた別です。
固定IPと海外拠点接続は、似ているようで目的がまったく違う機能です。
返金保証と解約条件を比較すると
- NordVPNは30日間の返金保証で契約後も安心して試せます。
- Glocal VPNはプランによって無料期間の条件が異なります。
- 返金保証の申請方法は、公式サイトのチャット窓口から手続きできます。
- 解約後にデータが残るかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
- 解約手続きはどちらもオンライン上で完結します。
- 無料期間中に解約すれば料金が発生しない点は、双方に共通しています。
合わないと感じたときに退路があるかどうかは、契約前に必ず確認すべき点です。
返金保証の有無だけで、契約への心理的なハードルはかなり変わってきます。
料金やサポートを踏まえるとどちらを選ぶべきか?
最後に料金と同時接続、サポート面も確認しておきます。
料金プランを比較すると
月額換算で見ると、契約期間による差がどちらにも大きく出ます。
契約期間を長くするほど割引率が上がる仕組みは、両社に共通しています。
クレジットカード以外の支払い方法にも、それぞれ違いがありました。
| プラン | NordVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 1カ月契約 | 割引なしの通常料金 | 月額1210円 |
| 長期契約時 | 最大74%割引 | 月額779円 |
| 返金保証 | 30日間 | プランにより条件差あり |
| 支払い方法 | クレジットカードなど複数対応 | クレジットカードのみ |
ちなみに料金だけ見比べると、両者の差は桁違いというほどではありません。
ExpressVPNとNordVPNのNetflix解除力を比べた比較でも、NordVPNは高い解除力を示しています。
安さだけで選ぶと、目的とずれてしまう典型的なパターンだと思います。
同時接続台数とサポート窓口
複数端末で使うかどうかも、選び方を左右する要素です。
家族全員のスマホやパソコンを一つの契約でまとめられるかは大きな差です。
- NordVPNは1契約で10台まで同時接続が可能です。
- Glocal VPNは1契約1台が基本で、家族で使うには追加の契約や別アカウントが必要です。
- Glocal VPNは日本語の電話・メールサポートに定評があります。
- NordVPNは24時間対応のチャットサポートを用意しています。
- 台数に余裕があると、家族の端末や仕事用のパソコンまで一括で任せられます。
- 一人暮らしで一台しか使わない人には、この差はさほど気にならないかもしれません。
- Glocal VPNのサポートは平日日中の対応が中心となっています。




ここまでの内容に加えて、読者から寄せられやすい疑問も簡単に補足しておきます。
迷ったときは公式サイトの最新情報を優先して確認することをおすすめします。
まとめ:Netflix海外配信解除ならNordVPNが現実的な選択です
Netflixの海外配信解除だけを目的にするなら、NordVPNを選ぶ方が理にかなっています。
Glocal VPNは日本の動画を海外で見る用途に特化しており、海外配信の解除は想定されていません。
- 海外のNetflixライブラリを見たい人はNordVPNを選ぶのが近道です。
- 海外から日本の配信だけを見たい人はGlocal VPNでも十分です。
- 法人の固定IP用途だけならGlocal VPNの法人プランも候補になります。
- 複数端末や家族利用を重視する人もNordVPNのほうが相性は良好です。
- 料金だけで選ぶと、あとで用途と合わずに後悔しやすくなります。
- 迷ったら無料期間や返金保証を使って、実際に試してみるのが確実です。
- サーバー設置国の一覧は、契約前に必ず公式サイトで確認しておきましょう。
- 両者は競合というより、役割分担に近い関係だと今回の検証で感じました。
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、Netflix視聴に強いVPNの料金を比較するのもおすすめです。
目的をはっきりさせてから契約すれば、後悔する可能性はぐっと下がります。
この内容を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Netflix視聴の悩みがすっきり晴れて、心置きなく楽しい視聴時間を過ごせますように。
出典・参照元
本比較は検証時点の情報に基づきます。料金や仕様は変更される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。









