ルーターの調子が悪くて回線が一瞬だけ落ちた経験はないでしょうか。
その一瞬、VPNが切れて素の回線に戻っていたら、閲覧中のサイトがそのまま外部から見えていたかもしれません。
この事故を未然に防ぐ機能が「キルスイッチ」です。

設定画面のスクリーンショットを見比べながら、実機で確かめた内容をそのまま共有します。
普段意識しない機能だけに、見落としがちなポイントも合わせて伝えます。
キルスイッチとは何か、なぜMillenVPNとGlocal VPNで比較する必要があるのでしょうか?
まずは仕組みの基本と、この2社を並べる理由を整理していきます。
キルスイッチの基本的な仕組みとは?
キルスイッチは、VPN接続が途切れた瞬間に通信そのものを止める仕組みです。
玄関の鍵が壊れた瞬間に家全体のシャッターが自動で降りる、そんな仕組みに近いイメージです。
- VPNアプリを終了させるだけの単純な機能ではありません。
- OSのネットワーク設定に一時的なブロックルールを加える機能です。
- 接続が復旧するまで通信を止め続けるのが正しい挙動です。
この違いを知らないと、アプリが落ちただけで安全だと誤解してしまいます。
特に次のような場面では、キルスイッチの有無が実害に直結します。
- 公衆Wi-Fi利用中に通信内容が露出するリスクがあります。
- 海外からのアクセス時に本来のIPアドレスが露出するリスクがあります。
- オンラインバンキング利用中に素の回線へ切り替わるリスクがあります。
切断はほんの数秒で終わることが多いですが、その数秒に個人情報が乗っていることもあります。
この2社を比較する価値はどこにあるのでしょうか?
MillenVPNとGlocal VPNは、どちらも日本企業が運営する国産VPNという共通点があります。
| 比較軸 | MillenVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 運営会社 | AzPocket, Inc.(大阪) | 株式会社グローカルネット |
| 主な訴求 | 汎用セキュリティVPN | 海外からの日本動画視聴に特化 |
| 同時接続台数 | 2024年11月以降は無制限 | 1アカウント1台まで |
料金だけを比べるページは多いものの、キルスイッチまで踏み込んで検証したページは意外と少ないです。
同じ国産VPNだからといって、安全機能まで横並びとは限りません。
訴求ポイントが違えば、開発の優先順位も自然と変わってくるはずです。
契約する前は、国産VPNなら基本機能はどちらも同じだろうと軽く考えていました。
申し込むまで思っていませんでした。
MillenVPNのキルスイッチは実際にどう動くのでしょうか?
デスクトップとスマホで、見せ方がまったく違いました。
Windows・Macでの切り替え手順はどうなっているのでしょうか?
アプリの設定メニューを開くと、キルスイッチのトグルスイッチがそのまま用意されていました。
操作はWindows版とMac版で共通しており、迷う要素はほとんどありません。
アプリを閉じる操作はテレビの電源ボタンを押すだけで、キルスイッチはブレーカーごと落とすイメージに近いです。
- MillenVPNアプリを起動しアカウントにログインします。
- 設定アイコンからメニューを開きます。
- キルスイッチの項目を探します。
- トグルをオンに切り替えます。
ルーターの電源を戻すと、数秒後に自動でVPNが再接続されました。
| 状態 | 通信の状態 |
|---|---|
| 切断直後 | 通信が完全にブロック |
| 再接続後 | 数秒で自動的に復旧 |
切ってから戻るまでの間、画面には何も表示されず少し不安になりました。
iOSとAndroidでは挙動がどう違うのでしょうか?
スマホ版ではデスクトップ版と同じ感覚でトグルを探しても見つからず、少し戸惑いました。
| OS | キルスイッチの扱い |
|---|---|
| iOS | OS制約のため代わりに自動再接続機能を搭載 |
| Android | アプリ内には無く、OS本体の設定と組み合わせて有効化 |
続けて次の項目も確認しておきます。
- Android設定アプリを開きます。
- ネットワークとインターネットからVPNの詳細設定に進みます。
- MillenVPNを選び「VPNなしでは接続をブロック」をオンにします。
実は最初の検証ではアプリ内だけを探し回ってしまいました。
OSの奥にある設定に気づかず、Androidには機能が無いと早合点した失敗でした。
本当に瞬時に遮断されるのか半信半疑でしたが、体感1秒未満で通信が止まりその速さに驚きました。
| 端末 | キルスイッチの入り口 |
|---|---|
| Windows・Mac | アプリ内トグルで完結 |
| Android | OS設定と併用して有効化 |
| iOS | 自動再接続機能が代替 |
3つのOSを並べてみると、同じ会社のアプリでも土台になる仕組みがまるで違うと分かります。
アプリ内トグルが無いことだけを見て、未対応と決めつけないよう注意が必要です。
Glocal VPNにキルスイッチは本当に搭載されているのでしょうか?
手軽さを売りにするアプリだけに、検証前から少し不安を感じていました。
アプリ内を隅々まで確認した結果はどうだったのでしょうか?
Glocal VPNは「ワンタップで接続・切断できる手軽さ」を前面に押し出したアプリ設計です。
設定メニューを上から下まで確認しましたが、キルスイッチに該当する項目は見つかりませんでした。
- 公式アプリの説明文にキルスイッチの記載がありません。
- ヘルプページやよくある質問にも該当項目が見当たりません。
- 接続中に回線を切断しても通信を遮断する挙動は確認できませんでした。

公式サイトのFAQを読み返しても、キルスイッチという言葉自体が一度も出てきませんでした。
動画視聴という一つの用途に絞り込んだ結果、安全機能をあえて削っている印象を受けました。
同時接続1台という制約はどう影響するのでしょうか?
Glocal VPNは1アカウントにつき同時に接続できる端末が1台のみという仕様です。
5台まで使えると勘違いする人もいるようですが、追加料金を払わない限り1台までに限られます。
| プラン | 月額目安 | 同時接続台数 |
|---|---|---|
| 1か月コース | 990円 | 1台まで |
| 12か月コース | 月換算779円 | 1台まで |
| 追加接続オプション | 月額990円 | 1台追加可能 |
キルスイッチが無いまま端末数まで制限されると、外出先でスマホとパソコンを同時に守りたい人ほど不安が残ります。
家族で1アカウントを共有している場合、切断時の無防備な瞬間がそのまま共有される点も考慮が必要です。
スマホからパソコンに切り替えるたびに、いちいち片方を切断する手間も地味に負担でした。
| 利用シーン | Glocal VPNでの対応 |
|---|---|
| 自宅で動画視聴のみ | 1台構成でも十分まかなえます。 |
| 外出先と自宅を併用 | 追加接続オプションが実質必須になります。 |
| 家族での共有 | 台数分のアカウント追加が必要 |
実際に接続を切ってテストしたら何が見えてきたのでしょうか?
条件をそろえて、同じ環境で両サービスを試しました。
テストの手順と結果はどうだったのでしょうか?
同じ自宅回線・同じルーターを使い、切断テストを行いました。
- VPNアプリを起動し正常に接続できている状態を確認します。
- IPアドレス確認サイトを開いたままにします。
- ルーターの電源を落とし回線を強制的に切断します。
- ブラウザの表示や通信が止まるかどうかを確認します。
あわせて次の点も見ておきます。
| サービス | 切断直後の挙動 |
|---|---|
| MillenVPN | 通信が完全に止まりました。 |
| Glocal VPN | ページの再読み込みができてしまいました。 |
テスト機材は市販ルーター1台と自宅の光回線のみで、特別な準備はしていません。
結果から見えた注意点は何でしょうか?
この差を目の当たりにして、同じ土俵で語れる機能ではないと実感しました。
- MillenVPNは切断の瞬間を通信レベルで確実に止めます。
- Glocal VPNは切断時に自動で素の回線へ戻る仕様です。
- Glocal VPN利用中は不安定な回線をできるだけ避けたほうが安心です。
以前まとめたMillenVPNのキルスイッチを他社と比較した検証内容でも、機能の有無を確認せず契約する危うさに触れました。
キルスイッチは目立たない機能だからこそ、事前に有無を調べておく価値があります。
| 確認項目 | おすすめの確認方法 |
|---|---|
| 設定画面の項目名 | 「キルスイッチ」表記を探します。 |
| ヘルプページ | 該当機能の記載有無を確認 |
| 実機テスト | 実際に回線を切って挙動を見ます。 |
料金や運営会社を含めて総合的にどちらを選ぶべきなのでしょうか?
キルスイッチの結果を踏まえたうえで、料金と運営体制も確認しておきます。
料金プランを比較するとどうなるのでしょうか?
安全機能を踏まえたうえで、月額料金の違いも見ていきます。
| 項目 | MillenVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 月額(長期プラン) | 2年契約で月額360円 | 12か月コースで月換算779円 |
| キルスイッチ | Windows・Macで標準搭載 | 搭載なし |
| 返金保証 | 30日間 | プランにより異なります。 |
単純な月額だけを見るとMillenVPNのほうが割安に見えますが、機能差を踏まえると単純比較はできません。
Glocal VPNは動画視聴に特化した分、料金の割に手続きがシンプルという良さもあります。
運営会社やノーログ方針に違いはあるのでしょうか?
MillenVPNはAzPocket, Inc.が大阪で運営し、レンタルサーバー事業でも実績のある企業です。
Glocal VPNは株式会社グローカルネットが運営し、もとは海外渡航者向けモバイルWi-Fiレンタル事業を手がけていました。
| 項目 | MillenVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| ノーログ方針 | 公表 | 公表 |
| 第三者監査 | 実施なし | 実施なし |
| 運営国 | 日本 | 日本 |
どちらも法的な独立監査ではなく、自社ポリシーとしてノーログを掲げている点は共通しています。
運営会社の背景を見ると、片方はサーバー事業、もう片方はモバイルWi-Fiレンタル事業が出発点でした。
ノーログの実態まで信じてよいのか、監査結果が無い以上は完全には言い切れません。
それでも今回分かった機能面の差は、手を動かして確かめた事実としてお伝えできます。
まとめ:キルスイッチ重視ならMillenVPNとGlocal VPNのどちらを選ぶべきなのでしょうか?
検証の結果、キルスイッチの有無で明暗がはっきり分かれました。
| こんな人には | 向いているサービス |
|---|---|
| 外出先で公衆Wi-Fiをよく使う人 | MillenVPNが向いています。 |
| 自宅で日本動画だけ見たい人 | Glocal VPNが向いています。 |
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、キルスイッチ搭載VPNの料金を比較するのもおすすめです。


いざという瞬間の安心感はまるで違うと実感しました。
非搭載という結果にもめげず最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでもご自身に合った安心の形が見つかり、心地よくネットを使える毎日になりますように。
出典・参照元
本記事は実機検証と公式サイトの情報をもとに作成していますが、仕様は変更される場合があるため契約前に必ず公式サイトでご確認ください。









