銀行アプリだけVPNの外に出したいと思っても、設定画面にそんな項目は見当たりませんでした。
そこで気になったのが分割トンネリングという機能です。
これはアプリや通信先ごとにVPN経由と直接通信を切り替える仕組みで、海外系のサービスでは搭載例が目立つ項目になります。
今回はセカイVPNとGlocal VPNの設定画面を実際に開き、アプリ単位の除外がどこまでできるのか確かめてみました。
結論を先に言うと、どちらのサービスにもアプリを個別に選ぶ画面は用意されていませんでした。
ただし、範囲や代替手段には細かい違いがあり、それぞれ独自の割り切り方をしていました。
- セカイVPNはブラウザ限定の切り替え機能を持っています。
- Glocal VPNには代わりとなる機能も見当たりません。
設定画面の実物を見比べながら、日常のどんな場面で差が出るのかまで掘り下げていきます。
両社の公式サイトと、実際のアプリの表示内容を突き合わせながら確認を進めました。
口コミサイトの評判もあわせて調べ、設定画面だけでは分からない使用感も拾い集めました。
- 公式サイトの機能紹介ページを両社分読み比べました。
- 実際のアプリを起動し、設定項目を一つずつタップして確認しました。
- 利用者の口コミも複数のサイトから集めて傾向を確かめました。
確認の手順を先に共有したうえで、それぞれの結果を順番に見ていきます。
分割トンネリングという言葉自体、初めて聞いたときはピンとこない人も多いはずです。
荷物を仕分けるベルトコンベアのように、通信ごとに行き先を振り分ける仕組みだとイメージすると分かりやすくなります。
- 全部まとめて流すタイプは設定がシンプルな一方、細かい調整はできません。
- 仕分けができるタイプは手間がかかるぶん、使い勝手を細かく調整できます。
特定の荷物だけ別ルートに流せるか、全部まとめて一本道に流すかの違いに近いです。
この違いを踏まえたうえで、両サービスがどちらの仕組みに近いのか見ていきます。
結果を先に知りたい気持ちも分かりますが、まずは両社の設定画面から順番に丁寧に見ていきます。
- 読み進めるうちに、普段の使い方に必要な単位が見えてくるはずです。
- 専門用語が苦手な人でも分かるよう、なるべく身近な例えを添えて説明していきます。
なお今回は分割トンネリングという一点に絞り、通信の暗号化強度などは対象にしていません。
WebRTC漏れや位置情報漏れといった別の話題は、また別の切り口として扱う予定です。
まずは目の前の設定画面を、実際に指で触りながら確認したことをそのまま共有していきます。分割トンネリングという専門的な話題ですが、最後まで飽きずに読んでもらえたら何よりです。
セカイVPNとGlocal VPNに分割トンネリング機能はあるのか?
両サービスの設定メニューを実機で上から下まで開き、除外設定の有無を一つずつ確かめました。

セカイVPNの設定画面を実際に開いて確認すると?
アプリ内の設定を一通り開いてみましたが、アプリごとにVPNを外す項目は見つかりませんでした。
接続すると通信はすべてセカイVPNのサーバー経由に切り替わる仕組みだからです。
唯一近い機能が、ブラウザ拡張のセカイブラウザでした。
これはChromeとEdgeに対応した拡張機能で、ブラウザの通信だけを日本国内扱いに切り替えられます。
- 切り替えの対象はブラウザ内の通信だけに限られます。
- スマホアプリには適用されない仕組みです。
- 他のデスクトップアプリにも適用されません。
ブラウザだけの切り替えなので、アプリ単位の除外とは仕組みがかなり違うと感じました。
普段使うアプリの大半はブラウザ以外なので、恩恵を受けにくいと分かりました。
てっきりどこかの階層に隠れているはずだと思い込み、しばらく探し回ってしまいました。
- 探し疲れて公式サイトのFAQまで確認しに行きました。
Glocal VPNの設定画面には何が用意されているのか?
Glocal VPNのアプリも同じ手順で設定項目をひとつずつ確認しました。
並んでいたのはマイページや固定IPの確認、問い合わせ窓口くらいでした。
- 接続はワンタップのオン・オフだけで完結します。
- 通信先アプリを選んで除外する項目はありません。
- 通信先ドメインを指定する項目も見当たりませんでした。
- プロトコルを選ぶような上級者向け設定もありません。
- 通信速度を測る診断機能も用意されていません。
- 更新履歴にも分割トンネリング追加の告知はありませんでした。
- 通知の項目も接続の成功と失敗を知らせる程度にとどまります。
- 言語設定や表示テーマの変更項目も見当たりませんでした。
公式サイトの機能紹介ページも確認しましたが、記載は固定IPと接続の安定性に集中していました。
アプリストアの更新履歴もさかのぼって見ましたが、該当する機能追加の記録は見当たりませんでした。
固定IPと接続の手軽さに機能を絞った、割り切った構成だと分かりました。
- 複雑な設定に悩まされない代わりに、細かい制御はほぼ諦める構成です。
- 迷う項目が少ない分、初めて使う人にも扱いやすい造りです。
アプリ単位の除外がないと日常でどんな不便が起きるのか?
設定できないと分かった時点で、日常の利用シーンをひとつずつ思い浮かべて確かめてみました。
銀行アプリや地図アプリでよくあるトラブルとは?
実際に接続したまま銀行アプリを開くと、本人確認エラーで弾かれたことがあります。
地図アプリでも現在地が海外表示になり、店舗検索がずれる場面が何度もありました。
宅配便を海外の転送業者にいったん送ってから近所に届けてもらうような、遠回りな感覚に近いです。
余計な一言かもしれませんが、通知が来るたびに少し心臓が縮む感覚がありました。
使うアプリが増えるほど、こうした引っかかりに出くわす回数も増えていきました。
逆に言えば、つまずく場所が決まっているぶん事前の対策は立てやすいとも言えます。
現状で使える回避策にはどんなものがあるのか?
アプリ単位の除外がない以上、手前の工夫で乗り切るしかありませんでした。
試した範囲では、接続をこまめに切り替える方法が一番現実的でした。
| 場面 | セカイVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 銀行アプリ | 一時オフ | 一時オフ |
| ブラウザのみ | 拡張機能 | なし |
手間はかかりますが有効な対処法です。
本当にこれで実用に足りるのか、正直まだ半信半疑なところが残ります。
毎回オンオフを繰り返す手間を考えると、常用には向かない対処法だと思います。
- 使う予定のアプリを事前に把握しておくと切り替え忘れを防げます。
- オフにしたことを忘れないよう通知を設定しておくと安心です。
- よく使うアプリはあらかじめ直接通信のまま起動する習慣をつけます。
結局のところ、こまめな手動切り替えに頼らざるを得ない状況でした。
設定一つで解決できたら、と何度も思いながら手を動かしていました。
デバイスを用途別に分けて、片方だけ常時接続にする方法も試してみました。
- スマホは直接通信、タブレットはVPN経由と役割を分ける方法です。
- 初期費用はかかりますが、切り替えの手間そのものはなくなります。
台数が増える分コストはかさむものの、切り替え忘れの心配からは解放されました。
他のVPNサービスの分割トンネリングと比べるとどんな違いがあるのか?
ドメイン単位で対応するサービスとの違いは?
MillenVPNは通信先のドメインを登録して除外する仕組みを備えています。
Glocal VPNとMillenVPNの分割トンネリングを比べたページでも、実際の設定画面を使って確認しました。
アプリではなく通信先のドメインを一件ずつ登録し、そこだけVPN経由から外す仕組みです。
| サービス | 対応単位 |
|---|---|
| セカイVPN | ブラウザ全体 |
| Glocal VPN | 非搭載 |
| MillenVPN | 通信先ドメイン |
ドメイン単位すら持たない分、Glocal VPNは選択肢の幅が最も狭いと感じました。
アプリ単位には及ばないものの、ドメイン単位でも実用上の助けにはなりそうです。
登録の手間はかかりますが、頻繁に使うサイトが決まっているなら効果は大きいはずです。
- ドメイン単位はよく使うサイトが固定されている人ほど効果を実感しやすい仕組みです。
- アプリごとの制御が必要な人には力不足な面も残ります。
単位の違いを理解したうえで選ばないと、期待外れに感じる可能性があります。
導入前に必ず両方の単位の違いを見比べておくことをおすすめします。
国内向けサービスに共通する制約とは?
同じ日本国内向けVPNでも、機能の絞り方には会社ごとの差があると分かりました。
セカイVPNとGlocal VPNのWebRTC漏れ対策を比べたページで扱った漏えい対策とは、また別の切り口の課題です。
- 接続の手軽さを優先し、設定項目自体を減らす方針の会社があります。
- 拡張機能など周辺ツールで部分的に補うやり方もあります。
- 細かい制御より安定した接続を重視する層に向いた設計です。
- 上級者向け機能は海外系サービスに偏っている印象を受けました。

選ぶ基準は人それぞれですが、細かい制御を求める人には物足りなさが残る結果でした。
逆に設定に迷いたくない人にとっては、選べる項目が少ないほうが気楽かもしれません。
どちらが正解というより、使う人の優先順位で評価が分かれる部分だと感じました。
- 頻繁に海外から日本のサービスへアクセスする人はドメイン単位が便利です。
- 接続の手軽さだけを求めるなら機能の少なさは気にならないはずです。
契約前に設定画面の画像を探しておくと、後悔を減らせます。
口コミだけでなく、画面そのものを見ておくと判断がぶれにくくなります。
まとめ
セカイVPNとGlocal VPNには、アプリ単位で通信を選び分ける分割トンネリング機能がありません。
セカイVPNはセカイブラウザでブラウザ内だけ切り替えられますが、範囲は限定的です。
Glocal VPNには代替となる仕組みも見当たらず、選べる手段はさらに少ない状況でした。
- 銀行アプリなどを使う場面では接続を一時的に切るのが現実的な対処です。
- ブラウザ限定でよければセカイVPNの拡張機能が使えます。
- ドメイン単位の柔軟さを求めるなら他社サービスの検討をおすすめします。
用途と手間のバランスを考えたうえで、無理のない選び方をしていくのがよさそうです。
設定項目の多さよりも、普段の使い方に合っているかどうかで判断するのが近道です。
次に見直すタイミングでも、実際の設定画面を開いて確かめる姿勢は変えないつもりです。
今回の確認結果が、同じ悩みを抱える人の判断材料になれば幸いです。
アプリ単位の除外を重視するなら、対応する海外系サービスもあわせて調べておくと安心です。
反対に接続の手軽さを重視するなら、機能の少なさはむしろ選びやすさにつながります。
最終的にどれを選ぶにしても、実機での確認だけは省かないようにしたいところです。
迷いが晴れて、作業も楽しみも両立できる毎日になりますように。
細かい機能の話に付き合ってくださり、本当にありがとうございました。










