ExpressVPNとNordVPNの固定IPオプションを、両方とも実際に契約して申し込みから接続まで試してみました。
結論を先に言うと、両社とも固定IP自体は提供していて、違いは料金と拠点数、そしてポート開放の扱いに集約されました。
固定IPという専門的なオプションについてここまで調べに来る人は、目的がはっきりしているものです。

ExpressVPNとNordVPN、固定IPは今も両方とも提供しているのか?
ExpressVPNもNordVPNも、固定IPオプションを現在も提供している点は共通しています。
ExpressVPNの固定IPを申し込んでみた結果
ExpressVPNの固定IPは、BasicとAdvancedでは追加料金、Proは標準搭載という結論です。
料金体系を分けているのは、プランごとに想定する利用シーンが違うためのようです。
実際にAdvancedの管理画面で申し込むと、拠点一覧に東京を含む29拠点がずらりと並んでいました。
拠点を一つ選んでアプリを再起動しただけで、数分後には専用IPが割り当てられていて拍子抜けしました。
料金の請求は既存のプラン決済に上乗せされる形で、明細を見比べないと差額が分かりにくい点は少し不便でした。
NordVPNの固定IPを申し込んでみた結果
NordVPNの固定IPは、対応プランへの追加アドオンとして提供されています。
固定IPをプラン本体に含めず、独立したオプション扱いにしているためのようです。
- 対応拠点は31カ国・51ロケーションで、ExpressVPNより選択肢が広めです。
- 料金は2年契約なら月額3ドル台からで、単体で見ると割安な部類です。
- 申し込み後はダッシュボード内の専用タブから拠点を切り替えられます。
- 解約時は固定IPアドオンだけを個別に外すことも可能でした。
- 請求はプラン本体と分けて明細に表示されるため、費用の内訳が分かりやすい印象でした。
最初にダッシュボードで申し込んだとき、選んだ拠点と実際のIPが食い違って戸惑いました。
サポートチャットに相談したところ、アプリの再起動とサーバー一覧の更新であっさり解決しました。
その後は接続のたびに同じIPが割り当たり、外部サービス側のIP認証もスムーズに通るようになりました。
- 拠点を東京から別の都市に切り替える際も、一覧から選び直すだけで数分ほどで完了しました。
料金と対応拠点数はどれくらい違うのか?
月額料金だけを見るとNordVPNが安く、拠点数の広さでもNordVPNが一歩リードするという結果になりました。
月額料金を比べてわかったこと
固定IP単体の月額は、NordVPNの方が安く済むケースが多いという結果でした。
NordVPNは長期契約の割引が効きやすく、ExpressVPNは短期でも差が出にくい設計だからです。
| 比較項目 | ExpressVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 固定IPの位置づけ | BasicとAdvancedは追加、Proは標準搭載 | 対応プランへの追加アドオン |
| 参考月額の目安 | 2ドル台後半から4ドル程度 | 2年契約なら3ドル台から |
| 申し込み単位 | 拠点ひとつにつき固定IPが1本 | 拠点ひとつにつき固定IPが1本 |
| 契約更新の単位 | プラン本体の契約期間に連動します。 | アドオン単独でも自動更新されます。 |
| 途中解約のしやすさ | プラン単位での見直しが基本 | アドオン単独で外せて身軽 |
| 支払い方法 | プラン本体と同じ決済手段にまとまります。 | プラン本体と同じ決済手段にまとまります。 |
実際に両方の決済画面まで進めてみると、価格表示の分かりやすさはNordVPNが一枚上でした。
年払いに切り替えるとどちらも割安になり、体感ではNordVPNの下がり幅の方が大きく感じました。
対応拠点数で見えた違い
拠点の選択肢の広さでは、NordVPNに軍配が上がるという結果になりました。
NordVPNの方が対応都市を積極的に増やしてきた経緯があるためのようです。

用途が海外の特定都市に絞られているなら、拠点数の多さが決め手になりそうです。
逆に拠点が東京だけで十分なら、料金と機能の見合いでExpressVPNを選ぶ選択肢も十分にありました。
ポート開放(ポートフォワーディング)は使えるのか?
どちらの固定IPも、標準アプリ経由のポート開放には対応していないという、少し意外な結果でした。
ExpressVPNのポート開放事情
ExpressVPNの標準アプリには、ポート開放の設定項目自体が用意されていません。
対応するのは自社ファームウェア搭載ルーターのみで、通信はVPNトンネルの外側を通る仕様です。
オンライン対戦用に設定を探したものの、アプリ内のどこにも見当たらず戸惑った経験があります。
結局は対応ルーターを別途調達するところまで手が回らず、その場では諦めました。
サポートに聞くと「トンネル外の転送になる」と案内され、防御を犠牲にする点に少し引っかかりました。
NordVPNのポート開放事情
NordVPNの固定IPアドオン単体には、ポート開放機能が含まれていません。
ポート開放が使えるのは、固定IPとは別売りの専用サーバーアドオンに限られるためです。
- 固定IPだけを契約しても、受信側のポート開放は基本的にできません。
- ポート開放をしたい場合は、専用サーバーという別アドオンの契約が必要です。
- 用途がリモートアクセスや自宅サーバー公開なら、専用サーバー側の検討が欠かせません。
- 専用サーバーは固定IPより料金が高めなので、用途を絞ってから検討するのが無難でした。
- 問い合わせ窓口でも固定IPと専用サーバーは別扱いとして案内されました。
- 公式サイトの説明文だけでは違いが分かりにくく、実際に問い合わせて初めて理解できました。





この違いに気づかないまま契約すると、想定していた使い方ができない場合があります。
ゲーム配信や自宅サーバーの公開が目的なら、契約前に窓口へ直接確認するのが遠回りに見えて確実でした。
固定IPを選ぶなら、どちらが向いているのか?
用途によって、向き不向きがはっきり分かれるという、両方を試したからこその結果になりました。
ExpressVPNの固定IPが向いている人
Proプランの利用者や、プライバシー設計を重視する人にExpressVPNは向いています。
ブラインドトークンでIPと契約者が紐づかない設計は、他社にあまり見ない特徴だからです。



申し込み画面の説明を読み込む時間はやや長めでしたが、後から迷わずに済んだ分は割に合いました。
拠点変更の手続きも数クリックで終わり、旅行や出張で拠点を切り替えたい人にも扱いやすい印象です。
- 解約後は固定IPも自動的に解除されるため、手続きを二重に行う必要はありません。
NordVPNの固定IPが向いている人
料金を抑えつつ拠点の選択肢を広く持ちたい人に、NordVPNは向いています。
長期契約の割引と豊富な拠点数を組み合わせると、コストと利便性のバランスが取りやすくなります。
- できるだけ月額を抑えて、固定IPを持ちたい人
- 拠点候補を細かく比較してから決めたい人
- すでにNordVPN本体を契約していて、手続きを一本化したい人
- 拠点の候補が多い方が安心できる人
- 解約や見直しをこまめに行いたい人
- ダッシュボードの操作を、細かく手元で管理したい人
契約直後に短期プランを選んでしまい、想定より固定IPの月額が高くつく失敗をしたことがあります。
- 次の更新で長期プランに切り替えると、月額が体感で半分近くまで下がりました。
- 途中で拠点を変える予定があるなら、変更のしやすさも事前に確認しておくと安心です。
迷ったときは、固定IPの仕組みそのものを先に押さえておくと選びやすくなります。
料金面をさらに深掘りしたい場合はNordVPNとExpressVPNの料金プラン比較も参考にしてみてください。
まとめ:「ExpressVPNとNordVPNの固定IPオプションを実際に契約して比べてわかった差」
両社とも固定IPは提供済みで、違いは料金と拠点、ポート開放の扱いにありました。
| 軸 | 選びやすいサービス |
|---|---|
| 料金の安さ・拠点数の多さ | NordVPN |
| プライバシー設計・Pro利用中 | ExpressVPN |
| ポート開放込みの用途 | どちらも別アドオンの検討が必須 |
| プライバシー重視の申し込み体験 | ExpressVPNの説明が丁寧 |
固定IPだけで即決せず、ポート開放の要否まで含めて確認するのが遠回りに見えて近道でした。
両方を実際に契約してみると、仕様書だけでは気づけない手触りの違いがよく分かりました。
出典・参照元
- ExpressVPN公式 – Dedicated IPです。
- ExpressVPN公式 – Dedicated IP FAQです。
- NordVPN公式 – Dedicated IPです。
- NordVPN公式 – Dedicated Serverポート開放設定です。
- ExpressVPN公式 – ルーターでのポート開放設定です。
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます。
固定IPの契約に迷っていた悩みが解消し、納得のいく選択ができることを願っています。
※本ページの口コミ・体験談は個人を特定できないよう配慮し、公開情報をもとに編集しています。料金・内容は変更される場合があるため最新情報は公式サイトでご確認ください。









