公式アプリを使わず、端末に最初から入っているVPNクライアントで接続する方法を「native接続」と呼びます。
MillenVPNはOpenConnect形式でのnative接続に対応しており、NordVPNも設定ファイルを使った手動接続の手段を持っています。
こうした事情を抱える読者に向けて、両サービスの公式アプリを一旦閉じ、手動接続だけで設定を進めてみました。
結果として、設定のしやすさにははっきりとした差が出ました。
会社の端末やアプリを入れられない環境でVPNを使いたい人にとって、この差はそのまま作業時間の差につながります。
| 検証環境 | 内容 |
|---|---|
| 使用OS | Windows 11 |
| 使用クライアント | OpenConnect・汎用OpenVPNクライアント |
| 公式アプリの状態 | 両サービスともアンインストール済み。 |
検証は自宅の固定回線を使い、同じ日の近い時間帯にそれぞれ実施しました。
公式アプリの案内文だけでは判断しづらい部分も多く、実際に手を動かしてはじめて見えてきた違いが数多くありました。
ここから先は、MillenVPNとNordVPNそれぞれの手動接続を順番に振り返っていきます。
MillenVPNとNordVPNのnative接続はどう違うのか?
native接続は公式アプリなしで手動設定する接続方式で、対応プロトコルと手順の複雑さがサービスごとに異なります。
そもそもnative接続・OpenConnectとは何なのか?
native接続とは、OSに標準搭載されたVPNクライアントや汎用ソフトを使って接続する方式です。
MillenVPNはOpenConnectというオープンソースのクライアントに対応しています。
OpenConnectは、もともと企業向けVPN機器で使われている「Cisco AnyConnect」という通信方式に対応するために作られたクライアントです。企業のファイアウォールを通り抜けられるよう設計された経緯があるため、一般的なOpenVPNより厳しいネットワーク制限の環境でも接続が通りやすいという特徴があります。MillenVPNがこの方式を採用しているのは、単なる好みではなく、接続の安定性を重視した結果だといえます。
NordVPNはOpenVPN設定ファイルをNordVPN公式サイトから発行し、それを汎用OpenVPNクライアントに読み込ませる方式です。
| 比較項目 | MillenVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 対応方式 | OpenConnect | OpenVPN(設定ファイル発行) |
| 設定ファイル取得 | 会員ページから直接ダウンロード | アカウント管理画面から個別生成 |
| 証明書の扱い。 | 自動組み込み型で意識不要 | ファイルごとに個別管理が必要 |
| 対応OS | Windows・Mac・Linuxが中心 | Windows・Mac・Linux・ルーターも視野 |
| ログイン方式 | 会員ID・パスワード | 専用トークン付きファイル |
表からもわかるとおり、証明書の扱い方に大きな違いがあります。
この差が、後述する設定のしやすさにそのまま直結してきます。
公式アプリを使わない手動接続を選ぶ人はどんな人なのか?
手動接続を選ぶ理由は人によって様々ですが、共通する動機がいくつかあります。
こうした事情がある人ほど、native接続の設定しやすさが選定の分かれ目になります。
逆に普段から公式アプリを使い慣れている人にとっては、手動接続を選ぶ必然性は薄いとも感じました。
用途がはっきりしている人ほど、native接続への切り替えで得られる恩恵も大きくなります。
実際にMillenVPNをnative接続で設定してみたらどうだったのか?
MillenVPNの公式サイトからOpenConnect用の設定情報を取得し、実際に手動接続を試しました。
MillenVPNのOpenConnect設定手順を試してみた結果
会員ページにログインし、native接続用のサーバーアドレスとログイン情報を確認するところから始めました。
OpenConnectクライアントをインストールし、サーバーアドレスとID・パスワードを入力するだけで接続が完了しました。
証明書ファイルを個別に用意する必要がなく、想像していたより手順は短くまとまっていました。
ただし最初の接続では、サーバーアドレスの末尾を一文字打ち間違えて接続エラーになりました。
アドレスを会員ページから直接コピーし貼り付けたところ、無事に接続できました。
| 作業ステップ | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 会員ページでアドレス確認 | 約2分 |
| OpenConnectのインストール | 約3分 |
| 接続情報の入力と接続 | 約2分 |
| 接続後の通信確認 | 約1分 |
| 合計目安 | 約8分 |
MillenVPNの手動接続でつまずいたポイント
実際に試す中で、つまずきやすい箇所がいくつか見えてきました。
MillenVPNの詳しい導入手順はMillenVPNの使い方をインストールから解説した記事を見るでも扱っています。
利用者の間ではこんな感想も見かけました。

総じて、MillenVPNのnative接続は初心者でも迷いにくい部類だと感じました。
実際にNordVPNを手動接続で設定してみたらどうだったのか?
NordVPNはOpenVPN方式の設定ファイルをアカウント管理画面から生成する形式で、手順の性質が異なります。
NordVPNのOpenVPN設定ファイルを発行して試した結果
NordVPNのアカウント管理画面から、TCP用とUDP用の設定ファイルをそれぞれダウンロードしました。
汎用のOpenVPNクライアントに設定ファイルを読み込ませ、サービス専用のログイン情報を別途入力する流れです。
ファイルの種類が国・サーバーごとに分かれているため、目的のサーバーを探す作業が発生しました。
これはMillenVPNのアドレス直接入力方式とは違う、ファイル管理型の設定になります。
| 作業ステップ | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 管理画面でサーバーを選ぶ。 | 約3分 |
| 設定ファイルのダウンロード | 約2分 |
| クライアントへのインポートと接続 | 約5分 |
| 合計目安 | 約10分 |
同じ作業内容でも、MillenVPNよりトータルで数分ほど余計にかかった計算になります。
NordVPNの手動接続で感じた難易度
実際に設定してみて、難易度が上がると感じた場面がいくつかありました。
- 設定ファイルのインポート先を間違えると接続自体が始まらない。
- 証明書エラーが出て、クライアント側の証明書ストアを手動で確認する必要があった。
- サーバーごとにファイルが分かれ、更新のたびに再ダウンロードが必要
- 古い設定ファイルを削除し忘れ、誤って読み込むこともあった。
- 接続先を頻繁に切り替える人ほど、管理の手間を感じやすい。
証明書エラーの原因を探るのに時間を使い、結局はクライアントの再インストールで解決しました。
同じ設定ファイルでも、クライアントのバージョン差で挙動が変わる点は想定していませんでした。
NordVPNの速度面の実測はMillenVPNとNordVPNの通信速度を比較した記事を見るで扱っています。


口コミサイトではこんな話も見受けられました。



手動接続でトラブルが起きたときどう対処すればいいのか?
native接続で起きやすいトラブルには共通のパターンがあり、事前に知っておくと対処が早まります。
証明書エラー・接続失敗が起きたときの対処法
証明書エラーはOpenVPN方式で特に起きやすく、クライアントとOSの証明書ストアの不一致が原因になりがちです。
MillenVPNの安全性まわりの仕組みはMillenVPNの安全性は本物か?ノーログポリシーと運営会社の実態を検証した結果で詳しく触れています。
手順を一つずつ潰していけば、大半のエラーは解消できるという印象を持ちました。
焦って何度も再接続を試すより、一度落ち着いて原因を切り分ける方が結局は早く解決できました。


手動接続を始める前に確認すべきチェックリスト
設定に入る前に確認しておくと手戻りを減らせる項目をまとめました。
サポート対応の速さも重要な要素で、その点はサポート体制という基準で実際にMillenVPNとNordVPNを比べてみたら対応の速さに差が出たで比較しています。
実は二段階認証のコード入力を忘れたまま何度もログインを試み、無駄に時間を使ったこともありました。


チェックリストを一通り確認してから作業に入ると、トラブルの発生率が体感でも下がりました。
まとめ:「MillenVPNとNordVPNをnativeモードで手動接続してみたら設定の手間がまるで違った」
ここまでの比較を振り返ります。
MillenVPNのOpenConnect接続は、サーバーアドレスとログイン情報を入力するだけで完了する手軽さが際立ちました。
NordVPNのOpenVPN方式は、設定ファイルの管理さえ慣れれば細かいサーバー選択ができる自由度の高さが強みです。
| 観点 | MillenVPNが向く人 | NordVPNが向く人 |
|---|---|---|
| 設定の手軽さ重視 | 向いている。 | やや手間がかかる。 |
| サーバー選択の自由度重視 | 選択肢は限定的 | 向いている。 |
| 証明書管理に慣れていない。 | 意識せず使える。 | つまずきやすい。 |
| 複数拠点でサーバーを切り替えたい。 | 選択肢は限定的 | 細かく選べる。 |
どちらも公式アプリより一手間はかかりますが、その手間の質がまったく違うという発見がありました。
迷ったときは手動接続で選ぶなら比較表を確認から詳細を見てみてください。
出典・参照元
※本ページに掲載している口コミ・体験談は、特定の個人を特定できないよう配慮しており、ウェブサイトおよびSNS上の公開情報をもとに編集しています。個人の体験に基づく情報であり、すべての方に同じ効果や変化が生じることを保証するものではありません。料金・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトにてご確認ください。









