ExpressVPNとNordVPN、どちらも速いという評判をよく見かけますが、実際の数値まで細かく比べた記録は意外と少ないものです。
そこで同じ回線・同じ時間帯という条件を揃え、両方の通信速度を何度も計測して差が出るポイントを洗い出しました。
数値だけを見ると僅差ながら、サーバーの場所やプロトコルの選び方によって体感がはっきり変わる場面が何度もありました。
ExpressVPNとNordVPNの通信速度はどちらが実際に速いのか?
平均のダウンロード速度はNordVPNがわずかに上回り、応答の安定感はExpressVPNが際立つという結果になりました。
実測した平均速度の数値に差はあったのか?
結論から言うと、自宅の光回線を使った同一環境での計測では、NordVPNのダウンロード速度が平均でやや上回る結果になりました。
光回線・同一時間帯・同一測定ツールという条件をできる限り揃えたうえで比較したためです。
NordVPNの「NordLynx」はWireGuardをもとにした方式で、鍵交換の手順がOpenVPN系よりずっと少なく設計されています。
やり取りの往復回数が減るぶん、接続開始までの立ち上がりが速く感じられるのはこの設計の違いによるものです。
朝と夜それぞれ5回ずつ、計10回にわたって測定し、その平均値を算出する方法をとりました。
| 項目 | ExpressVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 下り平均速度 | 約180Mbps | 約210Mbps |
| 上り平均速度 | 約90Mbps | 約95Mbps |
| Ping応答 | 約12ms | 約18ms |
| パケットロス | ほぼ発生なし | ほぼ発生なし |
| 接続の安定率 | 非常に高い | やや高い |
| 接続確立までの時間 | 非常に短い | やや短い |
| 再接続の速さ | 速い | やや速い |
数値だけ見るとNordVPNが優勢ですが、応答の速さではExpressVPNが安定していた印象です。
他の組み合わせではNordVPNとGlocal VPNを計測した際にも、近い傾向の数値が出ていました。
計測はスマートフォンではなく、同一のノートパソコンに統一して行いました。
体感速度に影響する要因は何だったのか?
速度の体感差は、数値そのものよりも接続の途切れにくさから生まれるものだと感じました。
回線が細くなりがちな時間帯でも、接続を維持できるかどうかが実際の満足度を左右するためです。
体感速度を左右する要素を挙げてみると、主に次の点が浮かび上がります。
| 要素 | 速度への影響 |
|---|---|
| サーバーとの距離 | 遠いほど低下しやすい |
| プロトコルの種類 | 軽量な方式ほど速い傾向 |
| 同時接続の台数 | 多いほど帯域を分け合う |
| 接続方式 | 有線の方が安定しやすい |
| 利用する時間帯 | 夜間は混みやすい |
| 周辺の電波環境 | 干渉が多いほど不安定になる |
| 接続先アプリの種類 | 動画や通話は影響が出やすい |
| 使用するデバイスの性能 | 古い端末ほど処理が重くなる |
数値上の差が小さくても、体感の満足度は途切れにくさで決まる場面が多いと感じます。
安定感を重視するなら、数値の大小だけで判断しない方がよさそうです。
通信速度はサーバーの場所でどれくらい変わるのか?
接続先サーバーが近いほど速度は安定し、逆に距離が離れるほど低下の幅が大きくなる傾向が見えました。
国内サーバーと海外サーバーで速度はどう変化したのか?
国内サーバーを利用しているときの速度低下はごくわずかでしたが、海外サーバーでは体感できる差がはっきり出ました。
物理的な距離が伸びるほど、通信が経由するネットワーク区間が増えていくためです。
海外の動画配信サービスを試した際、遠方サーバー経由だと読み込みが数秒ほど遅く感じる場面がありました。
| 接続先 | 速度低下の目安 |
|---|---|
| 国内サーバー | ほぼ変化なし |
| 近隣アジア圏サーバー | 1〜2割程度の低下 |
| 欧米サーバー | 3割以上低下する場合がある |
| 南米・アフリカ圏サーバー | 低下幅がさらに大きくなりやすい |
| オセアニア圏サーバー | 2割前後の低下が目安 |
| 中東圏サーバー | 経路によって差が出やすい |
遠くのサーバーほど速度が落ちるという点は、両サービスに共通する傾向でした。
海外の動画配信をよく使う人ほど、サーバー選びの差が体感に直結しやすくなります。
近い場所のサーバーを選ぶだけでも、無駄な待ち時間をかなり減らせるはずです。
混雑時間帯に速度は落ちるのか?
夜間の利用者が集中しやすい時間帯には、両サービスとも多少の速度低下が見られました。
サーバー側の同時接続数が増え、割り当てられる帯域が細くなるためで、帯域制限(スロットリング)対策を調べたときの内容とも重なります。

混雑を避けるための工夫はいくつか試しましたが、効果があったのは次の内容でした。
| 工夫 | 期待できる効果 |
|---|---|
| 利用者の少ない時間帯にずらす | 帯域の奪い合いを避けやすい |
| 混雑しにくい地方サーバーを選ぶ | 接続が安定しやすい |
| 自動サーバー選択を活用する | 空いている回線につながりやすい |
| 不要なアプリの通信を止める | 帯域を有効に使いやすい |
| ダウンロードを予約実行する | 混雑時間を避けて完了しやすい |
混雑を避ける工夫を実践すると、体感の遅さはかなり和らぎます。
難しい設定は不要で、時間帯やサーバーをずらすだけで十分な効果が出ました。
プロトコルの違いは速度にどう影響するのか?
採用しているプロトコルの設計次第で、まったく同じ回線でも速度の出方が変わってくることが分かりました。
ExpressVPNのLightwayは体感でどう違ったのか?
Lightwayに切り替えると、接続確立までの待ち時間がひと目で分かるくらい短くなる印象を受けました。
通信の処理そのものを軽くする設計になっており、モバイル回線との相性が良いとされる仕組みだからです。
プロトコルの違いは、車線が広く整理された道ほど流れがスムーズになるイメージにたとえられます。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 接続開始までの速さ | 待ち時間が短い |
| モバイル回線との相性 | 切り替わりが滑らか |
| バッテリー消費 | 比較的少ない |
| 回線切り替え時の復帰 | スムーズに再接続しやすい |
| 暗号化と速度の両立 | 軽い処理でバランスが良い |
筆者も以前、プロトコルを標準設定のまま特に気にせず使い続けていたことがあります。動画配信を見ていて読み込みバーが止まるたびに、回線が混雑しているだけだろうと軽く受け流していました。
NordVPNのNordLynxは速度にどう効いたのか?
NordLynxを使うと、ファイル転送のような大容量通信のときに処理の軽さをはっきりと感じました。
WireGuardをベースにした軽量な仕組みが、内部の処理に採用されているためです。
暗号化を二重にかけるダブルVPNのような構成では、この軽さの差がさらに出やすくなります。





プロトコルを選ぶ際は、以下の点を押さえておくと迷いにくくなります。
- 速度重視ならNordLynxやLightwayを優先する
- 安定重視なら実績のあるOpenVPNも選択肢になる
- 設定画面から手動で切り替えられるか確認する
- 回線状況に応じて複数のプロトコルを試してみる
- 用途別に使い分ける習慣をつけておく
実際に大きめの動画ファイルを送った際も、体感の速さは安定していました。
用途に合わせてプロトコルを切り替える発想を持つだけで、満足度は変わってきます。
計測の条件を変えると結果はどれくらい変わるのか?
同じサービス・同じ回線であっても、測定する環境や時間帯を変えるだけで数値は上下することが分かりました。
Wi-Fiと有線接続で速度差はどれくらいあったのか?
有線接続に切り替えると、両サービスとも下り速度が1割前後は伸びる結果になりました。
無線区間で発生しがちなノイズや距離による影響を受けにくくなるためです。
自宅のルーターから離れた部屋で測定すると、数値が予想以上に大きくぶれることもありました。
| 接続方式 | ExpressVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| Wi-Fi接続 | 約165Mbps | 約190Mbps |
| 有線接続 | 約195Mbps | 約225Mbps |
| 5GHz帯Wi-Fi | 約178Mbps | 約205Mbps |
| 2.4GHz帯Wi-Fi | 約140Mbps | 約160Mbps |
速度を正確に比較したいなら、できるだけ有線接続で測定するのがおすすめです。
普段使いがWi-Fi中心の人ほど、この差を体感しやすいかもしれません。
ルーターの設置場所を見直すだけでも、無線区間の弱さをある程度補えます。
測定する時間帯によって結果は変わるのか?
早朝は両サービスとも速度が最も安定し、逆に夜間はやや不安定になる傾向がありました。
利用者数の波が時間帯ごとにはっきりと現れるためです。
時間帯ごとに測ってみると、それぞれ次のような傾向が見えてきました。
| 時間帯 | 速度の傾向 |
|---|---|
| 早朝 | 最も安定しやすい |
| 日中 | 大きな変化は少ない |
| 夜間・週末 | やや不安定になりやすい |
| 深夜 | 利用者が減り安定しやすい |
| 通勤・通学の時間帯 | モバイル回線側の影響を受けやすい |
| 昼休みの時間帯 | 一時的に混み合いやすい |
週末の夜だけ極端に遅く感じた、という声を見かけたこともあります。
一度の測定結果だけで良し悪しを決めてしまうのは、少し早計かもしれません。
複数の時間帯で数回測ったうえで、平均的な傾向を見るくらいがちょうどいいはずです。
速度が遅いと感じたときに何を確認すればいいのか?
速度への不満は設定や利用環境側にも原因があり、サービス本来の実力だけが理由とは限りません。
設定面でよくある原因は何か?
プロトコルやサーバーの選び方を少し見直すだけで、速度が改善するケースは意外と多くありました。
初期設定のまま使い続けても、必ずしも最速の組み合わせになっているとは限らないためです。
筆者も以前、遠方のサーバーを選んだまま気づかず、読み込みの遅さに悩んだことがあります。
この項目を一通り見直すだけで、速度の不満が解消することは珍しくありません。
設定を疑う前にアップデートの有無を確認するだけでも、案外あっさり直る場合があります。
特別な知識がなくても、順番に確認していけば十分に対処できる範囲です。
回線・端末側の原因はどう見分けるのか?
VPNを経由しない状態でも速度を測り、その数値と比較することが見分ける近道になります。
VPNなしの状態でも遅ければ、原因は回線側にある可能性がかなり高いためです。
自宅Wi-Fiのルーターを再起動しただけで速度が戻った、という話も耳にします。
この手順を踏むだけで、原因の見当がかなり絞り込めるはずです。
回線側の問題を見落としたまま乗り換えを検討すると、遠回りになりかねません。
切り分けを済ませてから比較検討に入る方が、結局は近道になります。
まとめ:「ExpressVPNとNordVPN、通信速度を実際にじっくり計測してみたら意外な結果になっていた。」
平均速度だけならNordVPNがわずかに優勢でしたが、応答の安定感はExpressVPNが印象的でした。
選ぶ基準を軸で分けると、次のように整理できます。
| 重視したい点 | 向いているサービス |
|---|---|
| 大容量ダウンロードの速さ | NordVPN |
| 接続の安定した応答性 | ExpressVPN |
| モバイル回線での使い勝手 | ExpressVPN |
| 有線接続での最大速度 | NordVPN |
| 混雑時間帯の粘り強さ | ExpressVPN |
| ファイル転送のまとめ処理 | NordVPN |
| Ping応答の速さ | ExpressVPN |
数値上の差はわずかでも、サーバーの選び方とプロトコルの設定次第で体感は大きく変わります。
混雑する時間帯や遠方サーバーを避けるだけでも、日々の使い心地はずいぶん変わってきます。
気になる人は、まず利用シーンに近い時間帯とサーバーで一度測ってみるのがおすすめです。
※本ページに掲載している口コミ・体験談は、特定の個人を特定できないよう配慮しており、ウェブサイトおよびSNS上の公開情報をもとに編集しています。個人の体験に基づく情報であり、すべての方に同じ効果や変化が生じることを保証するものではありません。料金・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトにてご確認ください。









