VPN選びで地味に見落とされがちなのが、P2P通信やトレントへの対応範囲です。
MillenVPNとExpressVPNはどちらも人気の高いサービスですが、この組み合わせでP2P対応を比べた情報は意外と見当たりません。
料金や速度を比べる情報は多いのに、通信そのものの許可範囲を掘り下げた内容は驚くほど少ないです。

今回は両サービスを実際に契約し、P2P・トレント対応の実態を手元の環境で確かめてみました。
結果として、想像していたよりも両者の考え方の違いがはっきり見えてきました。
判断の難しいテーマだけに、実態は遠慮なく書きます。
MillenVPNとExpressVPNはそもそもP2P・トレント通信に対応しているのか?
先に要点を言うと、両サービスとも公式にP2P通信を許可しています。
公式サイトが明言するP2Pポリシーの違い
MillenVPNは通信内容を制限しないと明言しており、P2Pもすべてのロケーションで使えます。
ExpressVPNも全サーバーでP2Pを許可しており、専用サーバーを選ぶ手間がかかりません。
| 項目 | MillenVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|
| P2P方針 | 制限なし | 制限なし |
| 専用サーバー | 不要 | 不要 |
表からも分かるとおり、案内の仕方は違っても方向性はよく似ています。
- 特定サーバーのみP2P許可
- 帯域や同時接続数に上限あり
こうした制限と比べると、両サービスの緩さがより際立ちます。
| 確認方法 | 結果 |
|---|---|
| 公式サポートへの問い合わせ | 制限なしと回答 |
| 実機での接続テスト | 制限を感じず |
とはいえ、本当に全サーバーで大丈夫なのか、最初は半信半疑でした。
問い合わせと実測の両方で裏付けが取れたことで、疑いは解消しました。
| 問い合わせ手段 | 回答速度 |
|---|---|
| MillenVPN | チャットで即日回答 |
| ExpressVPN | 24時間対応のチャット |
どちらもサポート対応が早く、疑問をすぐ解消できたのは好印象でした。
対応サーバーの範囲はどこまで広がっているのか
MillenVPNは140ヶ所以上、2000台を超えるサーバーを世界中に展開しています。
ExpressVPNは2026年7月時点で113ヶ国214ロケーションまでネットワークを広げました。
| サービス | 拠点数 |
|---|---|
| MillenVPN | 140ヶ所超 |
| ExpressVPN | 214ロケーション |
規模だけを見ても、どちらも十分な広さを持っています。
- MillenVPN:アジア・北米・欧州を広くカバー
- ExpressVPN:新興国も含む広域カバレッジ
台数や国数の多さは、単なる数字以上に接続の安定感につながります。
混雑した時間帯でも、選択肢が多いだけで気持ちの余裕が違ってきます。
| サーバー種別 | 特徴 |
|---|---|
| 物理サーバー | 表示国と実拠点が一致 |
| 仮想サーバー | 表示国と実拠点が異なる場合あり |
余談ですが、仮想サーバーの存在を知らず、表示と実際の拠点のずれに戸惑った経験があります。
| 確認先 | 物理・仮想の記載 |
|---|---|
| MillenVPN | 特に区別の記載なし |
| ExpressVPN | サポートページで一部公開 |
気になる場合は、契約前にサポートへ直接確認しておくと安心です。
実際にトレントをダウンロードしてみた結果はどうだったのか?
Linuxディストリビューションの配布ファイルを使い、両サービスのダウンロード速度を実際に計測してみました。
MillenVPNで試した接続と速度の実測
MillenVPNではサーバー選択画面に「P2P専用」の表記が見当たらず、最初は戸惑いました。
専用サーバー方式に慣れていたため、同じ探し方が通用しないとは考えていませんでした。
すべてのVPNが同じ仕組みで動くと思い込んでいたのが、そもそもの勘違いでした。
| 接続先 | 下り速度 | 体感 |
|---|---|---|
| 東京 | 約90Mbps | 十分快適 |
| シンガポール | 約60Mbps | 実用範囲 |
結局、公式の説明どおりどのサーバーでもダウンロードは問題なく進みました。
拍子抜けするくらいあっさりした結末で、身構えていた分だけ少し笑ってしまいました。
| 使い勝手 | 評価 |
|---|---|
| アプリの分かりやすさ | 良好 |
| サーバー切替の速さ | 良好 |
速度だけでなく、こうした細かな快適さも継続利用の決め手になります。
- アプリの操作は直感的で迷いにくい
- サーバー切り替えの反応も良好
細部の作り込みが良ければ、日々のちょっとしたストレスが減ります。
| 再接続の安定性 | 結果 |
|---|---|
| Wi-Fi切り替え時 | 自動で再接続 |
| スリープ復帰時 | 数秒で再接続 |
回線が不安定になりがちな環境でも、扱いやすさは十分でした。
ExpressVPNで試した接続と速度の実測
ExpressVPNは接続画面がシンプルで、迷わず最寄りのサーバーを選べました。
公式の説明どおり、どのサーバーでもP2P通信が制限される様子はありませんでした。
- 東京リージョン:下り約110Mbps
- 香港リージョン:下り約75Mbps
- Lightwayプロトコル使用時のほうが体感で安定

実測では速度が大きく落ち込む場面はなく、疑いは杞憂に終わりました。
とはいえ回線状況によっては差が出るはずなので、過信は禁物だと感じました。
| 比較軸 | ExpressVPNの印象 |
|---|---|
| 接続の安定感 | 途切れにくい |
| 速度低下の頻度 | ほぼ気にならない |
安定感という点では、料金なりの価値を感じられる結果でした。
| 再接続の安定性 | 結果 |
|---|---|
| Wi-Fi切り替え時 | 自動で再接続 |
| スリープ復帰時 | ほぼ瞬時に再接続 |
細かな挙動まで含めて、全体的に安定した使い心地でした。
料金プランとサーバー規模はP2P用途にどう影響するのか?
料金の高さやサーバー規模の大きさが、そのままP2P体験の快適さに直結するとは限らないと感じました。
月額料金と契約期間ごとの違い
MillenVPNは2年契約なら月額396円(税込)からと手が届きやすい価格です。
ExpressVPNは2年契約でも為替やキャンペーン次第で月額2ドル台から5ドル台まで幅があります。
| プラン | MillenVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|
| 2年契約 | 396円〜 | 2.49ドル〜 |
| 1年契約 | 594円〜 | 3.99ドル〜 |
単純な月額だけを見ると、MillenVPNのほうが手を出しやすい印象です。
とはいえ為替が動けば順位が入れ替わる可能性もあり、油断はできません。
| 支払い方法 | 特徴 |
|---|---|
| MillenVPN | 円建てで為替の影響を受けにくい |
| ExpressVPN | ドル建てで為替変動の影響を受けやすい |
長期利用を考えるなら、通貨建ての違いも見落とせないポイントです。
実は契約時、表示価格をそのまま日本円だと思い込みかけたことがあります。
実際にはドル建てだったため、確定直前で為替レートを慌てて確認する羽目になりました。
| 支払い通貨 | 注意点 |
|---|---|
| 円建て | 為替を気にせず予算を立てやすい |
| ドル建て | 決済時の為替レートを要確認 |
些細な確認漏れが思わぬ出費につながるので、支払い通貨は必ず見ておきたいところです。
サーバー台数と設置国数が体感速度に与える影響
サーバー台数が多いほど混雑を避けやすく、P2Pのように帯域を使う通信では有利です。
- MillenVPN:2000台超で国内アクセスに強み
- ExpressVPN:214ロケーションで海外分散に強み
この点は料金だけでなく、用途に合わせて考える必要があります。
近場のサーバーが混んでいる時こそ、選択肢の多さがそのまま安心材料になります。
| 用途 | 向いているサービス |
|---|---|
| 国内アクセス重視 | MillenVPN |
| 海外アクセス重視 | ExpressVPN |
目的地がどこにあるかで、選ぶべきサーバー網も変わってきます。
実際に混雑しやすい時間帯を狙って、接続テストも行ってみました。
| 時間帯 | 混雑度 |
|---|---|
| 平日昼 | 低い |
| 夜21時台 | やや高い |
夜間でも極端な速度低下は見られず、実用に足る結果でした。
| 時間帯 | 下り速度の変化 |
|---|---|
| MillenVPN | ほぼ横ばい |
| ExpressVPN | わずかに低下する程度 |
混雑への強さという点でも、両サービスとも及第点以上でした。
普段使いの延長でP2Pも試せる気軽さは、地味に見えて大きな利点だと感じました。
運営会社の所在地とログポリシーは安全性にどう関わるのか?
P2P利用では通信内容だけでなく、運営会社が置かれた法域とログ管理の姿勢も見過ごせない要素です。
MillenVPNの運営体制と国内法の適用
MillenVPNは株式会社Azpocketが運営しており、日本の電気通信事業者として届出済みです。
日本国内では通信の秘密が憲法で保障されており、運営元にも法的な制約がかかります。
- 通信ログを保存しないと明言
- 国内法に基づく開示手続きが前提の体制
- 第三者機関による監査結果の公表は未確認
国内法に守られる安心感がある一方、監査の裏付けはまだ弱い印象です。
| 項目 | MillenVPNの体制 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Azpocket |
| 法域 | 日本国内 |
日本法に守られる分、開示請求の手続きも国内の枠組みで進みます。
開示請求が実際に来た場合の対応方針も、あわせて確認してみました。
| ケース | 対応方針 |
|---|---|
| 国内捜査機関からの要請 | 国内法に基づき対応 |
| 海外からの要請 | 日本の法令が優先 |
運営元が日本にあることは、利用者にとって分かりやすい安心材料です。
| サポート窓口 | 特徴 |
|---|---|
| 問い合わせ言語 | 完全に日本語対応 |
| 対応時間 | 平日中心 |
言葉の壁を気にせず相談できる点は、国内サービスならではの強みです。
ExpressVPNの管轄地域と第三者監査の実績
ExpressVPNは英領バージン諸島に拠点を置き、義務的なデータ保持法が存在しない地域です。
5eyesや9eyesといった情報共有の枠組みにも加盟していません。
この管轄地域の強みは、ExpressVPNとNordVPNの比較でも取り上げました。


| 監査項目 | 内容 |
|---|---|
| ノーログ検証 | PwCやKPMGによる複数回の監査 |
| セキュリティ診断 | Cure53のコード監査 |
回数を重ねた監査実績は、疑いを晴らす材料になりました。
ただし監査はあくまで実施時点の評価であり、永久保証ではない点も覚えておきたいところです。
| サポート窓口 | 特徴 |
|---|---|
| 問い合わせ言語 | 日本語チャットに対応 |
| 対応時間 | 24時間体制 |
グローバル企業ながら日本語サポートが手厚いのは、意外な発見でした。
海外拠点のサービスでも、ここまで丁寧なサポート体制を敷いているとは思っていませんでした。
著作権を持たないファイルをP2Pで送受信する行為は、VPNの利用有無にかかわらず法的リスクを伴います。
VPNは通信経路を保護する技術であり、著作権侵害そのものを免責するものではありません。
まとめ:MillenVPNとExpressVPNはどちらがP2P・トレント用途に向いているのか
ここまでの比較を踏まえ、それぞれどんな人に向いているのかを整理します。
こんな人にはMillenVPNが向いています
- 国内の月額コストを抑えたい人
- 日本語サポートを重視する人
- P2P用サーバーを探す手間を省きたい人
| 優先事項 | おすすめ |
|---|---|
| 月額の安さ | MillenVPN |
| 国内サポート | MillenVPN |
実際に乗り換えを検討する際は、解約や返金の条件も見ておくと安心です。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 返金保証 | プランにより異なる |
| 解約手続き | マイページから可能 |
契約前に細かい条件までチェックしておくと、後悔しにくくなります。
特に短期プランは割高になりやすいので、長期利用が前提なら年単位の契約がおすすめです。
こんな人にはExpressVPNが向いています
世界規模での実績を重視する場合は、次のような人に向いています。
- 世界中どこでも同じ品質のP2P対応を求める人
- 第三者監査による裏付けを重視する人
- 渡航や出張が多く接続国数を優先したい人
監査実績と対応国数の広さを重視するなら、こちらに分があります。
| 優先事項 | おすすめ |
|---|---|
| 監査の裏付け | ExpressVPN |
| 海外での安定性 | ExpressVPN |
世界規模での実績を優先するなら、こちらを選んでおけば安心です。
契約前には30日間の返金保証を活用して、実際に試してみるのもおすすめです。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 返金保証 | 30日間 |
| 対応デバイス数 | プランごとに異なる |
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、P2P対応VPNの料金プランを比較するのもおすすめです。
試してから継続を判断できる仕組みは、心理的なハードルを下げてくれます。
プランごとに接続台数が違うので、家族利用を考えている人は事前確認をおすすめします。
専門的な用途の比較まで読み進めてくださり、ありがとうございました。
目的に合ったサービスが見つかり、思い通りに使える環境が手に入りますように。
出典・参照元









