深夜のランクマッチで急に照準が合わなくなり、そのまま格下相手に沈められた経験はありませんか。
回線側の遅延、いわゆるping値が原因のことが多く、VPNを挟むと改善するという話をよく見かけます。
今回はExpressVPNとNordVPNという二大サービスで、同じオンラインゲームのping値を実測して比較してみました。
どちらも世界的に知名度の高いサービスだけに、実際の数値でどこまで差が出るのか気になっていました。
結論を先に言うと、東京サーバー同士の比較でExpressVPNがわずかに優勢でした。
ただし差はごくわずかで、選び方によって印象が変わる程度の範囲にとどまっています。
数字ばかりで恐縮ですが、拍子抜けさせない結論を用意しています。
目次
ExpressVPNとNordVPN、オンラインゲームのping値はどちらが有利なのか?
まずは検証の条件と、実際に測定した数値を見ていきます。
検証環境と測定方法は?
自宅の光回線(下り1Gbps契約)を使い、有線LANでデスクトップPCを接続しました。
比較対象はFPSタイトル1本と対戦格闘ゲーム1本にしぼり、それぞれ東京リージョンのサーバーへ接続しています。
測定条件は次のとおりまとめました。
- 光回線1Gbpsの契約で、有線LAN接続のみを対象にしました。
- VPNサーバーは両サービスとも東京にある推奨サーバーを選びました。
- ゲーム内ping表示とpingコマンドを併用し、各10回計測して平均を出しました。
- VPNなし、ExpressVPN経由、NordVPN経由の3パターンで比較しました。
- 計測は深夜・夕方・昼間の3つの時間帯に分けて実施しました。
実は最初の計測でシンガポールの「おすすめサーバー」に接続したまま数値を取ってしまいました。
pingが150msを超えて青ざめた末、サーバー一覧の地域表示をきちんと確認していなかったことに気づきました。
この失敗のおかげで、サーバー名だけでなく国名の表示を毎回指差し確認する習慣がつきました。
時間帯によって回線混雑も変わるため、同じ条件を3日間繰り返して平均を取り直しました。
実測したping値の比較結果は?
接続をやり直して東京サーバー同士で再計測した結果は、次の表のとおりです。
| 接続方式 |
FPS平均ping |
格闘ゲーム平均ping |
| VPNなし |
18ms |
16ms |
| ExpressVPN |
24ms |
21ms |
| NordVPN |
29ms |
26ms |
VPNを挟むとどちらも多少悪化しますが、ExpressVPNのほうが上乗せ幅が小さい結果になりました。
VPNを挟んでpingが良くなることはほとんどありません。多少悪化する前提で考えたほうが現実的です。
平均値だけでなく、ジッター(揺らぎ)も合わせて記録しました。
ExpressVPNは平均プラスマイナス2ms程度、NordVPNは平均プラスマイナス4ms程度の振れ幅でした。
安定して同じ数値が出るかどうかも、実際のプレイ感に直結する重要な要素です。
数値の上下が大きいと、同じ平均pingでも操作の遅れを感じやすくなります。
格闘ゲームの対空判断など、コンマ数秒を争う場面ほどこの揺らぎが響いてきます。
パケットロスについても計測しましたが、両サービスとも1パーセント未満で目立った差はありませんでした。
なぜVPN経由でpingに差が出るのか?
差の背景には、両社が採用しているプロトコルの違いがあります。
ExpressVPNのLightwayが遅延に強い理由とは?
ExpressVPNは独自プロトコル「Lightway」を採用しています。
実測でも通信の処理負荷が小さく、余計な回り道が少ない印象を受けました。
採用しているプロトコルの特徴を整理しました。
- Lightwayは、ExpressVPNが独自開発した軽量プロトコルです。
- OpenVPNは、汎用性が高い一方で処理負荷はやや重めです。
- WireGuardも、ExpressVPNのアプリから選択できます。
- アプリの設定画面から、プロトコルはワンタップで切り替えられます。
- 自動選択モードでは、接続状況に応じて最適なプロトコルが選ばれます。
ping値とは、データが端末からサーバーへ往復するのにかかる時間のことです。
宅配便に例えると、荷物を運ぶトラックの台数や道の混み方でお届け時間が変わるのと同じ仕組みです。
トラックが少なく道が空いていれば、荷物は早く届き、ping値も低くなるというイメージです。
VPNというもう一つの配送センターを経由しても、道が空いていれば大きな遅れにはなりません。
逆に配送センターが混んでいたり遠回りだったりすると、そのぶん到着が遅くなってしまいます。
NordVPNのNordLynxはゲームにどう影響するのか?
NordLynxはWireGuardをベースにした独自プロトコルです。
速度面では優秀ですが、今回の検証では東京サーバーの混雑状況によってpingがやや揺れる場面がありました。
NordVPNの特徴を整理すると、次のようになります。
- NordLynxは、WireGuardをベースにした高速プロトコルです。
- NordVPNは、世界224か所以上のロケーションを展開しています。
- Meshnet機能は他デバイスと直接つながる仕組みで、今回のゲーム検証では対象外にしました。
- アプリ内のサーバーリストは、負荷状況をバーで簡易的に表示しています。
- 負荷が低い表示のサーバーを選ぶと、混雑によるping上昇を避けやすくなります。
NordVPNは広いサーバー網が強みですが、東京サーバーの利用者が集中する時間帯もあります。
混雑の少ない早朝に計測し直すと、pingが数ms改善する場面も確認できました。
サーバー数の多さは海外プレイヤーとの対戦や配信テストの際にも活きてきます。
拠点の選択肢が多いほど、遠征先や旅行中に接続先を切り替えたいときにも便利です。
ゲームジャンル別にどちらを選ぶべきか?
数msの差がどこまで意味を持つかは、遊んでいるジャンルによって変わってきます。
FPS・格闘ゲームで重視すべきポイントは?
反応速度がシビアなFPSや格闘ゲームでは、数ms単位の差が勝敗を左右することがあります。
今回の実測ではExpressVPNが平均して3〜5ms優勢でした。
ジャンル別に見た優先ポイントを整理しました。
- FPSでは、安定性重視ならExpressVPN、サーバー選択肢の多さならNordVPNが向いています。
- 格闘ゲームでは、入力遅延に敏感なので有線LAN接続が最優先です。
- MMORPGなど低頻度通信では、どちらを選んでも体感差はほぼありません。
- レースゲームなど瞬間的な入力が続くジャンルでは、ジッターの小ささも重視すべきです。
- 音ゲーやリズムゲームでも、遅延が一定しているほど判定のずれを防げます。
- 協力プレイ中心なら、回線の安定継続を優先すべきです。
この程度の差が体感できるのか、正直なところ半信半疑のまま計測を始めました。
実際にプレイして比べると、10ms未満の差はほぼ体感できず、瞬間的な回線の揺らぎのほうが影響していました。
数値上の勝ち負けと、実際のプレイ感が必ずしも一致しない点は興味深い発見でした。
それでも僅差の対戦が続く相手とやり合うときは、この数msが積み重なって効いてくる感覚もありました。
サーバー選択で失敗しないコツは?
過去に「ゲーム最適化」というラベルを疑いもせず選んだことがあります。
実測では逆に遅くなっており、ラベルだけを信じず数値で確認する癖がついた出来事でした。
サーバー選択の失敗を防ぐコツをまとめました。
- 接続先は、必ず自国(今回は東京)の物理サーバーを明示的に選びます。
- 「おすすめ」や「最適化」というラベルは参考程度にとどめ、実測で確認します。
- Wi-Fiではなく有線LANで検証し、無線特有のノイズを排除します。
- 接続直後の1回目は数値がぶれやすいため、数回計測してから判断します。
- ルーターやONUを再起動してから計測すると、余計な負荷の影響を減らせます。
- 接続を切ってから再接続し、直近のキャッシュに頼らない状態で計測します。
- 他の端末での大容量通信を止め、回線帯域を計測に集中させます。
Wi-Fiで計測したときは有線接続時より平均で6〜8ms高い数値が出ました。
普段Wi-Fiで遊んでいる人ほど、有線化のほうがVPN選びより効果が大きいかもしれません。
ルーターとPCの間にケーブル1本を足すだけで、VPN選び以上の改善につながることもあります。
料金・機能面での違いは何か?
ping性能に加えて、継続利用のしやすさも比較の重要な軸になります。
料金プランの違いは?
公式サイトに掲載されているプラン構成を比較しました。
| 項目 |
ExpressVPN |
NordVPN |
| プラン形態 |
月額・6か月・12か月 |
月額・1年・2年 |
| 返金保証 |
30日間 |
30日間 |
| 同時接続台数 |
最大8台 |
最大10台 |
| サーバー展開 |
約100か国以上 |
224ロケーション以上 |
| 支払い方法 |
カード・PayPal |
カード・仮想通貨 |
長期契約ほど月額は下がりますが、初回にまとまった金額を支払う点は共通しています。
値段だけ見て安いほうを選んだら、肝心のサーバー地域が薄くて後悔しました。
返金保証があるおかげで、気軽に両方試して比較できました。
短期利用なら月額プラン、長く使うなら年単位プランのほうが総額を抑えられます。
セール時期によって割引率が変わるため、契約前に公式サイトの表示価格を確認しておくと安心です。
対応プロトコルや同時接続数の違いは?
両社ともWireGuard系プロトコルに対応していますが、実装の思想は異なります。
選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理しました。
- ExpressVPNは、Lightway・OpenVPN・WireGuardの3種類から選べます。
- NordVPNは、NordLynx・OpenVPN・IKEv2に対応しています。
- ExpressVPNは英領バージン諸島、NordVPNはリトアニア発でパナマ法人格を持つ体制です。
- ノーログ監査は、ExpressVPNがKPMGなど、NordVPNがDeloitteによる実績を公開しています。
- アプリの言語設定は、どちらも日本語表示に対応しています。
なお、同様のping比較はNordVPNとセカイVPNのping実測やExpressVPNとMillenVPNのping実測でも行っています。
拠点や監査体制は、プライバシーを重視する人にとって見逃せない判断材料です。
同時接続台数だけを見るとNordVPNが有利ですが、家庭内の端末数と相談して選ぶのが現実的です。
支払い方法に仮想通貨を使いたい人は、NordVPNの対応幅を確認しておくと安心です。
まとめ:ExpressVPNとNordVPNのping比較で見えてきた結論
ここまでの実測結果を踏まえて、最終的な結論を整理します。
今回の実測から分かったことは?
東京サーバー同士の比較で、ExpressVPNがping面でわずかに優勢でした。
差は数ms程度であり、体感できるかは対戦相手や回線環境にも左右されます。
- ping実測では、ExpressVPNが平均3〜5ms優勢でした。
- 差はわずかで、体感できるかどうかは個人差が大きいといえます。
- サーバー選びと有線接続の徹底のほうが、影響が大きい場合もあります。
- ジッターの小ささもExpressVPNがやや優れており、安定感につながっていました。
結局どちらを選べばいいのか?
pingを最優先するならExpressVPN、サーバー選択肢の広さを重視するならNordVPNという整理になります。
- 競技志向のFPSや格闘ゲームが中心なら、ExpressVPN寄りがおすすめです。
- 複数デバイスで幅広く使いたいなら、NordVPN寄りが向いています。
- サーバー選択の幅や仮想通貨払いを重視するなら、NordVPNが便利です。
- 迷ったら、手元の環境で一度実測してみるのが一番確実です。
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、低pingを狙えるVPN料金を比較するのもおすすめです。
カタログスペックより、手元の回線とゲームタイトルで実測することが、後悔しない一番の近道だと感じました。
今回の数値はあくまで一つの環境での結果であり、契約前には自身の回線でも試してみることをおすすめします。
数msの差を追いかけるより、まずは普段の使い方に合ったサービスを選ぶことが満足度につながります。
数値だらけの検証内容にお付き合いいただき、ありがとうございます。
回線の悩みが解消され、ストレスのない対戦を楽しめる毎日になりますように。
本記事の数値は検証時点の自宅回線環境における実測結果であり、利用環境により変動します。
2026年9月の優良おすすめサービス
| サービス |
MillenVPN |
ExpressVPN |
NordVPN |
セカイVPN |
Glocal VPN |
Surfshark |
スイカVPN |
マイIP/マイIP ソフトイーサ版 |
| 特徴 |
MillenVPNは、日本及び海外のウェブサービスや動画配信サービスに安全かつプライベートにアクセスできるVPNサービスです。ノーログポリシーを採用し、利用者の通信内容や使用状況を追跡しません。アプリを使った簡単接続で、日本法に基づくクリーンな運営が特徴です。同時に10台のデバイスで利用可能で、全世界の1,300台以上のVPNサーバーを通じて高速接続が提供されます。 |
世界105ヶ国に展開する超高速VPNサービス。ユーザーのIPアドレスを隠し、ネットワークデータを暗号化することでプライバシーとセキュリティを強化。無制限の帯域幅と超高速VPNサーバーにより、ストリーミングやオンラインゲームにも最適。全デバイス対応(Windows, Mac, iOS, Android, ルーターなど)。 |
NordVPNは、個人情報を保護し、プライベートなインターネット体験を提供するVPNサービスです。世界中に6300台以上のVPNサーバーを持ち、高速な接続速度を提供します。特徴として、マルウェア保護、トラッカーと広告ブロッカー、ノーログポリシーがあり、1つのアカウントで最大10台のデバイスに対応します。また、日本語を含む多言語に対応しています。 |
セカイVPNは、日本を含む複数国に設置されたVPNサーバーを利用して、各国のIPアドレスでインターネットに接続できるIP共有型のVPNサービスです。PPTP、L2TP、OpenVPN、IKEv2、OpenConnectに対応しており、各種OSやデバイスで利用可能です。また、最大3セッションまで同時接続が可能です。 |
Glocal VPNは、日本のIPアドレスを付与することで海外からでも日本の動画サイトが視聴可能になるVPNサービスです。様々なデバイスに対応し、動画視聴に特化しており、安全で快適な通信速度を提供します。7日間のお試し期間があります。 |
Surfsharkは、1つの契約で同時接続台数が無制限という点が最大の特徴のVPNサービスです。世界100ヶ国前後・4,500台以上のサーバーを展開し、ノーログポリシー、広告・マルウェアブロック機能(CleanWeb)、複数IPに同時接続できるMultiHopなどを備えています。業界でも最安クラスの料金設定で、家族やデバイスの多いユーザーに向いています。 |
スイカVPNは、中国など通信規制の厳しい国からの利用実績が多い日本発のVPNサービスです。IKEv2、OpenConnect、L2TP、PPTPなど複数の接続方式に対応し、世界45都市・約50サーバーを展開。日本語サポート(平日10:00〜18:00)があり、固定IPが標準で付与されるため海外赴任者やビジネス利用にも向いています。 |
マイIPは、回線を問わずどこからでも日本の固定IPアドレスが使えるインターリンクのVPNサービスです。テレワークでの社内システムへのIP制限アクセスや、海外からの日本向けサービス利用に活用できます。ソフトイーサ版は複数の固定IPに対応し、セキュリティが厳しい環境でも通しやすい方式を採用しています。 |
| 概要 |
月額プランは、2年契約で月額360円(税込396円)、1年契約で月額540円(税込594円)。ワンタイムプランもあり、7日間は580円(税込638円)、15日間は980円(税込1,078円)、30日間は1,580円(税込1,738円)です。全てのプランで30日間の返金保証があります。 |
月額プラン、6ヶ月プラン、12ヶ月プランあり。すべて30日間返金保証付き。 |
2年プランで月額460円(通常1,240円から74%割引)、加えて3ヶ月のサービス延長が含まれています。30日間の返金保証も提供されています。 |
初期費用は無料で、月額は1,100円(税込)です。サービスの無料体験期間は最大2ヶ月間あり、この期間内に退会すれば料金は発生しません。 |
1か月コース: 990円/月
6か月コース: 総額4,950円(月額約825円)
12か月コース: 総額9,350円(月額約779円) |
Starter/One/One+の3プラン構成で、契約期間が長いほど割安。Starterは24ヶ月プランで月額288円、12ヶ月プランで月額468円、1ヶ月プランは月額1,428円。上位のOneは24ヶ月プランで月額318円。全プラン30日間返金保証付きで、iOS・Android・macOSでは7日間の無料トライアルも利用できます。 |
月払いは月額1,097円。長期プランほど割安で、3ヶ月1,048円/月、6ヶ月988円/月、1年938円/月、2年878円/月。公式サイト経由の初回契約には30日間返金保証が付きます(App Store経由は対象外)。 |
マイIPは月額1,100円(税込)、マイIP ソフトイーサ版は固定IP1つあたり月額1,320円(税込)。初期費用は無料で、最大2ヶ月の無料体験期間があり、期間内の解約なら料金は発生しません。 |
| 運営会社 |
AzPocket, Inc. |
ExpressVPN |
Nord Security |
Interlink |
株式会社グローカルネット |
Surfshark B.V.(オランダ) |
株式会社MAJ Tech |
株式会社インターリンク |
| 地域 |
全世界 |
全世界 |
全世界 |
日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国、フランス、イギリス、タイ、インドネシア、ベトナム |
主に日本、ただしサーバーは日本を含む複数国に設置されています。 |
全世界(約100ヶ国) |
世界45都市(日本・アメリカ・イギリス・韓国・台湾など) |
日本(日本の固定IPアドレスを付与) |
| ポイント |
同時接続台数10台で、家の中のすべてのスマホ、タブレット、パソコンをカバーでき、しかも安い。 |
ForbesやCnetなどの海外メディアでも紹介されています |
70%オフ+6か月間無料でだいぶお得に使える |
最大2ヶ月の無料体験が可能で、10カ国以上の国に接続可能 |
金融レベルのセキュリティで、リモートワークに適している接続スピードが魅力 |
同時接続台数が無制限なので、家族全員・デバイス何台でも1契約でカバーできる |
固定IPが標準付与され、日本語サポートあり。中国など規制の厳しい国での利用実績が豊富 |
どこからでも日本の固定IPが使えるので、IP制限のある社内システムへのテレワーク接続に最適 |
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