ExpressVPNとGlocal VPNは、どちらも比較サイトの常連として名前が挙がるVPNサービスです。
サーバーを何度か切り替えてようやくアメリカ版の画面が現れ、思わず安堵の息が漏れると同時に、有名なサービスでも一筋縄ではいかないと痛感しました。
今回はNetflix海外配信の解除という一点に絞り、両方を実際に契約して接続を試しました。
契約金額は決して安くないため、検証にはそれなりの覚悟が必要でした。
本当に解除できるのか、契約する前から半信半疑だったことを先に白状しておきます。
結果を言ってしまうと、両者の間には想像以上にくっきりとした線引きがありました。
実際に確かめてみると、思い込みがどれだけ的外れだったかがよく分かりました。Netflixの海外配信を解除したくて検索する人はどれくらいいるのでしょうか。そう考えると、たどり着いてくれただけで貴重に感じます。
ExpressVPNとGlocal VPNはそもそも何が違うのか?
基本スペックを比較すると見えてくる差
サーバーの設置範囲だけでも、両者の性格の違いが浮き彫りになります。
| 項目 | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 設置国 | 105カ国 | 日本のみ |
| 台数 | 3000台超 | 約100台 |
| 接続数 | 10〜14台 | 1台 |
| 拠点 | BVI | 日本 |
差は一目瞭然です。
片方は世界中に住所を持ち、もう片方は日本国内だけに絞り込んだ構成です。
この違いが、後述するNetflixの海外配信解除にそのまま直結してきます。
- ExpressVPNは英領バージン諸島を拠点とし、通信記録の保存義務がありません。
- ExpressVPNはPwCとKPMGによる第三者監査を複数回受けています。
- Glocal VPNは日本企業が運営しており、公開された第三者監査の実績はありません。
- 拠点や監査の有無は、料金以上に信頼性を左右する要素だと感じました。
想定される利用シーンの違い
用途を思い浮かべると、両者がまったく別の需要に応えていることが分かります。
- ExpressVPNは海外旅行や海外赴任から世界中の配信を見たい人向けです。
- Glocal VPNは海外にいながら日本の動画配信だけを見たい人向けです。
- 留学先で日本のドラマを追いかけたい人にはGlocal VPNが適しています。
- セキュリティや匿名性を重視する人にはExpressVPNが向いています。
- 日本語サポートと料金の分かりやすさを重視する人にはGlocal VPNが向いています。
- 複数国のNetflixライブラリを行き来したい人にもExpressVPNが向いています。
- 短期の海外出張で日本の動画だけ見られれば十分な人にはGlocal VPNが向いています。
- 海外赴任や留学で長期滞在する人にはExpressVPNが候補になりやすいです。
用途が明確に分かれている以上、優劣ではなく適材適所で考えるべきだと感じました。
契約前にどちらのシーンに当てはまるかを考えておくと、失敗しにくくなるはずです。
Netflix海外配信の解除は実際にできたのか?
検証した接続手順と環境
今回は自動最適化に頼らず、手動でサーバーを選んで接続しました。
検証はすべて同じ日の同じ時間帯にそろえ、条件による誤差を減らしています。
回線もWi-Fiではなく有線接続に統一し、速度差による誤解を避けました。
- ExpressVPNはアメリカ・イギリス・オーストラリアのサーバーへ個別に接続しました。
- Glocal VPNはアメリカ向けサーバーの選択肢があるかをまず確認しました。
- 両方ともブラウザとスマホアプリの両方でNetflixを開いて確かめました。
- 同じ回線と同じ端末を使い、条件をできるだけそろえています。
- 接続直後と5分後の二回に分けて、再生開始まで確認しました。
仕方なく日本のサーバーのままアメリカ版Netflixを開くと、案の定プロキシエラー画面が表示されました。
ExpressVPNではサーバーをアメリカに切り替えただけで、驚くほどあっさり画面が切り替わりました。
拍子抜けするほどの差で、思わず画面を二度見してしまったのが正直な感想です。
実際に見えた検証結果の違い
結果は想像以上にはっきりと明暗が分かれました。
| 接続先 | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 米国版 | 視聴可 | 非対応 |
| 英国版 | 視聴可 | 非対応 |
| 豪州版 | 視聴可 | 非対応 |
| 日本版 | 視聴可 | 視聴可 |
結果は数字が語っています。
- 海外3地域はすべてExpressVPN側だけが接続に成功しました。
- 日本版だけはGlocal VPNでも問題なく安定して視聴できました。
- Glocal VPNは日本版だけを狙って設計されたサービスだと、あらためて実感しました。
- 海外配信の解除を期待して契約すると、確実にすれ違いが起きる組み合わせです。
逆に日本版だけが目的であれば、Glocal VPN側の結果はむしろ安定していました。
なぜここまで結果に差がついてしまうのか?
差の理由をたどると、サーバー配置という物理的な壁に行き着きます。
サーバー設置国という物理的な壁
VPNは接続先の国のIPアドレスを借り、通信をその国から来たように見せかける仕組みです。
旅行先で現地の住所を一時的に借りるようなものだと考えると、イメージしやすくなります。
住所を借りられる国の数だけ、行き先の選択肢が増えると考えるとしっくりきます。
この一点さえ理解しておけば、契約後の後悔はかなり防げるはずです。
余計な一言ですが、契約前にこの一文を読んでいれば数千円は節約できたはずです。
逆にExpressVPNは世界中に住所を持っているため、行き先を自由に選べます。
Netflix側の検知網とVPN側の対抗策
検知の仕組みを知ると、なぜここまで相性が分かれるのかが見えてきます。
Netflixは既知のVPNサーバーのIPアドレスを継続的にブロックリストへ追加しています。
この判定は1件ずつのIPアドレスだけでなく、そのIPがどの事業者の帯域に属しているかを示すASN(自律システム番号)単位でも行われています。
データセンター事業者名義の帯域はまとめて疑わしいIPとして扱われやすく、逆に一般の家庭向け回線と同じ帯域のIPは見逃されやすい傾向があります。
- ExpressVPNはブロック回避のための経路を複数リージョンに持ち、更新を続けています。
- 不安定になっても、サーバーを切り替えるだけで復旧するケースが多いです。
- Glocal VPNは日本国内向けの通信品質にリソースを集中させています。
- サーバー規模の差が、そのまま迂回できる経路の数につながっています。
- 更新頻度の差も、長く使うほどじわじわ効いてくる要素だと感じました。
- 共有IPを使う人数が多いほど、ブロックリストに載る確率も上がります。
法人利用や長期滞在では何を確認すべきか?
固定IPや法人プランの向き不向き
海外拠点との通信が必要かどうかで、選ぶべきサービスは変わってきます。
| 項目 | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 法人プラン | あり | 固定IPあり |
| 海外拠点通信 | 対応可能 | 想定なし |
| 推奨用途 | 多国籍業務 | 国内固定IP |
用途がはっきり分かれます。
固定IPだけを目的にするなら、Glocal VPNの法人プランも十分に有力な選択肢です。
ただし海外拠点との常時接続まで求めるなら、選ぶべき相手は変わってきます。
- 固定IPと海外拠点接続は、似ているようで目的がまったく違う機能です。
- 在宅勤務が中心なら、固定IPだけで十分足りるケースも多いです。
本当に解除できるのか半信半疑だった部分
実のところ、この組み合わせを取り上げた時点ではNetflixの結果はまだ推測でしかありませんでした。
- ExpressVPNは無料期間がないため、返金保証を前提に試す形になります。
- 30日間の返金保証を使えば、実質的にお試し感覚で検証できます。
- Glocal VPNは7日間のお試し期間があり、費用をかけずに向き不向きを確認できます。
- どちらも解約手続きはオンライン上で完結します。
- お試し期間中の解約なら、費用は基本的に発生しません。
疑っていた分だけ、結果が出たときの驚きも大きかったと感じています。
本当に解除できるのか半信半疑だったからこそ、検証結果には説得力があると思っています。
料金や同時接続台数を踏まえるとどちらを選ぶべきか?
料金プランを比較すると
月額換算で見ると、契約期間による割引の効き方に違いが出ます。
| プラン | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 1カ月 | 12.99ドル | 990円 |
| 12カ月換算 | 8.32ドル | 779円 |
| 返金保証 | 30日間 | 条件差あり |
数字だけ見ると差は小さいです。
契約期間を長くするほど割安になる仕組みは、両社にほぼ共通しています。




- ExpressVPNはドル建て請求のため、為替レートで実質負担額が変動します。
- Glocal VPNは円建てなので、支払額が為替の影響を受けません。
- 短期間だけ試すなら、Glocal VPNの月額プランの方が始めやすいです。
安さだけで選ぶと、目的とずれてしまう典型的なパターンになりかねません。
同時接続台数とサポート窓口
複数端末で使うかどうかも、選び方を左右する要素です。
- ExpressVPNはプランにより10台から14台まで同時接続できます。
- Glocal VPNは1契約1台が基本で、家族利用には追加契約が必要です。
- Glocal VPNは日本語の電話・メールサポートに定評があります。
- ExpressVPNは24時間対応のライブチャットサポートを用意しています。
- 台数に余裕があれば、家族の端末や仕事用パソコンまで一括で任せられます。
- 一人暮らしで一台しか使わない人には、この差はさほど気にならないかもしれません。
- Glocal VPNのサポートは平日日中の対応が中心となっています。
- 緊急時にすぐ相談したい人ほど、対応時間帯の差は重要な判断材料になります。
台数の余裕をどこまで求めるかで、選び方はかなり変わってくるはずです。
サポートの対応時間帯も、緊急時にはじわじわ効いてくる要素だと感じました。
まとめ:Netflix海外配信解除ならExpressVPNが現実的な選択です
Glocal VPNは日本の動画を海外で見る用途に特化しており、海外配信の解除は想定されていません。
- 海外のNetflixライブラリを見たい人はExpressVPNを選ぶのが近道です。
- 海外から日本の配信だけを見たい人はGlocal VPNでも十分です。
- 法人の固定IP用途だけならGlocal VPNの法人プランも候補になります。
- 家族利用や複数端末を重視する人もExpressVPNのほうが相性は良好です。
- 迷ったら返金保証やお試し期間を使い、実際に試してみるのが確実です。
- サーバー設置国の一覧は、契約前に必ず公式サイトで確認しておきましょう。
- 両者は競合というより、役割分担に近い関係だと今回の検証で感じました。
- 料金だけで選ぶと、あとで用途と合わずに後悔しやすくなります。
出典・参照元
ここまでの比較で自身に合う方が見えてきた方は、Netflix視聴に強いVPNの料金を比較するのもおすすめです。
目的をはっきりさせてから契約すれば、後悔する可能性はぐっと下がるはずです。
視聴にまつわる悩みを追ってくださった方に、感謝申し上げます。
心置きなく楽しい視聴時間を過ごせますように。
本比較は検証時点の情報に基づきます。
料金や仕様は変更される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
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