MillenVPNとGlocal VPNは、どちらも国産VPNとしてSNSやレビューサイトで名前が挙がる機会が増えました。
今回は実際に両方の契約者として接続し、海外版Netflixがどこまで見られるのかを一つずつ検証しました。
海外配信の悩みを抱えている人には、視聴できた範囲までそのまま報告します。

そもそもNetflixの海外配信解除とは何を指すのか?
「海外配信解除」という言葉が具体的に何を指すのか、比較を始める前にまず整理しておきます。
NetflixがVPN接続を検知してブロックする仕組み
Netflixは接続元のIPアドレスから利用者の国を推定しています。
同じIPアドレスへのアクセスが集中すると、Netflix側はそのIPをVPN由来と判定します。
特に混雑した人気サーバーほど、この判定を受けやすい傾向があります。
| 検知の要因 | Netflix側の反応 |
|---|---|
| 同一IPへのアクセス集中 | VPN利用の疑いありと記録 |
| DNS情報と接続国の不一致 | 位置情報の偽装扱い |
| 既知のVPNサーバーIP | 即座にブロック対象へ追加 |
| 短期間での国の切り替え | 要注意アカウントとして記録 |
| データセンター系のIP | 個人回線より高確率で検知 |
| 過去にブロック歴のあるIP | 再利用後も検知対象に残存 |
判定された端末には「M7111-5059」のようなエラーコードが表示されます。
このブロックは個人単位ではなく、サーバーのIPアドレス単位で行われる点が厄介です。
一台のVPNサーバーを多くの利用者が共有していると、無関係な接続まで巻き込まれます。
メタファーで理解する「配信解除」の技術的な意味
Netflixを、国ごとに窓口が分かれた劇場だとイメージしてください。
VPNは、入場証の発行地を海外に見せかける行為に近い仕組みです。
受付の照合力が甘い劇場ほど、偽装した入場証でも通過しやすくなります。
| 劇場のたとえ | 実際の仕組み |
|---|---|
| 入場証の発行地 | 接続IPアドレスが示す国の情報 |
| 受付での照合 | NetflixのVPN検知システム |
| 窓口の入れ替え | 視聴ブロック画面の表示 |
| 入場証の再発行 | 別サーバーへの接続のやり直し |
| 受付の記録簿 | Netflix側が保持するブロックリスト |
| 常連客の見極め | 登録済み端末かどうかの確認 |
受付が偽装に気づけば、入場証は無効化されて元の窓口へ差し戻されます。
逆に言えば、偽装が見抜かれなければ、そのまま目的の窓口を通過できるわけです。
MillenVPNはNetflixの海外配信解除にどこまで対応しているのか?
検証した接続手順と最初につまずいた失敗談
検証はMillenVPNのアプリでアメリカのサーバーを選ぶところから始めました。
人気の高そうな都市のサーバーへ適当に接続したところ、案の定プロキシエラーが出ました。
- アプリで接続先の国を選びます。
- 接続完了後にNetflixアプリを再起動します。
- ブラウザやアプリのキャッシュを削除します。
手順を踏み直すと、今度は問題なくアメリカ版のトップ画面が表示されました。
最初の失敗の原因は、混雑した都市名だけでサーバーを選んでしまったことにありました。
サーバー名が凝っているものほど混雑している印象を受けたのも、地味な発見でした。
接続先を変えるだけで結果が反転するとは、正直なところ予想していませんでした。
実際に視聴できた国と作品の一覧
サーバーを切り替えるたびに結果を記録し、表にまとめました。
国ごとに複数のサーバーがあったため、それぞれ二回ずつ接続して確認しています。
時間帯や回線状況によって結果が変わる可能性も考え、朝と夜で試行を分けました。
| 接続先サーバー | 検証結果 |
|---|---|
| アメリカ | 視聴成功 |
| 韓国 | 視聴成功 |
| イギリス | 再接続後に視聴成功 |
| ドイツ | エラー継続、視聴不可 |
| フランス | 時間を置いてから視聴成功 |
| 日本(比較用) | そのまま問題なく視聴成功 |
ジブリ作品や韓国限定ドラマ目当てで契約する利用者が多いのも納得の結果でした。
ドイツだけ最後まで安定せず、サーバーとの相性がありそうだと感じました。
世界140カ所以上にサーバーを持つ規模の大きさが、選択肢の広さに直結していました。
Glocal VPNでNetflixの海外配信解除は本当に可能なのか?
同じ検証をGlocal VPNでも行ったところ、想定していなかった構造的な壁に気づきました。
Glocal VPNのサーバー構成という構造的な壁
公式サイトには「海外サーバーへの接続は出来かねます」と明記されています。
つまりGlocal VPNは、日本国内のサーバーにしか接続できない仕組みです。
Glocal VPNは、地元の停留所しか回らない専用シャトルバスに近い存在です。
| 確認項目 | 結果 |
|---|---|
| 接続先の国 | 日本サーバーのみ |
| 米国版・韓国版への切り替え | 仕組み上不可 |
| 提供元 | 通信事業者の株式会社グローカルネット |
| 想定利用シーン | 海外赴任や海外旅行中の一時滞在 |
| 公式の推奨用途 | 日本の動画配信サービスの視聴 |
海外版が見たくてアプリを開いたところ、接続先の選択肢に国名がひとつも出てきませんでした。
設定画面を何度も見直し、隠れたメニューがあるのではと疑ってしまったほどです。
サポートに問い合わせて初めて、これが仕様であって不具合ではないと理解しました。
実際に接続して分かったことと本来の使い道
Glocal VPNへ接続すると、日本版Netflixだけは問題なく視聴できました。
海外赴任中や旅行中に日本のドラマを見たい人には、この仕組みがそのまま強みになります。
以前、セカイVPNと比較した検証内容でも同じ限界を確認しました。
| 対応VOD | 視聴結果 |
|---|---|
| Netflix(日本版) | 視聴成功 |
| Hulu・TVer・U-NEXT | いずれも視聴成功 |
| Disney+・DAZN | いずれも視聴成功 |
| ABEMA | 問題なく視聴成功 |
用途を勘違いしなければ、Glocal VPNの体感速度自体は十分に快適でした。
映像が途切れることもなく、日本のドラマを一気見しても不満はありませんでした。
解約手続きもマイページから完結し、想像していたより手間はかかりませんでした。

同時接続台数や料金を比べるとどちらを選ぶべきなのか?
海外配信解除がどちらも可能だと分かったところで、同時接続台数や料金といった実用面の違いも整理します。
同時接続台数と対応デバイスの違い
スマホで接続したままパソコンでもログインを試みたところ、片方が強制的に切断されました。
通知もなく突然切れたため、故障かと勘違いして再起動を繰り返してしまいました。
後でFAQを読み直し、これが仕様通りの動作だったと分かって拍子抜けしました。
| 項目 | MillenVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 同時接続台数 | 無制限 | 1台のみ |
| 追加台数の費用 | 追加料金なし | 台数分の追加契約が必要 |
| 対応OS | Windows・Mac・iOS・Android | PC・スマートフォン・タブレット |
| サーバー拠点数 | 世界140カ所以上 | 日本国内のみ |
| お試し期間 | ワンタイムプランで対応 | 7日間の無料お試し |
同時に2台使いたい人には、ここが最初につまずきやすい落とし穴です。
家族で一つの契約を使い回そうとすると、Glocal VPNでは順番待ちが発生します。
複数端末を頻繁に切り替える人ほど、この差は日々のストレスに直結します。
料金プランで見る費用感
月額換算で比べると、どちらも千円を切る価格帯に収まっています。
長期契約ほど割安になる点は、両サービスに共通する傾向です。
単純に月額だけを見るのではなく、契約期間全体の総額でも比べておきたいところです。
| プラン | 月額換算 |
|---|---|
| MillenVPN 2年プラン | 396円〜 |
| MillenVPN 1年プラン | 594円〜 |
| Glocal VPN 12ヶ月プラン | 779円〜 |
| Glocal VPN 1ヶ月プラン | 1210円 |
| Glocal VPN 6ヶ月プラン | 825円〜 |
| MillenVPN ワンタイム7日 | 638円 |
運営元はMillenVPNがAzpocket、Glocal VPNが株式会社グローカルネットで、どちらも日本法人です。
どちらも7日程度のお試し期間があり、契約前に実機で確認できるのは安心材料です。
実際に検証してみて感じた注意点は何か?
海外配信解除を安定させるためのコツ
本当に安定して使えるのか不安でしたが、手順を踏めば再現性がありました。
最初の数回は失敗が続いたため、正直かなり心が折れかけていました。
それでも原因を一つずつ潰していくと、エラーの再現条件が徐々に見えてきました。
- 視聴前にアプリとブラウザのキャッシュを削除します。
- エラー時は同じ国内の別サーバーへ切り替えます。
- 接続後はNetflixアプリを一度再起動します。
続けて次の項目も確認しておきます。
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| プロキシエラーが出る | サーバーを国内の別拠点に変更 |
| 画面が白いまま止まる | アプリを完全に終了して再起動 |
| 字幕や音声が英語のまま | Netflix側の言語設定の見直し |
| 接続してもIPが変わらない | ルーターのVPN設定との競合有無を確認 |
| 特定の作品だけ見られない | 権利関係による地域限定の可能性を確認 |
この三つを守るだけで、体感の成功率は大きく変わりました。
逆にどれか一つでも飛ばすと、同じサーバーでもエラーが再発しやすくなりました。
実際に複数の国で同じ手順を繰り返しても、結果はほとんど安定していました。
契約前に確認しておきたいポイント
目的が「海外版を見たいのか」「日本版を海外で見たいのか」で、選ぶべきサービスは逆転します。
この前提を取り違えると、契約してから後悔することになりかねません。
周囲にVPN選びを相談されたときも、まずこの一問だけを尋ねるようにしています。
| 目的 | 向いているサービス |
|---|---|
| 海外版Netflixを見たい | MillenVPN向き |
| 海外から日本版を見たい | Glocal VPN向き |
| 複数端末で併用したい | MillenVPN向き |
| とにかく費用を抑えたい | 両方とも千円以下から試行可能 |
| 短期の旅行だけで使いたい | ワンタイムプランや月契約向き |
申し込む前にこの一点さえ確認しておけば、期待外れを防げます。
逆に言えば、この一点さえ合っていれば、あとは料金と台数で選んで問題ありません。
目的と手段が入れ替わっていないか、契約ボタンを押す前に一度見直してください。
ここまでの内容に加えて、読者から寄せられやすい疑問も簡単に補足しておきます。
迷ったときは公式サイトの最新情報を優先して確認することをおすすめします。
まとめ:MillenVPNとGlocal VPNは向いている用途がまるで違う
検証の結果、MillenVPNは海外版Netflixの解除に幅広く対応していました。
一方でGlocal VPNは日本サーバー専用で、海外配信ライブラリの解除には構造的に対応できません。
両者は競合というより、そもそも解決したい悩みの方向が正反対のサービスでした。
| サービス | 結論 |
|---|---|
| MillenVPN | 海外版Netflix解除に強い |
| Glocal VPN | 日本版の海外視聴に強い |
| 選び方の基準 | 見たいのが海外版か日本版かです。 |
| 共通点 | どちらも日本企業運営の国産VPN |
| お試し期間 | いずれも7日前後の無料期間あり |
| 検証の総評 | 用途さえ間違えなければどちらも実力どおりでした。 |
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、Netflix視聴に強いVPNの料金を比較するのもおすすめです。
海外配信の検証まで読んでくださり、ありがとうございました。
見たい作品にすぐたどり着ける環境が整い、楽しい視聴時間が増えますように。
出典・参照元
本コラムは2026年9月時点の公式サイト情報をもとに検証しています。仕様は変更される場合があります。









