ExpressVPNとNordVPNは、VPN比較で最も名前が挙がる二大サービスです。
スマートTVやゲーム機対応の比較はExpressVPNとNordVPNのスマートTV・ゲーム機対応を比較した内容で扱いましたが。
Netflix解除力そのものを正面から比べた検証はまだありませんでした。
検証にはノートパソコンとスマートフォンを使い、米国・英国・日本・フランスの4リージョンで複数サーバーへ接続を試みています。

半信半疑でしたが、実際に検証すると解除の安定度にはっきりした違いが見えてきました。
両サービスとも公式サイトでNetflix対応を明言しているものの、実際の解除率までは公開していません。
ExpressVPNとNordVPNはNetflixの海外ライブラリをどこまで解除できるのか?
まず気になるのは、何カ国のライブラリに対応しているかという基本スペックです。
対応ライブラリ数と実際に視聴できた国
実際に接続を試したところ、次のような結果が得られました。
| 比較項目 | ExpressVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 対応ライブラリ | 非公表 | 16以上 |
| 米国 | 解除 | 解除 |
| 日本 | 解除 | 解除 |
| フランス | 解除 | 要再接続 |
数値だけでは分からない体感差も、実際の接続で見えてきました。
ドイツとカナダのライブラリも試しましたが、両社とも安定して解除できています。
特にフランスのライブラリは両社とも解除できましたが、再接続の頻度に差が出ました。
- 各国あたり3台前後の端末で、同じサーバーへ複数回接続して再現性を確認しました。
- ExpressVPNは国内に複数拠点があり、都市単位で解除状況が分かれました。
- NordVPNは推奨サーバー機能があるため、狙った国へ迷わず接続できました。
- 同じ国名でも都市が違うだけで解除可否が変わる場面が、両社とも見られました。
- 国名だけで判断せず、都市単位で当たりを探る姿勢が結果的に近道でした。
- 接続テストは平日と週末のそれぞれで実施しましたが、曜日による大きな差は見られませんでした。
- いったん接続を切って入り直すだけで、エラーがあっさり解消することも少なくありませんでした。
実際に接続して分かった解除の安定度
サーバーを次々と切り替えながら試すと、体感で分かることがありました。
- ExpressVPNは同じ国のサーバー内でも解除できる場所とできない場所が混在していました。
- NordVPNはSmartPlayが自動で経路を選ぶため、サーバー選びに悩む場面が少なめでした。
- どちらのサービスでも一部サーバーでプロキシエラーが発生することがありました。
- 解除できても数分後に再ブロックされる場面もあり、油断はできませんでした。
- 接続直後の初回読み込みだけエラーになり、再読み込みで直る場面も見られました。
- 深夜帯の方が日中よりも解除の成功率が高い傾向も感じられました。
Netflix専用の解除機能に違いはあるのか?
両社ともNetflix対策の独自技術を用意していますが、狙いも仕組みもまったく異なります。
ExpressVPNのMediaStreamerとは何か
MediaStreamerは、暗号化を使わずに位置情報だけを変更する仕組みです。
荷物の中身はそのままに宛先ラベルだけを貼り替える宅配便のような仕組みだとイメージすると分かりやすいです。
- 暗号化を伴わないため通信速度が落ちにくいという特徴があります。
- Apple TVやゲーム機などVPNアプリを入れられない機器でも利用できます。
- 暗号化がない分、通常のVPN接続と同じセキュリティ水準にはなりません。
- ルーターに設定すれば、家中の対応機器をまとめて日本の位置情報に変更できます。
- 対応国の一覧はサポートページで確認でき、主要国はひととおり網羅しています。
- 設定後は接続を切らない限り効果が続くため、日々の張り替え作業は不要です。
NordVPNのSmartPlayはどう働くのか
SmartPlayは、VPN接続とSmart DNSを状況に応じて自動で組み合わせる仕組みです。
- すべてのサーバーで自動的に有効になり、追加設定は不要です。
- VPN接続を維持したまま位置情報の偽装を行います。
- 接続先を切り替えるだけでライブラリの切り替えが完了します。
- スマートTVやゲーム機ではCyberSecアプリと併用する形で位置情報を切り替えます。
- アプリのサーバーリストには国旗アイコンが並び、視覚的に選びやすい設計です。
- お気に入り登録した国は上部に固定でき、毎回探し直す手間がありません。
設定項目を意識せずに使えるため、初めてVPNを使う人にも扱いやすい仕組みです。
NordVPN公式もSmartPlayをNetflix対応の中心機能として位置づけて説明しています。
料金と本社所在地はNetflix利用にどう影響するのか?
解除の安定性は技術面だけでなく、料金体系や運営会社の姿勢にも左右されます。
料金プランを比較すると
プラン体系を並べると、価格差がはっきり見えてきます。
| プラン | ExpressVPN | NordVPN |
|---|---|---|
| 2年(月額) | 594円 | 480円 |
| 1年(月額) | 割高 | 580円 |
| 1カ月 | 2288円 | 1550円 |
長期契約ほど価格差が広がり、NordVPNの割安感が際立ちます。
- ExpressVPNは30日間の返金保証があり、契約後の解約もしやすい設計です。
- NordVPNはセール時期によって2年プランがさらに割引されることがあります。
- どちらも支払い通貨が米ドル建てのため、円安局面では実質負担が増えやすいです。
- NordVPNは30日間、ExpressVPNも同水準の返金保証を用意しています。
- 価格だけで選ぶと、必要な同時接続台数が足りなくなる場合もあるため注意が必要です。
- 年に一度の大型セールでは、通常より大幅に安いプランが登場することもあります。
- クーポンサイト経由で申し込むと、公式価格よりさらに安くなるケースもあります。
- 学割やビジネス向けプランなど、条件次第で使える割引が用意されている場合もあります。
本社所在地とノーログ監査の実績
本社の所在地は、データ保持義務の有無に直結する重要なポイントです。
- ExpressVPNは英領ヴァージン諸島に本社を置き、データ保持法の対象外です。
- ExpressVPNのノーログポリシーはKPMGによる監査で確認済みです。
- NordVPNはパナマのNord Securityが運営し、同じくデータ保持法の対象外です。
- NordVPNはDeloitteの監査を6回クリアし、2026年2月に最新分が公開されました。
- 両社とも透明性レポートを公開しており、政府からの開示要求件数も確認できます。

接続できないときの対処法に差はあるのか?
実際に使っていると、プロキシエラーやエラーコード表示に不意に遭遇する場面は珍しくありません。
ExpressVPNで試すべき対処法
まずは公式サポートも案内している基本的な対処から順に試すのが近道です。
焦って何度も再接続を繰り返すより、手順を一つずつ確認する方が結果的に早く解決します。
- 同じ国内の別サーバーへ切り替えます。
- アプリとブラウザのキャッシュ・Cookieを削除します。
- MediaStreamerに切り替えて試します。
- それでも解除できない場合はライブチャットで空いているサーバーを確認します。
- ルーター経由の接続を使っている場合は、一度ルーターごと再起動します。
- 接続プロトコルをLightwayに切り替えると、改善する場合があります。
- スマートフォンのモバイル回線とWi-Fiを切り替えて接続し直すのも有効です。
- 接続先の候補は3つほど用意しておくと、切り替えの手間が減ります。
ライブチャットの返答は早く、5分ほどで空いているサーバーを教えてもらえました。
NordVPNで試すべき対処法
NordVPN側は手動操作よりも自動化された機能に任せる場面が多くなります。
- おすすめサーバー機能で最適な接続先を自動的に選びます。
- NordLynxプロトコルからOpenVPNへ切り替えて再接続します。
- アプリを再起動してSmartPlayを再適用します。
- 接続先の国は同じでも、都市違いのサーバーへ切り替えて再挑戦します。
- それでも直らない場合は、サポートチャットで混雑していない別サーバーを尋ねます。
- アプリ内のヘルプセンターにある既知の障害情報もあわせて確認します。
- それでも改善しない場合は、いったんアプリを削除してから最新版を入れ直します。
対処法を並べると似た印象を受けますが、実際に試すと解決までの手数に差がありました。
ExpressVPNは手動でのサーバー切り替えが前提で、当たりを引くまで数回試す場面がありました。
NordVPNはおすすめサーバー機能に任せるだけで再接続が済むことが多く、手間は少なめでした。
余計な一言ですが、筆者はキャッシュ削除の手順を毎回忘れ、同じプロキシエラーに3回もつまずいたことがあります。
再接続さえすれば直ると思い込み、アプリを閉じては開き直す作業を苛立ちながら繰り返していました。
何も変わらないまま数分が過ぎ、サポートページを読み返してようやく手順を思い出し、キャッシュを削除した瞬間にエラーが嘘のように消えました。
今ではエラーが出た瞬間にまずキャッシュ削除から試すよう、メモアプリに手順を残しています。
まとめ:Netflix解除ならどちらを選ぶべきか
今回の検証では、解除の安定度と価格の両面でNordVPNがやや優勢という結果になりました。
- サーバー選びの手間を減らしたいならNordVPNのSmartPlayが有利です。
- 速度と実績の積み重ねを重視するならExpressVPNも十分な選択肢です。
- コストを抑えたいならNordVPNの長期プランが有利です。
- 監査実績の多さで安心感を求めるならNordVPNが一歩リードしています。
- すでにExpressVPNを契約中で満足しているなら、無理に乗り換える必要はありません。
- 初めてVPNを契約するなら、返金保証期間の30日以内に両社を試して比べるのも手です。
- 家族で複数台使うなら、契約前に同時接続台数の上限もあわせて確認しておくと安心です。
- 迷ったときは、まず気になる方を返金保証期間内に試してみるのが確実です。
ここまでの比較でご自身に合う方が見えてきた方は、Netflix視聴に強いVPNの料金を比較するのもおすすめです。
どちらを選んでも一定水準の解除力はありますが、手間の少なさではNordVPNに軍配が上がりました。
逆に、Apple TVなどVPN非対応機器での視聴を重視するなら、MediaStreamerを持つExpressVPNが便利です。
検証の細部まで読み進めてくださり、本当にありがとうございます。
見たかった作品が無事に見られるようになり、リラックスした時間を過ごせますように。
出典・参照元
本比較は検証時点の情報です。Netflixの検出仕様は変更されるため、実際の解除可否は変動する可能性があります。









