「オフィス全員分のVPNを1つのアカウントでまとめられないか」と考えたことはありませんか。
数多くの検索結果の中からここを選んでくださったなら、その答えをここから探っていきましょう。

個人向けVPNを法人利用に流用しようとすると、デバイス台数の壁や請求書対応の有無で思わぬつまずきが起こります。
今回はExpressVPNとGlocal VPNを実際に法人・ビジネス利用の観点で契約し、プラン内容から経費処理まで比べてみました。
ExpressVPNとGlocal VPNは法人向けにどんなプランを用意しているのか?
まずは両サービスが企業向けにどのような窓口を持っているのかを確認しました。
ExpressVPN for Teamsの内容
ExpressVPNには「ExpressVPN for Teams」という法人専用ブランドが存在します。
5〜25名、25〜50名というように組織規模別のプランが用意されており、管理コンソールから一括でライセンスを配布できます。
契約期間は月次・12カ月・24カ月から選べ、人数が増えるほど1人あたりの単価が下がる仕組みです。
- 5〜25名、25〜50名、50〜100名など規模別にプランが分かれています。
- 管理者用コンソールでライセンスの割り当てと回収ができます。
- 契約人数が増えるほど1ユーザーあたりの単価が段階的に下がる料金体系です。
- 30日間の返金保証は法人契約にも適用されます。
- 支払いサイクルは月次・12カ月・24カ月から自社のキャッシュフローに合わせて選べます。
Glocal VPNの法人向けサービス
Glocal VPNを運営する株式会社グローカルネットは、法人契約800社以上という実績を持つ企業です。
800社という数字を見た時点では、法人向けVPNとしても相当こなれているのではと期待しました。
公式サイトを読み込むと、この実績の中心は動画視聴用アプリではなく固定IP関連サービスだとわかってきます。
数字だけを見て動画視聴プランも法人向けに強いと早合点しないよう注意が必要です。
ただし法人向けの主力商品は、動画視聴用VPNアプリではなく「固定IPアドレス」と「だれリモVPN」という別サービスです。
共有型の「かんたん固定IP」と専用型の「せんぞく固定IP」で、想定する利用規模が分かれています。
| プラン名 | 料金の目安 | 契約条件 |
|---|---|---|
| かんたん固定IP(共有型) | 月額660円から。 | 1ユーザーから契約可能 |
| せんぞく固定IP(専用型) | 個別見積 | 10ユーザー以上が前提 |
| だれリモVPN | 基本料月額13,200円+1ユーザー990円 | テレワーク向け遠隔接続 |
台数制限は法人・ビジネス利用にどこまで響くのか?
複数人での利用を想定すると、台数制限の違いが最初の分かれ目になります。
ExpressVPNのデバイス制限の実態
ExpressVPNは1ライセンスにつき台数無制限でアプリをインストールできます。
同時接続数はプランごとに定められていますが、Teamsプランなら人数分のライセンスを追加するだけで対応できます。
個人向けプランを複数人で使い回すと、同じアカウントが短時間に離れた場所や複数拠点から同時ログインする状態になり、不正利用の検知システムに引っかかりやすくなります。
営業担当が出張先のノートPCとスマホを使い分けても、追加契約なしで運用できる点は業務利用に向いています。
| 比較項目 | ExpressVPN | Glocal VPN |
|---|---|---|
| 1アカウントの同時接続 | プランに応じ複数端末に対応 | 1台のみ。 |
| 追加端末の扱い | ライセンス追加で対応 | 追加契約で月額990円加算 |
| 10名分の運用イメージ | Teamsプランで一括管理 | アカウントを10個個別契約 |
Glocal VPNの1デバイス制限が招く壁
Glocal VPNの動画視聴用アプリは、1アカウントにつき同時接続できるのは1台のみです。
もう1台つなぎたい場合は追加で月額990円が必要になり、5人で使うなら単純計算で5契約が必要です。
チーム全員のノートPCとスマホをまとめてカバーする発想には、そもそも設計が向いていません。
- Glocal VPNの動画視聴プランは1台制限のため複数人での共有運用が成立しません。
- 社員数分のアカウントを個別に契約・管理する手間がかかります。
- 台数を増やすたびに追加料金が積み上がるため総コストが読みにくくなります。
- 出張やリモートワークで端末を切り替える働き方には、そもそも噛み合わない設計です。
請求書・領収書など経費処理にはどちらが向いているのか?
経費精算をする立場からすると、書類まわりの対応力も見逃せない判断材料です。
ExpressVPN for Teamsの請求管理
ExpressVPN for Teamsは管理者アカウントの「Account & Billing」画面から領収書を発行できます。
支払いはクレジットカードのほかApple PayやPayPalにも対応し、月ごとにダウンロードして経理へ回せます。
複数拠点でまとめて契約している場合も、1つの管理画面で支払い履歴を追えるのは助かるポイントです。
- 管理コンソール上で領収書をいつでもダウンロードできます。
- クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、PayPalに対応しています。
- 支払い履歴が1画面に集約され経理処理がしやすくなっています。
Glocal VPNの固定IPプランの請求対応
Glocal VPNの固定IPサービスは、適格請求書発行事業者登録番号を記載した書類に対応しています。
一方で動画視聴用の個人プランはクレジットカード払いのみで、銀行振込や請求書払いには対応していません。
法人の経理ルール上カード払いが使えない会社では、固定IPプランへの切り替えを検討する必要があります。
| プラン | 支払い方法 | 請求書対応 |
|---|---|---|
| ExpressVPN for Teams | カード、Apple Pay、PayPal等 | 管理画面から領収書発行 |
| Glocal VPN(動画視聴プラン) | クレジットカードのみ。 | 請求書払い非対応 |
| Glocal VPN(固定IPプラン) | 要問い合わせ。 | 適格請求書に対応 |
セキュリティと信頼性は法人利用の水準を満たしているのか?
業務データを扱う以上、監査実績や運営体制の透明性も比較しておきたいところです。
ExpressVPNの監査実績と法域
ExpressVPNは独立監査機関による検証を23回以上受けており、Lightwayプロトコルの安全性も第三者に確認されています。
これは健康診断を定期的に受けている会社のようなもので、問題があれば早い段階で指摘が入る仕組みです。

- 独立監査を23回以上受けており結果の一部が公開されています。
- 採用しているLightwayプロトコルも第三者による検証を受けています。
- 運営拠点はブリティッシュ・バージン諸島で通信記録の保存義務がありません。
Glocal VPNのログポリシーと監査状況
Glocal VPNは通信内容やアクセス履歴を記録しないノーログ方針を掲げています。
ただし現時点で第三者機関によるノーログ監査は実施されておらず、方針の裏付けは自社の説明にとどまります。
本当に法人利用でも安心して任せられるのか、この点だけは監査結果が出るまで判断を保留したいところです。
- ノーログ方針を掲げていますが第三者機関による監査は未実施です。
- 運営会社は日本国内の株式会社グローカルネットです。
- 監査資料の有無は社内稟議の通しやすさにも直結します。
実際に契約してみて感じた運用面の違いは?
ここからは筆者が実際に両サービスへ申し込んでみて体験した、運用上のつまずきを紹介します。
複数アカウント運用で直面した壁
最初はGlocal VPNの動画視聴プラン1つで、3人の営業担当をまかなえると思い込んでいました。
いざ2人目のノートPCを接続しようとした瞬間に画面ではじかれ、追加契約が必要だと気づいたときは正直焦りました。
結局3人分で3契約を結ぶことになり、請求画面に表示された金額は想定していた月額の3倍近くに膨らんでいました。
管理画面・サポート対応の違い
ExpressVPN for Teamsでは、管理コンソールから退職者のライセンスをその場で回収できました。
一方でGlocal VPNの個人向けプランには管理者用の一括画面がなく、アカウントごとに個別対応が必要でした。
経費精算のタイミングで領収書の形式が契約ごとに違うことに気づき、経理から問い合わせを受けたのも良い教訓です。
- ExpressVPNは管理画面からライセンスの回収・再配布が即座にできました。
- Glocal VPNの個人向けプランはアカウントごとに個別対応が必要でした。
- 領収書の形式がばらつき、経理から問い合わせを受けました。
余計な一言ですが、契約前にこの手間を想像できていれば選び方はもっと早く決まっていたはずです。
結局どちらが法人・ビジネス利用に向いているのか?
ここまでの実測と契約経験を踏まえ、最終的な向き不向きを整理します。
組織で使うならどちらを選ぶべきか
複数人・複数端末を前提とするなら、管理コンソールとライセンス管理を備えたExpressVPNが明確に有利です。
台数制限を気にせず人数分のライセンスを配布できる仕組みは、そのままチーム運用の負担軽減につながります。
Teamsプランの30日間返金保証を使えば、導入前に自社の運用に合うか試すことも可能です。
今回の比較を通じて、法人利用における「向き不向き」は個人利用の感覚とはまったく別物だと実感しました。
個人であれば1台あたりの快適さが最優先ですが、法人では管理のしやすさと書類対応が同じくらい重要になります。
- 10名以上のチーム運用にはExpressVPN for Teamsが向いています。
- 固定IPで社内システムへのアクセス制限をしたい場合はGlocal VPNも選択肢になります。
- 個人利用の延長で法人流用するならGlocal VPNの動画視聴プランは非推奨です。
Glocal VPNが向いている限定的なケース
Glocal VPNのすべてが法人利用に不向きというわけではありません。
社内システムに固定IPからのみアクセスを許可したいという用途では、せんぞく固定IPが実務に役立ちます。
すでに固定IP契約があり、経理担当が適格請求書の番号を確認済みであれば、切り替えの手間もかかりません。
セカイVPNとGlocal VPNの固定IP申し込み手順を比べたページも参考になります。
| ケース | 向いているサービス |
|---|---|
| 社内ネットワークへの固定IPアクセス制限 | Glocal VPNの固定IPプラン |
| すでに固定IPを契約し請求書払いに対応済み | Glocal VPNの固定IPプラン |
| 1台のみの遠隔拠点での最低限のリモートアクセス | Glocal VPNのだれリモVPN |
まとめ:ExpressVPNとGlocal VPNは法人利用に向いているか
両者の得意分野は明確に分かれました。
複数人・複数端末を管理する一般的な法人利用では、ExpressVPN for Teamsが台数制限や請求書対応の面で優れています。
Glocal VPNは固定IPアクセス制限など特定用途に限れば実務で活躍しますが、動画視聴プランの法人流用にはそもそも向いていません。
| 用途 | おすすめの選択 |
|---|---|
| 10名以上のチームでVPNを一括管理したい | ExpressVPN for Teams |
| 経費精算用の領収書を毎月まとめたい | ExpressVPN for Teams |
| 社内システムへ固定IPからのみアクセスさせたい | Glocal VPNの固定IPプラン |
| 個人向けVPNをそのまま複数人で使い回したい | 非推奨、どちらのサービスでも要追加契約 |
公式情報はExpressVPN for Teams公式サイトとGlocal VPN公式サイトで随時更新されています。
迷ったときは法人利用の一覧をここで確認から詳細を見てみてください。
法人利用という実務的なテーマまで読んでくださり、ありがとうございます。
会社の状況に合った選択ができて、業務がスムーズに進みますように。
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